ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

ギュギュッと搾ったサングリアがリニューアル!

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メルシャンのギュギュッと搾ったサングリアのシリーズがリニューアルしたとのこと。

サングリアの興隆とともに紹介しようと思う。

 

そもそもサングリアって?

正当なサングリアには赤ワインを用いる。サングリアの語源は"血"であるからにして、白ワインで作ったものは本来サングリアとは呼ばない。*1

 

赤ワインに果物や甘味料・香辛料を入れ、漬け込んだものがサングリアと呼ばれる。

使用されるフルーツやスパイス等には定義が無く、いわゆる"家庭の味"というものがある。多くはオレンジ等の柑橘類を入れたりするが、バナナやリンゴ、モモや各種ベリーも用いられる。

砂糖やはちみつ、ジュース、シナモンやナツメグなんかも入れたり入れなかったり。

 

ワインとしての味わいそのものはサングリアにすることによって薄れていくので、安いワインが使われることが多い。わざわざ高いワインを使う必要も無いですし。

それに、高いワインというものは往々にしてクセが強く、サングリアにした時の馴染みが悪い。その点でもデイリーワイン、テーブルワインの類いが適していると言える。

 

ちなみに、ドイツやフランスでも赤ワインに色々と入れたものを飲む文化がある。

クリスマスに飲まれるホット・ワイン、いわゆるグリューワインだ。

グリューワインは、赤ワインにフルーツや香辛料・甘味料を入れて火にかけて温めたもの。サングリアとは違い、専らクリスマスにホットで飲むものだ。体を暖めるために、よりスパイスが効いている。

グリューワインとサングリアはジャンルとしては似ているけども、恐らく起源の異なるものだと思われる。製法も違うしね。

 

サングリアを作る=酒税法違反?

ちなみに日本国内に於いて、酒類製造免許が無い状態でアルコールが20度未満の酒で果実酒を作ると違法であるため、注意を要する。

 

古くは密造の禁止のため、現在では度数や酒類によってかかる税金逃れや整合性を保つために酒税法が整備されている。

自宅で勝手にお酒を醸造して勝手に飲めば、やや乱暴な言い方だけども脱税ともなる*2。特に穀物、ぶどうは20度を超えるアルコールであっても漬け込んではいけない。前者は焼酎やウイスキー、後者はワイン等となる。

梅酒を家庭で作るときには、20度以上の酒を使って梅を漬け込む。20度以上の酒には購入時に既にそれなりな酒税が課せられているので大丈夫、ということだ。

 

ワインは基本的に20度未満の物は出回らないので、日本国内では無免許でサングリアを作ることは実質的に不可能。居酒屋で出すにしろ、事前に申請が必要となる。自宅でパーティーで自家製サングリアを振る舞うのもダメ。

合法的な手段としては提供直前にワインを自家製ジュースで割る、とかが無難。これならば、カクテルと同じ扱いとなる。ただし作り置きはNG。

 

酒税法については調べてみると詳しい文献が多数出てくるので、興味があったらそちらをどうぞ。

 

 

日本における、サングリアの歴史

ここでは日本国内でのサングリアの認知と広がりについてまとめてみる。

 

日本でサングリアが認知されたのは、バルが流行った事に伴う。

バルはいわゆるスペイン系の居酒屋で、2010年あたりから出現。2012年あたりにはブームとなっている。アヒージョが市民権を得たのもこの辺だ。

 

サングリアの飲みやすさ、おしゃれさ、フォトジェニックさ、新しさ――すべての要素が当時の日本でウケた。

その後、サングリアの人気を嗅ぎつけた和食系居酒屋でも取り入れられた。

 

そうなると今度は酒造メーカー各社も黙っていない。特にサントリーが早かった。

2013年にはサントリーが「バルで飲んだサングリア」を発売。2014年にはアサヒが「ヴィニャ・アルバリ・サングリア」、サッポロビールも「サングリア・リコ」を出している。

そして2015年。キリンが「ギュギュッと搾ったサングリア」を発売した。

 

