ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

月を数字で呼ぶのって

 

3月になった。

日本での月の名前は、言うなれば番号での呼び名となっている。

でも、例えば英語だと「1st month」みたいな言い方はしない。この言い方をするときは、あくまで今の時点からの「経過時間」としてカウントしたいときとなる。

 

英語での「月」

英語では全ての月に全く異なった名前が割り振られている。

1月は「january」、2月は「February」、のような感じだ。

 

学校でも習うため、例えば9番目の月を聞かれたときに1月から順に考えていかないと出て来ないということは無いと思われる。9月=September、とすぐ出てくるだろう。

これは慣れによるもので、例えば干支にあまり普段触れない人が「8番目の干支は?」と聞かれてパッと出て来ないのと同じである。子年から数えて分かる人もいるし、そもそも順番が把握できていなければ数えることもままならない。

 

つまり日本的に言うならば、数字による序列と英語での月名がリンクしているためにすぐ出てくる状態となっている。

しかし英語的に言うならば、もはや英語での月名とその序列は意識されていないのかもしれない。

 

日本語での「曜日」

さて、ここで一旦月から離れ、曜日について考えてみる。

日本では曜日にそれぞれ名前が付いている。こちらは月と違って数字では無い。

 

例えばここで「木曜日って何番目?」と聞かれるとする。月曜始まりとして。

ここでパッと「4番目だね」と答えられる人は意外と少ないのではないだろうか。

この点から、曜日の序列は意識していないと考えられる。「木曜日の前は水曜日」とか「木曜日の次は金曜日」とかの並びは意識しているんだけど、それが何番目なのかはすぐには分からないという。

 

曜日に関しては月⇒火⇒水…という並びが普通過ぎて何とも思っていないと思う。

だが、実は中国での曜日の呼び方は数字である。

 

中国語での「曜日」

中国語では曜日は数字で呼ぶ。月曜日を一とし、土曜日は六となる。日曜日だけまた違った呼び名があるが、月から土までは数字が振られている。

これにより、より順番を意識することが出来る。1から6までなので、4(木)になれば後半戦だなと意識したりするわけだ。

 

日本での「月」の異名

そういえば日本にも月の呼び名が存在する。「葉月」「弥生」「神無月」などは授業でも触れるため聞いたことがあるはずだ。

これらは月の異名として知られている。現在の月と結びついて記憶出来ている人も多いと思うので、「5月=皐月」のようにリンクはしているだろう。ただし、文月と葉月のどちらが先に来るかをパッと答えられる人は多くないかもしれない。

 

「数字」で呼ぶこと、「名前」で呼ぶこと

日本では月は数字、曜日は名前で呼んでいる。

その点では数字で呼ぶ気持ちも名前で呼ぶ気持ちもどっちも理解できるのだと思う。

 

どちらにも良さがある。ただし「良さがある」と言うと若干語弊があり、「元々自分の居る国ではそう呼んでいたからそれが当たり前」が正しいと思う。

 

数字の前提認知

そもそもこれが成り立っているのには、前提として数字を不自由なく自在に把握していることによる。

つまり、「1の次は2」「5の2つ前は3」というような数字の序列や規則を理解し、考える迄もなくほぼ瞬間的にアウトプットできることで成り立っている。

でないと、「6月の次は…1,2,3,4,5,6だから…7!7月か!」となってしまう。我々はあの数字という不定形な記号を順番に把握し、自在に使いこなしているのだ。

 

余談

なお、曜日を数字で表すのは中国だけではなく、アラビア語やヘブライ語もそうらしい。

 

英語では曜日も月も名前が付いているが、それでも「10/21/2023」のような表記はするため、月自体もちゃんと番号がリンクしているものと思われる。そちらの文化圏じゃないからこれは憶測だけど。

この場合でも「10月」はOctoberと発音する。「10th month」とは言わない。はず。

 

こういった文化や風土に根付く事柄は、調べてみると色々奥が深く、興味深い。