僕はいろんな国の料理を作るのが好きだ。
お隣の韓国料理に始まり、様々なスパイスを多用するインドや東南アジアの料理、イタリアンをはじめとしたヨーロッパ各国料理、アメリカンな料理にメキシカンな料理、そしてややマニアックな南米料理。
国によって採れる食材もメインで食される品目も異なるため、バックグラウンドも知った上で料理を作るとより興味深い。
かつて船で世界中の交流や植民地支配があった折に食材やスパイス、そして人が輸出入された事で食文化が根付いたりすることもしばしば。
そんな歴史や風土・気候などの諸々によって、国・地域ごとに全く食文化が違う。
さすれば当然その国ないしエリアの料理でしか用いられない食材も出てくる。
スパイスや植物の豊富な東南アジアなんてまさにそうで、コブミカンやレモングラスなんかは他の地域の料理ではあまり使われない。
それゆえ入手もしづらく日本国内でこれらを手に入れるにはアジアン系のフードショップに行く必要がある上、鮮度の高いものを手に入れるのは困難を極める。
というわけであまりにマニアックな食材には手を出しづらいが、各国のスパイスであればスーパーで比較的簡単に揃える事が出来る。
そして気付けば僕も色々料理をするうちにすっかりスパイスまみれになってしまった。
使い切るの?これ
スパイスと言えば必ずついて回る問題が「使い切れるか」である。と思う。
乾燥させたものが多いので比較的長持ちする傾向にあるスパイスだが、それでも和食ばかり作っていてはまず使い切れない。
必然的に定期的にスパイスを用いた料理を作っていくことになり、挙句「カルダモン 大量消費」等で検索し出すオチとなるのだろう。
しかし、意外や意外、カルダモンはインド料理を月に1~2回も作っていれば使い切るし、他のスパイスだってそこまでハードルは高くないものもある。
スパイスの種類
以下の分類は原産地とは一切関係なく、「何となく一緒によく使うな」程度の僕の主観のグループ分けなので、分類名や分類方法はあまり深く考えないでほしい。
インド系
- ターメリック(ウコン)
- クミン
- カルダモン
- クローブ
- コリアンダー(パクチー)
- シナモン
僕が勝手に「インド系」としているだけで、全然インド以外の料理でも使う。
主にカレーっぽくするとき用。ターメリック以外はチャイにも使えるので、結構使用頻度は高め。
ヨーロッパ系
- パセリ
- タイム
- オレガノ
- サフラン
- ローリエ
- ナツメグ
- フェンネル
ローリエはとりあえず入れとくとそれっぽくなるので多用している。煮込み料理のおまじない。
タイムはなかなか使い切れない。ナツメグは意外と使う。
中韓系
- ~~醤
- 花椒
- オイスターソース
- 紹興酒
豆板醤、甜面醤、コチュジャンを持っている。甜面醤が全然減らない。
オイスターソースは随分使うが、もしオイスターソースすら使い切れないなら、この辺は買い揃えずに市販のCook Do🄬なんかを使った方が良い。
花椒は少量でも効果的なので、あんまり減らない。どうしよう。
スパイスのメーカーとブランド
同じスパイスでもメーカーによって味が違う事がある。原産国が違う事もあるし、生産地・生産者も違うのでそりゃそうなんだけど、価格や量とブランドイメージから適したものを選ぶと良い。
以下のメーカーは僕の御用達。どれも品質が良く、信頼できる。
S&B
安心と信頼のブランド、エスビー。
スパイス、ハーブ、唐辛子も多種多様。とりあえずここで探せば全て見つかる。
入手難易度も低く、値段も手ごろ。
GABAN
胡椒でお馴染み、ギャバン。ギャバンと言えば胡椒。
ちょっと業務用のイメージがあるかも。その分、品質も確か。
MASCOT
ちょっとマニアックなブランド、マスコット。
高品質なスパイスが揃っているが、ちょっとお高めかも。
YOUKI
主にアジア系のスパイスが強い、ユウキ食品。
痒い所に手が届くラインナップ。
FAUCHON
紅茶のイメージが強いが、実はスパイスも扱うパリのトップブランド「フォション」。
スパイスを身近に
僕がスパイスを買うようになったのはここ数年の話。
オイスターソースとか豆板醤とかを買うようになって、でも全然使い切れない。なんか使い切る料理をやらなきゃ⇒今度はこれが必要⇒こっちも使い切らなきゃ、の繰り返しが始まりだった気がする。
まぁちょっと無理して使ったりしていたわけだけど、いつしか自然に使えるようになり、「スパイスを使い切らなきゃ」という考えはあまり無くなったのかもしれない。
しかし、やはりこれだけスパイスがあれば出番の少ないスパイスもいるわけで。
フェンネルシード、これだけは全然使わないんだよね。君は一体何の料理に使えばいいんだい…?
そもそも何を作るときに買ったんだっけ…?