言わずと知れたうどんチェーンの丸亀製麺。
現在、うどんチェーンの国内店舗数は一位。鬼門である香川県にも出店を果たしているが、名前の由来となっている香川県丸亀市には出店は無い。
丸亀製麺について
名前の由来
讃岐うどん文化の根付いた香川県丸亀市が名前の由来となっているが、この地に本店があるわけでは無い。
創業者が丸亀市を訪れた際に、讃岐うどんに感銘を受けて「丸亀製麺」を発案したことによる。
全国出店と海外進出
2000年に兵庫県に1号店を出したあと、特に2000年代後半には勢いを増して出店。2009年にはうどんチェーンに於いて国内店舗数は首位となった。
2011年には沖縄に出店。これにより47都道府県に出店が完了した。
海外にも店舗を持ち、2011年にハワイに進出。2012年には韓国、香港、ロシアにも出店した。
今年で20周年となる丸亀製麺は、国内外に1000の店舗を構える。
難しい香川県内での展開
香川発祥の讃岐うどんを扱うチェーン店は、香川県で展開するのが難しい。
まず第一に競合が多い。単純に店舗数が多いので、難しい。
第二にチェーン店よりもグッと低価格でおいしいお店が多い。地元に愛される名店や老舗、リーズナブルなのにクオリティが高かったりするお店もごろごろと。
本場での展開は難しい。例えば仮に味噌煮込みうどん専門店を東京で始めたとして全国展開を果たしたとしても、それを名古屋市内でも出店させるのは難しいだろう。それと似ている。
丸亀製麺のこだわり
丸亀製麺はいわゆるセントラルキッチンを置かず、店頭で粉からうどんを作る。
讃岐うどんに慣れ親しんだ人にとっては当たり前の話なんだけど、それでも全国展開のお店としては重要な要素である。
うどんはシンプルな分、拘るべき部分が多い。
小麦粉、出汁。そしてそれを活かす打ち方や茹で方。
それらを統一して全国展開を果たした功績はとても大きいと見る。
丸亀製麺の限定メニュー
丸亀製麺ではシンプルな釜揚げうどんやぶっかけうどん等を幅広く展開。
特に釜揚げうどん・ぶっかけうどん・かけうどん・ざるうどんは税込300円以下でリーズナブル。
それらに加え、限定メニューも比較的多めに出している。
だいたい豪華な盛り付けや話題性のありそうなもの、及び季節感を引き出したものとなる。
この秋に出たのは「ちゃんぽんうどん」。一緒に「タル鶏天ぶっかけ」も出ているのでこちらも気になるところではあったが、ちゃんぽんうどんを食べに行ってみた。
行ってみる
丸亀製麺は遠くからでも視認しやすい看板。分かりやすいしインパクトもある。
店頭のメニューにて「ちゃんぽんうどん」の取り扱いを確認。一応調べはするけど、店内に入ってから「当店は取り扱いが無いんです…」って言われると何とも言えない気持ちになってしまうので、事前にチェックはしたいところ。
入店する前にこうして店頭で確認が出来るのはありがたい。
店内はいわゆるオープンキッチンとなっており、目で見て楽しい。
レジへ向かう過程で注文を終えたり天ぷらを取ったりする。慣れないとまごついてしまいそうになる。そしてついつい天ぷらを取り過ぎて意外と高額になったりするんだよね…。
今回は「ちゃんぽんうどん」を注文。「牡蠣ちゃんぽん(750円)」「豚ちゃんぽん(690円)」の2種類がある。
先にうどんを受け渡してもらい、レジ横で野菜等の具材を炒めてスープと合わせたものをかけてもらえる。アツアツの状態である。素敵。
会計を終えたらネギ等の薬味を取り、お冷も持って、着席。
食べてみる
まずはスープを一口。ガツンと強烈な旨み。
思っていたよりも味が強い。僕好みの濃さではある。
野菜の旨みもスープにしっかりと移り、"ちゃんぽんらしさ"がある。
奥の方にチラッと削り節の出汁が見え隠れ。
うどんの麺がちゃんぽんのスープとどう絡むか…というところ。
一瞬脳が混乱するけども、これはこれでイケる。うどんの麺は太いしピンとハリがあるのでそこまでスープを吸い上げてこない。うどんはうどんで独立している感じはする。
うどんはうどん、具材は具材で楽しむようなイメージとなる。が、それは然して気にならない。
ヘタな専門店のちゃんぽんよりもおいしい。しかし牡蠣ちゃんぽんを注文しないと海鮮具材が入らないのが寂しいところではある。
肝心の牡蠣はプリプリとまでは行かないが、旨みは存分に感じる。小ぶりながら5粒ほど入っている。
野菜はもやし、キクラゲ、にんじん、キャベツ、コーン、かまぼこが入る。
豚ちゃんぽんもおいしそうだった。豚バラの脂が良い感じにちゃんぽんのスープと馴染むんだろうな、と。
まとめ
寒い時期に無性に食べたくなるよね、ちゃんぽん。
11月中旬までやってるってさ。