ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

電話がいかに非効率かを説明しようと思う

 

僕は電話というものが好きじゃない。
電話なんて前時代的で全く非効率なコミュニケーションツールだと思っている。
今回は電話がいかに非効率かを説明しようと思う。

ちなみに僕はフリーランスで、仕事柄いろんな人たちと連絡を取り合う。が、ほとんど電話は使わない。電話を使うとしても出先で「ちょっと遅れます」とかそういう連絡くらい。

先に言っておくと、これは僕個人の意見であって、正しい正しくないの言い合いがしたいわけでもないし、電話肯定派をどうこうしたいわけでもない。ただ、結論を先に言うならば、「時代が変わればツールも変わりゆくんだな」ということを僕はひしひしと実感している。

 

 

僕が考える「電話のデメリット」


 

「電話」をし続けないといけない

 まず、最も問題なのがこれ。
なにやら禅問答みたいだけど、電話をするときには電話をし続けないといけない

メールだったらばちょっと席を立ってコーヒーを作りに行って、コーヒーを飲んで、それからまた返信する…ということが可能だけど、電話は互いに拘束されてしまう。

 

仮に電話中に「あ、ちょっと待ってください、コーヒー飲みたいんで」とか言って離席されたら(何だこいつ…)って思われてしまうだろう。

だって僕が逆の立場で「コーヒー飲みたい」って言って離席されたら(えっ…)ってなるもん。

でも冷静に考えれば10分以上電話してれば相手が飲み物を飲もうがトイレに行こうがごくごく当たり前で仕方のない事なはずなのに、なんとなくダメな感じがしちゃう。

 

電話はそういう自由度がものすごく低い。

電話がコードレスだったりスマホだったりするなら、電話をしながら他の作業も出来なくはない。でも電話の内容にも集中しないといけない以上、あまり通話と同時に他の作業が出来るとは言えない。

電話じゃなければ布団に入っていようがトイレにいようが食事しながらだろうが大丈夫なんだけどね。ちなみにトイレでスマホを触るのはオススメしないし、食事中にスマホをいじるのはお行儀が悪い。

 

 


 

電話が最優先項目に挙がってしまう

電話がかかってくると出てしまう。だってそのままだとうるさいし。
スマホだったら着信音をオフにしたりも出来る。「あー、今じゃないんだよなぁ…」って感じで電話に出れるのに出れないふりをして切れるのを待つ…なんて経験のある人も少なくないはず。
電話に出たら出たで今行っていた行動や作業を中断しないといけない。電話に出ないにしろ、「電話がかかってきた」⇒「どうするか」という決断を電話が鳴った時点で迫られる。電話が緊急かつ重要な最優先タスクとして目の前に立ちはだかるのだ。

これは特に一日にぎっしりスケジューリングしている人ほど問題で、電話に出る事によってこの先少なくとも10分がつぶれるリスクを考えると即座に電話に出る選択をする人は少ないと思う。
改めて自分が電話を折り返せそうな時間をスケジューリングして、しっかりと状況を整えて掛け直すのがベターだと思っている。
もしくは電話のやり取りが頻繁にある人はある程度のゆとりのあるスケジューリングをしないといけない。

 

 


 

電話特有のマナーがある

昔、出れなかった電話を折り返す前に一言言った方が良いかなと思ってメールで「すみません、今電話に出れる状況ではないので改めて掛け直します。」と送ったらマナー違反だ云々とわんわん怒られた事がある。正直なところ、時代遅れなマナーだと思う。
まさしく「電話のほうがメールよりも敬っている。メールは失礼だ。」という了見なんだろうが、現代社会にはフィットしないマナーだと思ってる。

僕も最近はLINEのトークでクライアントとやり取りするシーンも増えてきたけども、それこそ僕だって最初は(LINEでやり取りなんて手軽過ぎないだろうか…)と思ったもので。きっとメールに対して同じような考えを抱いているんだと思う。距離感とか、手軽さとか。

