どうも橋本ねこです。
外は雷が騒がしい。すっかり夜も更けて近所迷惑な時間なので少しは遠慮してもらいたい。
さて、最近はちょっとずつYouTubeに自身のピアノ演奏の動画なぞ上げております。
まずはそちらの紹介を。
【ピアノトリオアレンジ】リボン feat.桜井和寿(Mr.Children) / 東京スカパラダイスオーケストラ【歌無しBGM】
【ピアノトリオアレンジ】宿命 / Official髭男dism【歌無しBGM】
【ピアノトリオアレンジ】馬と鹿 / 米津玄師【歌無しBGM】
…と、今は3つupしております。
1つ聴いた人がそこから関連動画とかで流れていって色々と楽しめるようにもっと充実させたいところ。
今月は結構弾き倒すと思います。ご期待ください。
今回はそんなピアノのレコーディング風景を紹介しようかと思って。
今は市内にあるグランドピアノの置いているブースを借りてRec.してる。
こんな感じ。
グランドピアノ
置いてあるグランドピアノはヤマハのG2。
ペダルが2つのタイプのグランドピアノで、やや鍵盤は重め。
アップライトよりもグランドピアノの方がタッチは軽めな傾向はあるけども、こちらのグランドピアノは僕の持っているカワイのアップライトと同程度のタッチ。少なくとも軽さは感じない。
音はふくよかで丸みのあるグランドピアノらしい音。
(こちらのモノはしばらく調律とメンテナンスがされていない感じの音だったので、そのうち調律やらメンテナンスをお願いしたい。)
ヘッドフォン
ヘッドフォンは一番売れている数が多いと言われているSONYのMDR-CD900ST。
比較的安価だったので、かつてのプロユーススタジオで一斉にこれをみんな使うようになって。まぁそれが「業界で一番売れている」理由なんだけども。
ちょうどマイクで言うところのシュアーのSM58と同じような感じ。
とはいえもちろん音質的には悪くは無く。ともあれ入門ヘッドフォンだったり持ち出し用のヘッドフォンだったりとフットワーク軽く使えて良い。
あとはさすが一番売れているだけあって、他の場所へ行ってもこのヘッドフォンがある事が多い。ゆえに同じ環境でリスニングが出来るというメリットはある。
イヤーパッドはかなり音漏れがするので、実はレコーディングには不向き。
音漏れを再びマイクで収音してしまうので、厳格なレコーディングならばイヤーパッドを替えるか他のヘッドフォンで録るか…といった感じになる。
声を録るときなんかはヘッドフォンとマイクの場所が近い距離になるから不向き。今回のようにヘッドフォンとピアノ収音用のマイクとの距離がある程度確保出来るときはそこまで音漏れは気にならない。
マイク
マイクはLEWWIT(ルウィット)のLCT240PRO。コンデンサーマイク。
2万円くらいで買えてしまうので、コンデンサーマイクとしてはかなり手が出しやすい。その上、この価格帯としては性能が良い。
グランドピアノのフタを開いてこんな感じで収音。
実はモノラル…つまりマイク1本で録ってます。
ちょっと専門的な話になるけども、最近のピアノを模した音源は低音にいけばいくほど左から、そして高音にいけばいくほど右から聞こえる様にパンニングがなされているものが一般的で。つまりプレイヤーとして聴こえる音の位置関係に近い。
で、この音像が一般的になっちゃったので、このスタイルになれてしまっている製作者も多いと思う。
でも、グランドピアノがステージに置いてあるとして、そんな左耳と右耳で低音と高音が綺麗に分かれて聴こえるはずないじゃない?
つまり、逆にそのまま空気と混ざって聴こえている方がリスナーとしては実は自然だったりもする。僕はこちらを尊重したい。(決してマイクが1本しかないからではない。)
ちなみにもう1本マイクがあったら僕はステレオで録るのではなく、1本目のマイクから1m程度離した場所からピアノを狙って、いわゆる響きや共鳴を狙うと思う。
マイクを設置したら入力音の強さをチェックする。入力が大きすぎれば音割れしてしまうし、一度音割れしてしまった音は音量を下げても治らないからね。
逆に小さい音は音量を上げれば大きくなる。ただし、その時にうっすら入り込んでいるノイズも一緒に音量が上がってしまう。録り音が小さいとノイズとの音量差が少なく、そのまま音量を上げると同じ比率でノイズも大きくなるので、「音割れしない範囲でなるべく大きめの音で録音する」のが基本ルールとなる。
インターフェース
正式にはオーディオインターフェース。もしくはUSBインターフェース。
マイクで録った音はパソコンに録音されるわけなんだけど、マイクはそのまま繋ぐことが出来ない。なぜならパソコンに専用の端子が無いので。
そこで文字通り窓口(インターフェース)となってくれるのが、このオーディオインターフェース。
FocusriteのScarlet 6i6。
ここ最近のインターフェースとしては当然なんだけど、CDの44.1kHz/16bitを超える96kHz/24bitでの録音が可能。これ以上の音質で録れる機種も各社から出てたりするんだけど、いかんせん僕自身もその性能を活かしきれる気がしないので、これで充分。
映像の画質でも4Kを超える画質を取り扱う事は出来るのだけど、もうそこまで行くと実用的じゃないし容量ももちろん大きいので取り回しも良くないし…という事で、クオリティが高ければ高いほど良いというモノでもありません。
さて、このインターフェースはUSBでパソコンに繋がっております。
PCから流しているオケはこのインターフェースを経由してヘッドフォン端子へ。
マイクで録った音はこのインターフェースを経由してPCに録音されていく。と同時にヘッドフォンにも流れる様にしてあるのでリアルタイムで録った音を聴くことが出来る。
…と、さらさらっと書いたけど、これがもうこんな小さな一台で、それも高音質で簡単に出来るようになったなんて…。という。時代だねぇ。
昔だったらばエンジニアが別室でコントロールしながら大がかりにレコーディングしてたものです。しかも10年前くらいはまだまだそれが主流で、パソコンベースでのレコーディングがそこまで発展していなかった事を考えると、近年の進歩は本当に素晴らしく凄まじい。そして怖い。
パソコン
マイクとヘッドフォンの繋がったインターフェースはパソコンに接続されている。
買ったのは2年前だけど、当時の最強クラスのスペックをすべてカスタムで詰め込んだモンスターマシンです。
ProToolsを起動してあって、こちらで再生・録音・停止の操作を。
映像も含めて一発撮りをしているので、ミスをした時点で停止して最初から。結構緊張感や集中力が養われて良い修行になります。
カメラ
カメラはPanasonicだった…かな…(急に雑)
パソコンとは連動していない状態で、カメラはカメラ内蔵のメモリーカード内に録画されています。
これをProTools内の音と後からフィックスするのです。
パソコンで音も映像もリアルタイムで処理するとどうしても遅れが発生したり処理速度が低下したりする。
なので、音はパソコンで。映像はこのカメラで。…といった具合に分担しているのです。
カメラでも音は録れているので、それをガイドにしてProToolsでMixした音とくっつけます。
あとは映像ソフトで字幕を付けたりして完成、という。
とりあえずしばらくはこの環境で録っていって作品を作っていこうと思っております。
もしかしたら何か機材をアップグレードするかもしれませんが、しばらくは予定があないのです…。
チャンネル登録者数や再生回数が伸びれば多分それに応じて機材も豪華になると思うので、何かしらの機材がアップグレードしてたらそういうことなんだなと思っていただけたら。
チャンネル登録するだけしておくといいよ。通知が鬱陶しかったらオフにも出来るよ。