ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

今更ながら「金山小町」へ行ってみたら意外と賑わってた、って話

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金山に出来た新しい商業施設の「金山小町」。

一ヶ月ほど前の12月12日にオープンしたのだけど、皆様行ってみました?そもそも知ってました?

 

入っているテナントはほぼ全て飲食店。

昔ながらの日本茶屋街をイメージした作りで、ほとんどが2階建て程度の高さ。

横に長い、いわゆる"長屋"のような建築になっていて、テナントも一つの長屋ごとにいくつか入っているような感じのスタイル。ちょっとしたノスタルジックさも醸し出している。

ほとんどが大衆的な居酒屋で、それこそ昭和初期やそれ以前の飲み屋街を現代へ蘇らせたかのようなスタイル。

 

 

さて、ぶっちゃけた話、そしてはちゃめちゃに失礼な話なんだけども、僕としてはこの「金山小町」はあんまり気になってませんでした。

オープンしたことも知っていたし、オープン直後に足を運ぶ余裕もあったし選択肢に上ったこともあった。でも、なんとなく食指が動かなかったというか。

 

もちろん理由はいくつかあって。

①駅からの地味な距離

金山総合駅からは一番近い3番出口からでも直線距離で100m、徒歩3分の場所にあり、帰りがけにフラッと寄るにはちょっと弱い。

地下鉄ユーザーならばまだ入りやすくないわけでもないが、名鉄やJRユーザーにはかなり遠く感じる位置にある。

表通りではない立地の悪さも相まって、フラッと立ち寄るというよりもしっかりと「そこが目的で立ち寄る」という意識じゃないと利用するに至らなさそうなのである。

 

②見つけづらい

これは長屋造りが裏目に出てしまっている。表通りの高いビルに阻まれて、駅からは全く見えない。

金山小町がある筋道の方を覗くと、やっと提灯で飾り付けられた長屋がお目見えする。

金山小町自体は外周にぐるりと提灯が付けられてかなり目立つ外観ではあるのだが、その件の筋道を覗かない限りはそれも分からない。となると、やはりそもそも認知していないと気にもならないのかもしれない。

 

③超目玉が無い

割と個人的に致命的だなと思っている点。

もちろん、それぞれ趣向を凝らしているし、気になるお店や初出店・別業態もちらほらはある。

けども、「関西で有名なあのお店がついに東海初進出!」とか、「ここでしか味わえない、他には無い唯一のグルメ!」とかの"超"が付くレベルの鳴り物入りの目玉が無い。他の商業施設に比べると弱い。

 

この3点で、同駅に既にある商業施設の「アスナル金山」や「カナヤマギンザ」に大きく負けてしまっている。

もしも金山で「これ!ってのは無いけども、なんか食べる?」ってなったときに複合施設は便利。とりあえず行ってから迷えばいい。

しかし、アスナル金山もカナヤマギンザもある中で、わざわざ足を延ばして金山小町へ行くかと言われると、ちょっとまだまだ弱いのである。

アスナルはJRや名鉄の改札からもアクセスが良く、和洋中全て揃ってる上にスイーツも強く、そばや沖縄料理、ハワイアンまで手広く抑えている。カナヤマギンザは地下鉄直結で、缶詰バーにオイスターバー、ちょっと個性的なお店がずらり。さて、金山小町は…という感じで、あまり魅力を感じていなかったのが本音でございます。

  

概要

まぁイメージ図や細かな説明は公式サイトを見てもらうとして。

www.kobekangroup.com

 

全16店舗がひしめく商業施設。束ねるのは神戸館グループ。

元々は居酒屋業態で始まり、現在ではテナントの運営なんかもしてたり。要は飲食店が1階から最上階まで入ってるビルの運営とかそういう系。とともに自社ブランドの飲食業も展開する。

しかし、どうやら今回の金山小町に出店しているお店には神戸館グループの直営は無いみたい。その点、全テナントに対して平等ではあるのかもね。

 

