ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

ayuクリエイターチャレンジ、よもやま話――96日目~100日目

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ayuクリエイターチャレンジが100日分全て終了した。

「あれ、本当に全部やったっけ…?」って感じ。でも一つ一つタイトルを見ながらなぞっていくと、確かにそれぞれの楽曲に想い出がある。

 

以前の記事で「原曲によってJ-Popの歴史が分かる」という点に触れた。

歌い方にも変化があるし、アレンジによってその時の流行りが分かる。

 

元の曲で分かるのはJ-Popの歴史。

そして僕がアレンジする事によって完成した楽曲は、そのまま僕の歴史を映している。

僕のルーツ、バックボーン、リスペクト――そういうものが色濃く映し出された。

 

 

ラテン系やファンク系等を取り入れたような"おしゃれ系"の楽曲を得意としているので、ざっくりと言えばそちらのカテゴリーに属するアレンジが多め。

原曲がEDMを求めている場合はそういったアレンジもやってみた。あまりに音圧が高いアレンジは好まないので、自然とバンドと融合したサウンド寄りになったり余計な物をそぎ落としたアレンジとなった。

 

また、楽曲によってはアレンジの振り幅を出したりもした。

推理小説や漫画でよく言われるんだけど「自分よりも頭の良いキャラは出す事が出来ない」というのがあって。つまり、元々自分の引き出しに存在しないアレンジはする事が出来ない、ということ。

そういう面では良い挑戦となった。100曲全てのアレンジを捻り出し、それぞれに個性を加える。実際の所はそこまでそれぞれの楽曲の差別化については意識はしていなくて、上手い事ハマったという感じだけども。

 

もちろん安堵感もあり、「ちゃんと100曲全てをこなす事が出来た」という記録は僕の中での自信ともなった。

毎日案件が来ても毎日納品出来る、という速度証明にもなったしね。

 

 

これは僕の中での一つのマイルストーン。

今日までの100日間、ありがとうございました。

 

96日目(8/20):Trust(BPM=104)


96. Trust / 浜崎あゆみ【ayuクリエイターチャレンジ】橋本ねこmix.

 

普通にバラードにしようと思ったんだけど、原曲のコード感とメロディの癒着度が高くてそのままになりそうだったので回避。

ちょっとスパニッシュな香りのするラテン系に。メロが歌謡曲っぽさがあるので、特にAメロあたりはちょうど異邦人(久保田早紀)みたいな視聴感があると思う。

 

間奏はシャッフルのビートに。ラテン系では案外こういうアレンジも結構ハマったりする。ただしどこでシャッフルにしてどこで元のビートに戻るかはセンスが要る。

 

97日目(8/21):UNITE!(BPM=138)


97. UNITE! / 浜崎あゆみ【ayuクリエイターチャレンジ】橋本ねこmix.

 

もうあと数曲だし、たぶん最後のバチバチなバンドサウンドになるだろうなと思い、ファンキーな感じに。

ベースの音使いが良い味を、そして節々のシンセがまた良い感じ。

 

イントロのストリングスはメロディが入る最初のコードに行くまでに一段階崩して不穏な響きに。

サビ後のセクションを毎回入れる事で、場面の切り替わりを強めに出している。 

 

98日目(8/22):WARNING(BPM=140)


98. WARNING / 浜崎あゆみ【ayuクリエイターチャレンジ】橋本ねこmix.

シンセサウンドを使った曲も作っておきたくて、ちょっとエッジの効いたサウンドメイクをした。

 

でも土台はやっぱりバンドサウンド。ギターやオルガンが活きているし、ベースとドラムももちろん。意外とベースは渋いプレイをしている。

随所にロックなエッセンスやカッコいいフレーズが盛り込まれている、と思ってる。 

 

99日目(8/23):WORDS(BPM=95)


99. WORDS / 浜崎あゆみ【ayuクリエイターチャレンジ】橋本ねこmix.

 

ラス2。しっかりバラード。歌謡曲系の雰囲気も出しつつ。ユーミンっぽいイメージ。

緻密な作りにしてあり、言わば"スキの無い"アレンジにした。

 

転調はなるべく気付かれないように、が美学。

さりげなく何回もの転調をぶち込んでいる。

 

100日目(8/24):Zutto…(BPM=75)


100. Zutto… / 浜崎あゆみ【ayuクリエイターチャレンジ】橋本ねこmix.

 

最後の曲。嫌でも力んでしまう。でもそれだとフェアじゃないので、残りあと数曲になった日から毎回「今作っている曲が最後だ」と思いながらアレンジをしていた。

結果、やり過ぎずに適度なフィナーレとなったのではないかと思っている。

ずっと聴いてきた人にとってはちゃんと最後の一曲だなという感じも出しつつ、かつシャッフルして聴いたときに変に浮き過ぎないような仕上がり。

 

イントロからAメロにかけて、主役となるピアノ。このコードはテンション・ノートを駆使した特殊なもので、キーの中のテンション・ノートから相応しい響きの物を描いている。スケールアウトはしづらいけど、完成後の響きには個性が出るし、仕上がりにはセンスが問われる。

ピアノを含むバンドサウンドにストリングス。僕らしいアレンジだと思う。終わりにふさわしい。

 

サビの始まりのコードと折り返した後半の始まりのコードを変えてあって、印象が異なるようにしてある。ささいなギミックだけど、この曲に限らず僕がやりがちな手法である。

 

アウトロはサビからの突然の締め。終わりは突然、いつやってくるか分からないよ…みたいな。

 

 

長いようで短かった、でも振り返ると確かに100日分の歩みのある日々だった。

また何か面白そうな企画があったりしたら挑戦するのでお楽しみに。