さて、現在では加熱したバルブームはひと段落し、サングリアもカクテルたちと同じポジションにまで落ち着いた。

が、サングリアそのものが衰退したわけではない。今でも「ワインは好きだけど本格的なのはちょっと…」な人を中心として、一定のファンを保っている。

 

リニューアルについて

今回触れるギュギュッと搾ったサングリアはキリン(メルシャン)のもの。なお、メルシャンは2010年よりキリンの完全子会社となっている。

2006年にキリンと関わるようになってからはすっかりメルシャンは低価格帯ワインのイメージが強い。いわゆるデイリーワイン。

 

メルシャンの出すワインはクセが無く飲みやすい。

悪く言えば、味に深みが無くてチープ。ワインらしい円熟味を感じない、"アルコール入りぶどうジュース"って感じだ。

しかし、それは必ずしも悪くなく。飲みやすい上に安いワインというのはライト層からすると願ったり叶ったりな味わい。要は日本ウケする味なのだ。

例えば何人かで集まるときにワインをお酒のリストに加えたくなったとしたら、そこにメルシャンは最適かもしれない。複数人でワインを飲むならば、人を選ぶ本格的なワインよりもこういった飲みやすくクセの無いワインの方がウケが良い。

 

恐らくメルシャンとしても、そのカジュアルなポジションを狙っているのだろう。

そんなメルシャン。現在は各社のプライベートブランドに押され気味。頑張って。

 

さて、特に飲料メーカーに於いては好調で何の問題も無い商品でもリニューアルを行う事がある。

通常は何かしらのフィードバックやクレームを受けたり、低迷した商品をブラッシュアップするために行ったりする事が多いんだけどもね。

今作はどちらなのでしょう…。

 

今回は3種のサングリアがリニューアル。せっかくなので全種類飲んでみる。

 

飲んでみた

サングリアは、白ワイン・赤ワイン・ロゼワインの3つ。

それぞれに合うフルーツを混ぜてある。

白ワイン グレフル&パインMix

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グレープフルーツの適度な酸味とパイナップルのふくよかな甘み。

白ワインそのものもかなり甘口で、もうジュース。ミックスジュース。

赤ワイン オレンジ&カシスMix

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オレンジのおだやかな味わいとカシスの芳醇な香り。

赤ワインもメルシャンお得意の渋み控えめな味で飲みやすい。ぶどうジュース。

ロゼワイン ピーチ&マンゴーMix

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ピーチもマンゴーもジューシーでリッチ。深みがあってロゼによく絡む。

3種の中で一番飲みやすく、最もジュースっぽい。ただのジュース。

こだわりの詰まったサングリア

メーカー曰く、それぞれのジュー…サングリアは"果汁"をかなり見直したらしい。

パッケージにも「手搾り感」と書いてあるし、商品名も「ギュギュっと搾った」だしね。どれもしっかりとフルーティーな味わいを感じた。

よくよく見るとそれぞれに果肉のような繊維質のかけらもちらほら。全然写真に写らなかったから撮ってないけど、結構にごり感があった。よく振ってから頂きたい。

 

パッケージも従来の物よりカジュアルさが高まり、かつイラストやカラーで直感的に伝わりやすい。

 

ベースとなっているワインにもこだわっているようだけども、どれも個性が乏しく「ワインとして楽しめるかどうか」というとまた際どいところ。

一種のカクテルのようなものとして楽しみたい。まぁ本格的な味わいを楽しみたい人は買わないだろうし、然して問題では無い。

 

僕はストレートで飲んだけど、夏場は氷を入れても良さそう。

氷が溶けてきたとしてもすぐには水っぽくならないくらいの濃さは感じた。

 

まとめ

ごくごく飲めるので、夏の水分補給に。

買ってそのまま帰り道に飲むも良し、お風呂あがりにグイっと飲むも良し。

どんな飲み方をしてもなんとなくオシャレにまとまりそう。

飲んだ後は車等の運転はお控えください。

 

www.kirin.co.jp

 

*1:現在は一応サングリア・ブランカという呼び名があるので、全く認められないというわけでもない。

*2:もちろん民家を一軒一軒確認するわけではない。これ以上は野暮なので言わない。