もちろんマナーは大事。特に日本に於いてビジネスマナーは重視されるし、それによって評価や取引も大きく変わる。だから前述のものをマナーとし、それを尊重する団体に属するならば、僕もそれに従った方が過ごしやすいことは間違いない。そういう郷に入ったら僕も郷に従う。

ただし、マナーは時代によって変わっていくものだと思うし、例えマナーを尊重するにしろ仕事に支障をきたすならば僕としては歓迎しかねる。一辺倒に「これは昔からこういうモノだから」的なのが僕は好きじゃなくて、マナーだって例外じゃない。
辞書の言葉すら時代によって変わっていくんだから、マナーやルールだって時代に応じて変わっていくし、変わる必要だってあると考える。

 

 


 

考慮の時間が無い

電話のメリットとして「その場ですぐに回答を聞ける」という人がいる。これは分かる。
ただ、中には「考える間を与えずにすぐに答えを聞き出したい」という人もいる。これに関しては全く意味が無いように思える。

 

だってもしそれで変な事を言っちゃったとしても、結局後から「いやー、あれはつい勢いで言っちゃって…」って直せばいい話だし、その時点でこのメリットは意味を無くしている。

丁寧に言うならば「先日お話した件について考え直したところ…」的なやりとりをしてしまえばいい。

 

これに対して録音やメモ取りをして対策をしている場合もあるらしいけど、それこそ(最初からメールで良かったのでは…)と思わざるを得ない。

話し言葉も法律上充分な証拠になり得るけども「考える間を与えずに~」をメリットとして捉えているならば、あまり効率が良いと言えないかもしれない。

 

残らない

メールやLINE、Slack、その他チャットツールならばしっかり文字として残ってくれるのに、電話は残らない。

「あれ?先日電話でお伝えしませんでしたか?」と言った言わないの水掛け論。まさに二度手間。

 

 


 

お金がかかる

固定電話には通信料がかかる。スマホの通話にもかかる。LINE電話やその他無料通話サービスを使えば掛からないが、どっちにしても通話のみならず維持費やメンテナンスにもコストがかかる。

このコストを溶かしてまでも電話に固執するメリットが、もはや現代では無いのかもしれない。僕はそう考える。

一昔前は、様々な書類に明記する電話番号には携帯電話はNGだった。かならず市外局番から記入する必要があって、それがステータスでもあった。クレジットカードや口座を作るときも携帯電話の番号では作れなかった記憶がある。
ただし、今は固定電話を置いている家庭も会社も少ない。なので今現在、ほとんどスマホや携帯の番号…つまり「090」や「080」でも各種登録や申請が出来るようになっている。ここからも電話離れが感じ取れる。

 


 

じゃあ電話のメリットは?

出先で便利

これは僕がこのブログの枕でちょっと書いたのだけど、主に出先で待ち合わせ場所に向かっている場合等で使う。

メールでのデメリットは「相手が読んだかどうか分からない」点だった。すぐにレスポンスが欲しい時には電話のほうが優れていた、という。
しかしそのデメリットもLINEの「既読」の表示によって薄まったので、あまりデメリットに感じなくなってきてしまった。

声が聞ける

これが唯一の電話のメリットなんじゃないかなと考える。
仕事上の話から離れるけども、例えば好きな人の声を聴きたいときとかさ。

厳密に言っちゃえば、電話の声って実際の声じゃなくて合成された声だから本物ではないらしい。でもそういう夢もロマンのかけらも無い話はちょっと置いておいて、いつでも気軽に声が聞けるツールとしては電話は素晴らしいと思う。

 

 


結論

僕は仕事上ほぼ電話は使わないが、プライベートで「声が聞きたいな」って思ったときなんかは大いに使えばいいんじゃないかと考える。
だから電話というコミュニケーションツールはずっと無くならないと思う。だって、どれだけ離れていても声が聞けちゃうわけだし。

きっと今日もまた、電話が誰かと誰かを繋ぎとめてるんじゃないかな。実際の距離は離れていても、まるですぐそばにいるように相手の声が聞こえるというのは素敵だと思っている。

 

良い話風にまとめたところで、終わり。