昨日、Ender Silenceの解散の報せが入った。
Ender Silenceは11/6(水)を以て活動終了し、解散する運びとなりました。1年半の間、応援してくれた皆様ありがとうございました。 pic.twitter.com/aonH2hwj8z
— Ender Silence (@ender_silence) November 6, 2019
最近メンバー間で進退に関するミーティングを重ねていて、結果として解散する運びとなる事は知っていたが、昨日付けで解散となったよう。
僕もサポートしていた身として思うところは色々あって。良い折なので、Ender Silenceについて触れていきつつ振り返ってみたい。
Ender Silence自体は2018年春より活動を開始。
リーダーのfumiya氏は互いに前のバンドの時から共演したりしていたので、以前より交流はあって。もちろんこのニュースも喜ばしいおしらせとして受け止めたのを覚えている。まぁこの時はサポートメンバーになるとは思ってなかったんだけど。
前のバンドが解散していると、同じ轍は避けるもの。彼は彼なりに思うモノもあって新しくバンドを始めていた事だろう。
とはいえ、僕はその時にバンド活動をしていなかったし、交わる事も無いだろうと思って過ごしていた。
そして、ちょっとずつ陽射しが強くなり、夏を迎えた頃。「キーボードを弾いてほしい」と打診されるに至った。
僕としてはあんまりこのバンドに対してキーボードを入れる構想は無くて…入れずとも成り立つジャンルではあるので特にそういったイメージは無かったんだけど、個人的に時間の余裕もあったし受ける事に。
そこからサポートメンバーとして1年程度。共に歩むことになったEnder Silence。
バンドとしてまだまだ未熟な所や危なっかしい所も多々見受けられ、内心ヒヤヒヤしつつも基本的には方針に口出しせずに見守っていた。もちろん必要な時や求められた時には意見もしていたけども。
これに関しては、もしも積極的に僕が介入するようになってしまったとしたら僕の意向の強いバンドになってしまうんじゃないかという懸念があったから。それは避けたかった。飽くまでもEnder Silence内の事象はEnder Silenceの中で。そこで何か必要があれば手を出すという感じのスタンスにしてた。
僕としても一つのバンドのあり方のデータベースとして良い参考になった。
レコーディングの手法、練習方法、ミーティング、ライブ当日の過ごし方やコンタクト。勉強になった部分も反面教師にしている部分も両方ある。色々と思ったり感じたりして。
Ender Silenceは決して大々的な宣伝をしているわけでもコンスタントな活動をしているわけでも無かった。けども、そういう一つのバンドがあったことは事実。そしてその事実は消えずに残り続ける。
Ender Silenceの活動はここから先は何も無いだろうし、全員集まってEnder Silenceの曲を再度やる予定も白紙だ。
でも、Ender Silenceが居たという軌跡は残り続ける。音源も。ステージでの演奏も。全部事実であり、歴史となる。
願わくばその事実が足かせや黒歴史にならぬよう。大事に大事に、各々で心の中に仕舞っておいてもらえたら良いのかなとも思っている。
これはそれぞれのメンバーに対してもそうだし、応援してくれた方々にとってもそうだし、そして漏れることなく僕自身も。
良い思い出として残ってほしいというのは綺麗事かもしれない。エゴかもしれない。押しつけがましいかもしれない。
でも、それ自体はきっと輝き続けるよ。これからも。見つけてくれてありがとう。
もっと僕が意見をしていれば違った未来があったかもしれない、とも思ったりはする。
でも、それが果たして幸せな道だったかどうかは今となっては分からないし、憶測の域から出す事は出来ない。あの分岐点で選んだ道はこっちだった、って話。
あと、「全員にとって幸せな道」ってのも中々難しいからね。
各々が各々の考えがあって、その考えや理念に沿って動いている。
ぶつかる事もある。寄り添って歩く事も出来る。
この度はメンバーそれぞれが一旦別々の道をそれぞれが選択する、という判断を下したわけです。また何かしら音楽をやるかもしれないし、案外すぐにバンドを組んだりして戻ってくるのかもよ?
(他のメンバーが今後どうしていくのか聞いてないから知らないけども)
このEnder Silenceというバンドは歩みを止めるけども、Ender Silenceに関わっていた人たちの中でそれ自体が種となり、新たな芽を出すと信じています。
メンバーも、関係者も、リスナーやファンの方々にも。それぞれの中で種として存在し続け、やがて芽吹く。
願わくば、良い糧となりますように。
今までありがとうございました。
僕自身は変わらず制作方面やDraw Daydream During Dawnとしての活動等々で動いていきます。何卒。