ローソンだけではなくファミマでもテリーヌが出ていた。
もしや今テリーヌが注目されているのか、それとも偶然なのか。
とは言っても現在はローソンとファミマだけ。しかし大手コンビニ2社が全国展開しているわけで、その効果・波及力は絶大だ。どこからどうブームになるか分からない。約10年前のロールケーキの前例もあるし。
食べる生クリームも、バスク風チーズケーキもそう。ああ、あとタピオカも。
さて、テリーヌについてはローソンのお抹茶テリーヌの記事でやや長めに解説したので、テリーヌと仲良くなりたい人はこちらへ。
そんなの面倒だという人向けに搔い摘んで説明すると、テリーヌとは調理器具である型の名前のこと。そしてその型を使って作った料理のこともテリーヌと言うようになった。
その中身はパテである事が多いものの、料理に関する定義は特に無い。
恐らくそのテリーヌ=パテのイメージに倣ったものだと思われるが、テリーヌ・ショコラというなめらかな食感のチョコレートケーキが生まれた。
――という流れ。
テリーヌショコラはガトーショコラ(つまり「チョコの焼き菓子」)の中の一種類という事になる。スパゲッティはパスタの一種、みたいな。
しかし、こと日本に於いてはガトーショコラとテリーヌショコラは別物として扱う事が多い。
ガトーショコラといえばスポンジケーキのような質感で、テリーヌショコラといえば濃厚でなめらかな質感、という具合だ。
KEN'S CAFE TOKYO
今回、ファミマが出したテリーヌショコラは「ケンズカフェ東京」(KEN'S CAFE TOKYO)とのコラボ商品だ。
関東在住でスイーツが好きならば、名前を知っている人もいるだろう。
ガトーショコラの名門店である。
こだわりのつまったガトーショコラは凄まじく、創始者が自ら調合したチョコレート、カルピス社の開発した特撰バターなどを使っている。
食べログのスイーツTOKYO百名店では4年連続入賞、またギフト選び情報サイト「接待の手土産」にも5年連続入選。そして2019年と2020年には特選に選ばれている。その他にも様々な賞を受賞、メディアにも多数掲載。
興味がある方はこちらから。なお、お取り寄せ(通販)は行っていない。
そんなケンズカフェ東京が監修するスイーツ。
これは相当期待が持てる…。
買ってみた
ファミマに行くと、その新作スイーツはあった。
テリーヌショコラ。左上にはケンズカフェ東京監修の文字。
濃くダークなブラウンカラーはショコラの濃厚さを表しているようで良い。
パッケージのビジュアルって大事だよなぁ。
開けてみると、中にはアルミカップに入ったテリーヌショコラが一つ。
見た目の割にずっしりとしている。
せっかくなのでお皿の上に置いてみた。
いいぞいいぞ、それらしくなってきたぞ。
満ち足りたスイーツタイムを演出してくれること請け合いのルックス。
午後のうららかなひと時。コーヒーでも淹れて。
ちょっと強めに淹れた方が合うかも…なんて考えながら準備をする贅沢さたるや。紅茶なら濃いめのアッサムにしてミルクを入れよう。
食べてみる
早速フォークを入れる。あれ、ケーキだからフォーク?でもスプーン?まぁ自信の生活習慣を振り返ってめいめい自分に適したツールを用いて食べればよい。
シャクっと音を立て、しっとりとしたショコラを掬う事が出来る。
口に含むと折り重なったチョコレートの濃厚な味わいがほどける。うわ、これ、すごいぞ。
思わず値段をもう一度見る。税込238円。
この値段でこれはなかなか満足感がある。
テリーヌの上にはクラッシュアーモンド。なめらかなショコラとのコントラストが楽しめて良い。
最後まで濃厚なチョコレートが楽しめるテリーヌだった。
「監修」と名が付けばヘタな物は作れないですしね。流石。もうなんというかケンズカフェ東京のプライドみたいなものが垣間見えてる。
公式によるとテリーヌショコラに使われているカカオ豆は「アイボリーコースト産」「エクアドル産」「ガーナ産」の3つの産地のものを使っているようだ。これらを絶妙なバランスでブレンドしている。
カカオの産地ごとの差に関してはあまり明るくないのだけど、紅茶やコーヒーも産地によって全く味わいが違う事を考えると、チョコレートだってきっと味わいが違うだろう。
総評
- 味:★★★★★
- コスパ:★★★★☆
- 濃厚さ:★★★★★
- リッチ感:★★★★☆
- プライドのチラ見え感:★★★★★
まとめ
これはもう一回食べたい。