僕はバンド活動を続けていく上で色んなメンタルトレーニングやコンディショニングをしていた。
バンド活動は楽しいけども、やっぱり先の見えない不安だったり色んな事が重なってあんまり気分が作れない時なんかもある。それでもそんなことは見に来てくれた人にはもちろん関係の無い話。
「今日はなんか微妙だった」とか言われているようじゃまだまだで、それを悟られないようにして常に持っている100%を出し切るのが大事。
だって、もしもそのビミョーなコンディションの日にたまたま初めて見に来てくれてた人が居たとして「へぇ、こんなもんかー」って言われたら悔しいじゃん。「いつもはこんなもんじゃないんです」って言ったって、ねぇ?
バンドをしていく上で、普段の生活では体験できないようなワクワクするような出来事だったり、最高に興奮したりする事もあるけども、逆にどん底に突き落とされるような事や心をえぐられるような事件もあったりします。
そういう事に遭遇するたびに「もう辞めたい…」ってなるんだけど、でもやっぱりバンド活動は楽しいもの。
とはいえ、そうやって心が折れた時のための応急処置や対処はたくさん用意しておくに越したことはないのです。
色んな手段があれど、一番簡単で最も効果があって大事なのは「ポジティブでいる」事。はぁ、「簡単に言ってくれるぜ」って声が聞こえてくるのが分かるぜ。
ポジティブの意味とは
僕は最高にポジティブな人間でして。
ポジティブを勘違いしている人がいるんだけど、ポジティブって言うのは"楽天的"や"能天気"と同義ではない。
例えば、「落とし穴に落ちた」としよう。
「なんとかなるっしょ」っていうのは僕はポジティブだと思ってない。それは何も考えていないようなもの。僕の考えるポジティブは「現状を受け止め、そこからの打開策を前向きに考える」事。
無事落とし穴から出れたとして、「まぁ次に落ちてもきっと大丈夫」は楽天的。「次は落ちないように対策を練ろう」がポジティブ。
ちなみに「なんであんなところに落とし穴が…」ってぶつぶつ言うのはネガティブ。
それを言って解決するなら構わないんだけど、文句を言ったところで落とし穴から出られるわけじゃない。となるとそれは僕としては無駄、ということになる。
比較するのは意味の無い事
僕の中では
- 妬み
- 恨み
- 憎しみ
そういう感情は無駄だと考える。
例えば他者と比較して自分自身に対して劣等感を覚えてしまったり。それがどれだけ意味の無い事か。
会社の成長を測る基準として同業と比較することはある。でも厳密には設立年も違うし、環境も従業員数も土地も違うはず。完全な意味で単純比較することは出来ない。
そういう法人やモノですら比較できないのに、ましてや人同士なんて比較しても意味が無い。
生まれ育った環境、貧富の差、両親…そんな事を比較しても何も解決しない。負の感情が際限なく沸き起こって虚しくなるだけで、何一つ解決しないし、一歩も進んでいない。
そんなことを考えている間に何か将来への投資をした方が良い。スキルを身に付けるための勉強とか、稼ぐために働くとか。
現実は現実であって、現実に生きている以上そこから逃避は出来ない。
ならば一旦それを受け入れる。ありのままの自分を受け入れて、それからじゃあどうするのかを考えるべき。
なぜ妬むのか、恨んだりするのか。といえば、少なからず自分の中に劣等感だったり不安だったりがあるはず。
まずは何に対して自分が劣等感や不安を抱いているのかを知る。理解する。
これは程度によっては苦しい作業ではあるけども、でもまずはここを測っておかないと延々と「よく分からない大きさの黒いモノ」に対してモヤモヤすることになる。まずはこの黒いモノのサイズ感や概要を抑える事から始める。
対象物を見定めたら、まずはマイナスの方向にエネルギーを使うのを止める。そのエネルギーはぜひプラスの方向へと使ってほしい。よく「悔しさをバネに」とか言うけど、まさにそれ。同じ分野で追い掛けるも良し、別の分野で頑張るも良し。
ただし注意点としては、引きずりおろすのはダメ。相手にも負の感情を与えるとお互いに落とし合ってしまう。だって仮に相手を引きずりおろすことに成功したとして、相手が何も反撃しないとは思えないでしょう?
少しずつ、一歩ずつ歩く
一気にポジティブになるのは難しいかもしれない。多分3年くらいはかかる。
でも焦らずにじっくりと少しずつ変えていけば良い。「自分を変えたい」と思えるのならば、いつからだってやり直せる。
ネガティブで得することって、僕としては無いように思えるからさ。
どうせなら楽しくハッピーに生きたいな、って。僕の根源の考え方としては、それだけ。