遅ればせながら、紫蘭ヶ丘の歌詞です。
歌詞としての文の区切りが想像と違うかも。曲として聴くのと音読するのとではニュアンスが変わってくる。
日本語のこういう絶妙な表現が出来るところ、大好き。
紫蘭ヶ丘
作詞・作曲・編曲…橋本ねこ
いつものホーム――向かいの電車を眺める。
降りる人たち、似てる影を目で追うクセ、"探し物"は今日も見つからないみたい。
わたしを無視して今日も沈んでゆく。
残していった声が焼き付いて離れない。未だにずっとこだまし続けている。
何度も行き交う電車はただ通り過ぎるだけ。
記憶の中だけじゃなくてあなたに逢いたい。このままずっと居て欲しいの。
叶わない願いでも、少しだけでいい。面影を探したい。
聞きたくない。から、「耳をふさぐ代わりに」って変わらない日を不自然に演じ続けた。
無情に過ぎ去るの。見向きもしない人たち、わたしを無視して今日も流れてゆく。
必死に出した声は人混みにまぎれて、作り笑いすら上手く出来なかった。
何度も行き交う電車はただ通り過ぎるだけ。
記憶の中だけじゃなくあなたに触れたい。このままずっと離れないでよ。
叶わない願いでも、少しだけでいい。ぬくもりを感じたい。
またね、って手を振ったのにもう此処では会えないなんて。
分かってるけど、分かってるのに。
ここでまた会える気がして、また無意識で向かう。
全て拭いさる事はまだ難しくて、キラキラ輝く思い出。
他人達は知らん振り、でも確かに見えた可憐な咲き誇る花。