タイミングよくパズルのピースがハマるような体験をしたことは、きっと多くの人があるだろう。
「乗る予定だった電車を逃してしまったが、代わりに次の電車には最近会っていなかった知り合いが乗っていて話が弾んだ」――みたいな。
まぁこれは"まぐれ"みたいなものだけど。
このようにカチッとパズルのピースがうまく噛み合う感覚を多く覚えるようになると、上向きな兆しだと考えている。
パズルとの遭遇
だいたいこういうのは予期せぬハプニングと絡まって起こる。
たまたま大雨が降った、とか。たまたま予定がキャンセルになった、とか。
その後のアクションによってパズルがカチッとはまるのかバラバラになるのかは決まる。
ハプニングを前向きに捉える
まず、ハプニングを嘆いていてはいけない。
突然の大雨。「なんだよツイてないな」って舌打ちするのは容易い。反射的に感情を動かすのはとても簡単だ。赤ちゃんでも出来る。
さて、気持ちは自分で選択して切り替えることも出来る。
雨を嘆いても状況は変わらない。舌打ちしようが不平をぶちまけようが雨は降り続ける。
ここは切り替えて。近くのコンビニでとりあえず傘を買いに行っても良いし、地下街へ潜るのも商業施設で雨宿りするのも良い。
すると、そこでは思わぬセール品を見つけることが出来るかもしれない。これは雨が降らなかったら見つけられなかったかも。
いつも通らない意外な道を歩いたら、隠れ家みたいなカフェを発見出来たり。これも雨のおかげ。
パズルのピースを見つける
もう気付いたかもしれないけども、パズルのピースはたまたまカチカチと勝手に合わさっていくわけではない。そういうこともあるけど、もっと自発的に、自分でピースを探してパズルを作っていくことになる。
せっかく雨の影響で違う道を通ったのに、隠れ家みたいなカフェを見つけることが出来ずに素通りしてしまうかもしれない。
もしくはカフェを発見出来ても、自分の中で雨と結び付かないかもしれない。
良い出来事はどんどん結び付けていくと良い。
"良い事"を引き寄せる
ここで大事なのは、良い事を「発見する力」と「結び付ける力」。
良い事――つまり、楽しい事や刺激的な事、未知の事なんかを楽しむ。これらに対してアンテナを張る。
そして、これらの集めたピースたちをリンクさせていく。
こうする事で、自分の中で「良い事を発見して、結び付けていく」という習慣が出来る。
これはとても良い習慣だと思わない?
これは常に意識しておくことで、物事をプラスの方向へ持っていける。
冒頭で"まぐれ"と書いた、次の電車で知人とばったり会えた話。知人と会えたのは確かに偶然だけど、「電車を逃した」というハプニングのあと、良い事として「知人と会えた」という出来事を発見してリンクした。こうすることで「電車を逃したおかげで知人と会えた」というメモリーになる。
ピースをどんどん連鎖させる
ちなみにこれらの思考はネガティブな事にも使える。使わない方が良いけど。
「今日は踏んだり蹴ったり」「今日はツイてない」と感じる日があるならば、ネガティブな事を多く結び付けているかもしれない。
しかしネガティブとポジティブは表裏一体。
一旦そういったネガティブな体験をしたら、それは経験となる。次回からそのネガティブな体験を避けるためのノウハウとなりうる。
つまり、例えば「飲み会で飲み過ぎて失敗した」としたら、次回から飲む量を気を付けるだろう。これは失敗から生まれたノウハウだ。二度目の失敗を避けるための。
このノウハウを生んだという結果は紛れもなくプラスなこと。
「失敗」と呼ばれるものを体験すると、それは次回から活かす事が出来る。
ひとつふたつ失敗したくらいじゃなかなか死なないしさ、気にしない方が良い。
人と比べない
全ての物事はプラスに持っていく事が出来るようになっている。
例え仮に詐欺に遭ったとしても、それは高い勉強代として捉えたり、友人関係の整理になったりと、何かしらの結び付きはある。
貧しい生活だって、強くタフに生きることが出来るスキルとして心に根差すはず。
ここで、他人と比べてはいけない。
そりゃあ皆が皆詐欺に遭ったことがあるわけじゃない。貧しい人も居れば裕福な人も居る。上を見れば大地主や官僚、下を見ればスラム街の子供まで。キリがない。
自分は自分のパズルを作ることに集中する。
自分だけの特注の、そして自分にしか解けないような、そんなパズル。
大きさもピースの細かさも、完成した図柄も人それぞれ。完成度合いを比べても仕方ないし、あまり参考にもならない。
人のパズルに構っている時間は、僕は勿体なく感じちゃう。
パズルのピース探しの旅
何かトラブルやハプニングがあっても、切り替えて楽しめるかどうかがカギ。
つまづいて転んだ視点からは、今まで見えなかった新たな発見だらけかもしれない。