ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

牛乳なのに牛乳じゃない牛乳


スーパー、コンビニ、ドラッグストア等にはありとあらゆる種類の牛乳が並ぶ。

あり過ぎて何が何だか、って感じ。有象無象があるため、"牛乳"の定義はしっかりと定められている。

 

"牛乳"とは

牛乳は、生乳100%を用いた成分無調整の物を指す。
かつ、乳脂肪分は3.0%以上、無脂乳固形分8.0%以上であることが定められる。
2003年以降、現在はこの定義を満たさないものは商品名に"牛乳"と付けることが出来ない

 

まぁ色々事件もあったりしたため、牛乳の在り方が考え直された。
上記の2000年の事件を契機とし、2001年に公正競争規約というものが改正されて、2003年には完全移行。現在の形に落ち着いた。

つまり、現在「コーヒー牛乳」という名称の製品は存在し得ないのだ。*1

 

色々な牛乳のなかま

まず、生乳100%ではないものは「加工乳」もしくは「乳飲料」となる。

加工乳は脱脂粉乳等の加工品+生乳で成り立つもので、かつ無脂乳固形分が8.0%以上のもの。

乳飲料は、主原料(つまりメイン)が乳製品であるもので、かつ乳固形分3.0%以上のものとなる。いわゆるコーヒー牛乳やフルーツ牛乳の類いがこちらに分類される。もしくは"鉄分強化"とか書かれているものもこちらにあたる。

 

生乳を100%使っていても、成分調整をしていると牛乳とは名乗れなくなる。
低脂肪乳」「無脂肪乳」「成分調整牛乳」等がこれに該当する。

これら成分調整もしていないものが「牛乳」となる。

 

"牛乳"が「良い」のか

さて、牛乳と名乗るハードルの高さがあるという事が分かったが、必ずしも牛乳が優れているとも限らない。

 

価格

2024年現在、"牛乳"は250円~300円程度で売られている。ちょっと凝ったものだと300円を越える。
成分調整だと200円~260円くらい、乳飲料は幅が広く170円~300円程度で売られる。

特に毎日飲む人だとこの価格差が地味に家計に響く。

 

品質

廉価な乳飲料は、コストダウンのために低価格な仕入れルートを用いる。
企業努力によるものではあるが、「なぜ安いのか」によってはちょっと原材料の品質が不安な事もある。

逆に高ければ安心かといえばそうでもなく。原材料が自然物なだけに、メーカー・ブランドが信頼できるかどうかがカギだと考える。

ちなみに牛乳は冬に濃くなり夏にさっぱりとした味わいになる。まさに自然物。
この季節の差を均一にするために敢えて成分調整をし、"牛乳"と名乗らないものもある。

 

何を重視するか

牛乳本来の味わいを重視するのか、価格を重視するのか、それとも栄養成分を重視するのか。
これは人によって違うので、一概にどれが最も優れているのかは決められない。

毎日飲むものだからこそ、多少値は張っても体に良い安心なものを選ぶも一つ。
毎日飲むものだからこそ、安さを求めて家計を圧迫しないようにするも一つ。

*1:コーヒーが入っている時点で生乳100%ではないため