ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

【檸檬の書:作成編②】レモン酒を仕込む


皆様ごきげんよう。

今回仕込むのはレモン酒

なんでレモン酒を作る事になったのか等は前回の記事を見てほしい。

blog.neko-labo.work

 

 

材料


材料は至ってシンプル。他の果実酒を作るときと同じだ。

  • レモン…3個
  • 氷砂糖…200g(レモンの50%程度の重量を目安にする)
  • (アルコール20度以上)…400ml(浸るくらい)

レモン

レモンは瀬戸田産の国産レモンを使用。防腐剤・防カビ剤不使用の物を選べばメンタル面でも安心できる。

氷砂糖

氷砂糖ならばどれでも良い。氷砂糖は他の形状の砂糖よりもゆっくりと溶け出すため、果実酒に適している。

「どうせ溶けるならどんな砂糖でも同じじゃないか」と思うかもしれないが、敢えてゆっくりと溶けさせることで果実には先にアルコールが染み込むのだ。先に砂糖が溶け込んでいると、果実の水分は過剰に抜け出してしまい萎びてしまう。

これは粒の細かい砂糖で一度試しに作ってみれば分かるだろう。

 

なお、実は果実酒作りにおいて砂糖は必須ではない。ただし、砂糖には防カビ・防腐の効果もあるため、これらを省くとよりクレンリネスな環境が求められる。そのため、よほど「甘くない酒が作りたい」等の事情が無い限りは入れた方が良い。

 

酒は酒税法違反にならないよう、必ず度数が20度以上の物を使うこと。20度ジャストはセーフだ。だが、保存性を考えると度数は高ければ高い方が良い。

度数が低かったり、禁止されている穀物及び果実を漬けることは酒税法違反となる。これは度数によって税率が異なる事等に由来する。

実例として、旅館で度数20度以下の自家製サングリアや自家製梅酒を売ることで違法となった例がある。

 

雑味の少ないホワイトリカーを使う事が多いが、同じく雑味の少ないウォッカを使うのも興。

逆に個性の強い酒で漬けるとだいたいケンカするため、ラム酒やジンなどは向かない。果実の種類によってはブランデーやウイスキーはアリだ。

 

今回は「ウヰルキンソン ウォッカ」を用いる。

白樺炭でじっくりと濾過することでライトでスムースな飲み心地にしたウォッカ。無味無臭ではなく、わずかに甘味があり、まろやか。

 

瓶は密閉出来るものを使用する。耐久性があり、しっかりとした作りのものが良い。

予め煮沸、もしくはアルコール等により消毒をおこなう。

 

今回用いたのはセラーメイトの1Lのガラス瓶。

オーソドックスなガラスの密封瓶ながら発生したガスを逃がすという地味に便利な機構がある。これにより、内圧が高まって蓋を開けた瞬間に弾けるような心配は無い。

ただし、この機構があるため横倒しや逆さまでの保管は液漏れのリスクがある。

また、温度変化には弱いため、急に熱湯を注いだりしないように注意。


 

 

作成する

①レモンを切る


まずはレモンを切る。

切り方はお好きに。今回は2-3mm幅でスライスにしていく。

皮や白いワタを除けばダイレクトにレモンを感じるクリアな味わいに、皮や白いワタも入れれば苦味もあるリアルな味わいに。こちらもお好みで。

 

今回は皮の部分も入れつつ、先端部は最後にエキスだけ絞って入れるスタイルを取る。

 

②瓶へ入れる


レモン⇒氷砂糖⇒レモン⇒氷砂糖…と重ねていく。

最後が氷砂糖になるようにする。

 

③酒を入れる


最後に酒を注ぐ。全体が浸る分量を入れたら仕込みは完了だ。

熟成と完成

仕込み終わった瓶は冷暗所で保管する。この冬の時期の利点は屋内の寒い場所に置いておくことが出来るという点だ。なるべく温度変化が少なく陽の当たらない場所が望ましい。

 

中身は毎日掻き混ぜる。清潔な菜箸、もしくはスプーンを使用する。

だいたい2週間くらい経てば完全に氷砂糖が溶けきる。これで完成だ。

 

長持ちさせるのであれば、いずれ果実は取り去っておかねばならない。

瓶の中身に濁りを感じたらレモンを取り去ってしまう。消毒が充分ならば、半年~1年くらいは持つ。