さて、この金山小町は単純に色々な飲食店が集まっただけではなく、トータルで世界観を演出している。アスナル金山は「アスナル」という場所の中にテナントが入っている感じだけど、こちらはそれぞれのテナントの集合体としての「金山小町」、といった印象。

そういう点では、商業施設全体としてのチーム感のようなものを感じたし、それが今後の金山小町に於いて重要なファクターになるような気もする。

 

16の店舗はそれぞれに特色があるが、基本的には大きな括りで"居酒屋"となっている。

1.煙力(焼肉/ホルモン)

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名古屋でも有名な焼肉屋「味樹園(みきえん)」のリーズナブル業態「煙力(けむりき)」。

A5ランクの肉を扱う味樹園に対して、こちらの煙力ではホルモンが推し。しかし、ただ安いだけではなく、しっかりと味樹園譲りのこだわりが垣間見える。

■行ってみたレポ

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2.天串(天ぷら/鍋/おでん)

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天ぷら、創作天串が味わえる。この数年で天ぷら業態は爆発的に増えているが、こちらでは揚げ物のみならず鍋やおでんも楽しめる。

個室が多いのもウリの一つ。そういう分かりやすい差別化があると選ぶ側もお店選びがしやすくて良い。

3.髭bon(中華居酒屋)

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金山小町内で最もミステリアスなお店。まず、2階にお店があるので階段を登らなければ中が伺い知れない。看板を見る限り、どうやら中華をベースにした創作居酒屋のよう。紹興酒の表記も見た。

この金山小町の中には2階に上がるタイプのテナントが2つだけある。こちらともんじゃ焼きの店。もんじゃ焼きは少なからず「もんじゃ焼きが食べたい」という衝動によって階段を登る事ができる。こちらは果たして…いや逆に気になるけどもさ。

4.サカナケンキュウジョ(海鮮居酒屋)

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海鮮料理と日本酒のマリアージュをテーマにした、モダンでおしゃれな雰囲気の和風居酒屋。

名前に冠しているくらいなので、魚に自信があるのでしょう。日本酒の豊富さも気になるところ。

5.串かつ でんがな(串カツ)

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全国にチェーン展開する串かつ屋。串かつとどて焼きの二大巨塔を中心に、各種おつまみやでっかいハイボールも。

安心と信頼の大阪らしいラインナップ。

6.かしわ屋  治兵衛(焼鳥)

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奥三河どりを使ったこだわりの焼き鳥と、その他鶏料理、そして居酒屋らしい逸品が楽しめる。推しメニューはつくね。

鮮度の良さもウリらしく、刺身メニューも並ぶ。

■行ってみたレポ

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7.黒から(鍋)

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名前から伺える赤から臭。お察しの通り、赤からの別業態となっております。

鍋に黒マー油を入れる事で黒いスープに。他にも赤からとの違いが色々とあるらしい。

卓にレモンサワーのサーバーがスタンバイされていて自分で注いで飲めるという治安の悪さに於いても、赤からに比べると黒い。

この金山小町が一号店かと思いきや、実は豊橋駅前店に次いで2店舗目。

8.浪花ひとくち餃子 餃々(餃子)

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こちらも全国展開のチェーン店。栄や伏見、名駅あたりにもあったり。

看板のチャオチャオ餃子は羽が長方形に伸び、まるで一つの焼き物であるかのような存在感。

色々な種類の餃子があって、本来の点心のような楽しみ方が出来る。

■行ってみたレポ

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9.焼き鳥 ポロ吉(焼鳥/ジビエ)

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錦爽鶏*1を利用した焼き鳥を、豊富なワインとともに。

鹿やキジといったジビエを味わう事ができる珍しいお店でもある。

10.東京下町もんじゃ屋 Rikyu(お好み焼き/もんじゃ/鉄板)

