ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

【金山小町】見た目もおいしい冬の風物詩を味わう「鶏だしおでん さもん 金山小町店」

金山小町のお店にせっかくなので行ってみようという話。

寒い冬には暖かいおでんが合う。はふはふしながら食べたい。

 

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KITTEに続く、第2号店

実はKITTEにもお店がありまして、そちらも同じく鶏だしのおでんをウリにしております。

鶏だしは4種の鶏がらを合わせて40kg近くもの量を毎日10時間も煮込んで作るんですって。へぇー。

 

煮込んで出汁を取るのって結構手間がかかるもの。ただ火にかけて放置、ってわけにもいかない。例えば鍋底が焦げないように常に混ぜたり、アクを取り続けたり、沸騰しないように火加減を調整したり…何を煮込むかにもよって作業内容は変わるが、それらの作業を火にかけて高温になった鍋のすぐそばでずっと続けなければならない、地味なうえに過酷な仕事と言える。

現代の技術をもってすればセントラルキッチンで粉末なり液体スープなりとして合成することも出来るだろう。それを敢えてやらず、言うなれば"時間"というエッセンスをも出汁に溶かし込んでいる事になる。

 

最近はフレンチやイタリアンと合わせた洋風出汁のおでんや様々な串を用いた創作おでんも増えてきてるので、「名古屋=味噌おでん」とも限らなくなってまいりました。

名駅のさもんは2016年にオープン。様々なおでんの黎明期だったとも言える時期。まだまだおでんの可能性は広がりそう。

 

この"さもん"は杁ヶ池に構える焼き鳥の「左門」の系列らしく、鶏だしを使っているのにも納得。おでんのネタにも三河どりや名古屋コーチンが並ぶ。

 

小さめな作り

金山小町の中、奥のカドに構える"さもん"。

店舗面積は金山小町内でおそらく一番狭い。カウンター席とテーブル席の間は人が一人通れるくらい。居心地が悪く感じる人もいるかも。

このタイプの狭小テナントはかつてのリーマンショック後くらいから増え始めたような印象で、チェーン店で言えばがブリチキンが流行しだした頃に多く見られた。立ち食い系居酒屋もこの頃増えだしたし、仕込みの手間を排除したラーメン屋チェーンなんかも増えだした。

 

KITTEの方に構える"さもん"はゆったりとした落ち着いた作りだが、対して金山小町の"さもん"は常にわいわいと賑わっているイメージ。

じっくりと〆まで時間を掛けて味わうよりも、おでんをアテにサクッと飲む使い方が合っている。

席数の関係上、とても混み合うし、並んでいる人もちらほら。しかし回転も早いので、数人程度の並びならば待ってみるのも良いのかも。

というわけで、予約も行っていないらしい。激流行りしてしまったら中々味わえないお店になるかも?

 

 

食べてみる

僕が行ったときはタイミングよくカウンターが空いていたため、滑り込む事が出来た。

程なくして満席となり、待つ人もちらほら。

 

とりあえずの生ビールを注文し、メニューを眺めてみる。

おでんとしては定番の大根やがんも、そして練り物も各種。ちょっと変わり種として、じゃがいもやトマト、キャベツ、わかめ、水菜なんかも。

"さもん"の目利きが光る特選鶏を使用したおでんも。せせり、もも、半熟卵などなど。

 

 

カウンター席だと目の前におでん鍋があり、視覚でもおいしい。

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これを見ながらビール飲める。

太箸を使ってネタを皿に上げ、仕事をし、提供する…という具合。

食べやすいサイズに切ったり、柚子を散らしたり…とネタにひと手間加えているところにこだわりを感じる。

 

 白濁した出汁で、色々なネタが煮込まれている。もうなんか豚骨スープみたい。

牛や豚の出汁に対して鶏ってヘルシーに思われがちなんだけど、案外しっかりと油も出るし風味も出る。しかし、しっかりと処理をしないと臭みも出てくる。この澄んだスープのような出汁は丁寧な仕事の賜物。

 

大根がすごい、との事なので早速頼んでみる。

ちょっと混んでいたせいもあって直ぐに出てくるわけではなかったけども、おでん鍋を眺めながらビールを飲み進めているうちに到着。

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これね、4つ頼んだわけじゃないんですよ…1つ頼むとこのサイズで来るんですよ…。

切ってない状態で丸々煮込まれていて、おでん鍋から引き揚げたのち4等分されて柚子とともに提供。たしかに大根1つで270円は高いなぁと思ったところ。これなら納得の価格。

ちなみにじゃがいもも丸々のサイズで来るし、トマトも丸々1個である。

 

白い出汁からは決して強すぎないがしっかりとした鶏の風味。ごくごく飲めそう。あとこれでお茶漬け食べたい。

 

大根はそんな鶏の出汁をしっかりと染み込んでいて、そのままでも充分おいしい。

卓上には「味噌」「柚子胡椒」「黒七味」があり、アクセントを加える事が出来る。

 

味噌は肉味噌のような甘辛い味噌。

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大根を取り皿へ上げ、チョンチョンと大根の上に乗せて食べ進める。だんだんと大根から染み出てきた出汁で味噌が溶かされていって、即席味噌おでんに。

尖っていない丸みのある味噌の味わいで、鶏だしによく合う。緻密な足し算。

 

柚子胡椒はしっかりと柚子の香り、そして味わいがする。

卓上に置きっぱなしだと風味が飛んでしまいそうなものなのに、非常に香りが豊か。こちらも大根に良い感じに乗せて頂く。上品度がふわりと上がる。

辛みも充分で、出汁に溶かしてもおいしい。

 

黒七味には花椒・山椒の奥ゆかしい香り。そこまで辛さは強くないな…と思いきや、あとからしっかりと顔を出す。付け過ぎ注意。

いや大根って何でも合うな。凄いな。

 

 

 

他にもせせり等の鶏の串をいただきました。焼き鳥とはまた違い、丁寧に煮込まれた味。煮込まれ過ぎていない、絶妙な加減。たまたま食べたタイミングが良かったのか、ちゃんと煮込む時間を管理してるのか、それとも煮込む温度をちょっと下げているのか…。

そういえば玉子も半熟状態との事だったので、上手いこと温度をゾーン分けしてネタごとに調節しているのかもしれない。

 

お酒もある程度の種類があり、日本酒派の人もビール派の人も。

ちょっとお高いけども、その分の価値はある手間暇の掛けられた鶏だしおでん。この寒い時期にベストマッチ。ぜひどうぞ。

 

金山小町についてはこちらも。

blog.neko-labo.work

 

ショップデータ

鶏だしおでん さもん 金山小町店 

営業時間

16:00~23:30

定休日

不定休

住所

名古屋市中区金山4-6-9 金山小町内

メニュー(抜粋)

大根…¥270-

その他各種おでん…¥195-~¥420-(多くは200円台後半)

 

※本記事の内容は2020年1月現在のものです。