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愛知県内で鉄板焼きのお店を数店舗展開しているRikyuの系列店。ナディアパーク近くの綺麗なお店が一番有名かも。

もんじゃ焼き、お好み焼き、鉄板焼き…と、鉄板を使った料理が楽しめる。

11.フジサワ中華そば(ラーメン)

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ジャンルとしては中華そばだけども、色を見た感じ動物の出汁も使ってそう。

昆布や煮干しを使ったスープ。見た感じ「八王子ラーメン」に近そう。玉ねぎの角切りも入ってるし。

居酒屋が多い中、〆として活躍しそう。

12.鶏だしおでん さもん(おでん)

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鶏がらを使ったダシで造ったおでん。様々なネタが大きなおでん鍋でしっかりと煮込まれている。

こだわりおでんのお店も昨今のトレンドなのかも。色々な所で見かける。

■行ってみたレポ

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13.博多屋台や(もつ鍋/九州料理)

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最近ちょっぴり減速気味の九州料理店。一時期爆発的に増えてたんだけどね…ここ最近は淘汰されて丁度良い数に戻っております。

もつ鍋はもちろんのこと、博多の水炊き鍋も。他にも博多以外の九州各県のグルメも揃ってる。

14.一刻魁堂(ラーメン)

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お馴染みの一刻魁堂。金山小町では居酒屋メニューが充実しているらしい。つまり、ただ〆としての利用だけではなく、この一軒でしっかりと飲む事も出来てしまうという。あら便利。

ラーメンのジャンルとしては醤油系。

■行ってみたレポ

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15.風来坊(手羽先)

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個人的に手羽先は風来坊推しなので、金山小町への出店は喜ばしい。

スパイシーな手羽先はやみつきになってしまう。ぜひビールとともに。

もちろんテイクアウトも可。

■行ってみたレポ

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16.蕃椒屋鉄三郎(各国料理)

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様々なスパイスを用いた創作料理が特徴。ピリッとした辛さ、ヒリヒリする辛さ、ジワジワする辛さ、ビリビリと痺れるような辛さ…様々な辛さや香りのスパイスが堪能できる。料理のジャンルも中華、メキシカン、オリエンタル…と色んなアプローチが。

ドリンクにもスパイスを用いたチャイカクテルがある。

■行ってみたレポ

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…とまぁ様々なジャンルがあり、とても一日じゃ周りきれない。

選択肢が多いのは良い事。それは「迷う事が出来る」という贅沢。存分に迷い、その迷う事に費やした時間の分だけ、きっとさらに楽しめるはず。

 

あ、あと中央の広場の屋台でプリンを売ってました。

こだわってるっぽいプリン。その名も小町プリンだってさ。デザートに買うのも良さそう。

 

 

行ってみた

しかし実際に行ってみないと分からん。

新しい施設、という側面では興味が無いわけでは無い。

というわけで行ってみた。

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路地裏みたい。

でもよく考えたらここ路地裏だわ。ちゃんと路地裏だったわ。

 

ちょっとしたテーマパークみたいでわくわく感がある。

 

入口にはマップとお店のラインナップが。

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敷地内は別世界。

提灯や外装も相まって、トリップしたような感じがある。

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長屋同士の感覚は狭く、これまた雰囲気が出てる。面積の狭さを強みにしている。

店舗によっては店内もかなり狭くなっていて、そういうのがあまりお好みでは無い方には居心地が悪いのかも。

 

 

ちなみにランチ営業をしているお店は少なく、昼には閑散としている。
しかし夜ももっと寂れているかと思いきや意外と賑わっていた。

新たなスポットを見に、一度訪れてみては? 

 

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金山小町

名古屋市中区 金山 4-6-9

  • 営業日時は各店舗ごとに異なる
  • 敷地内はいつでも入ることができる
  • 入場料・入場制限等は特に無し

*1:2017年に食肉産業展で最優秀賞に輝いた豊橋の地鶏。臭みが少なく、脂肪も少なめだがジューシー。