何かしないと、と手を動かしてみる。
でもきっと何も作れない。
何かしないと、ともがいてみる。
でもきっと何も出来ない。
ふとした時に焦燥感を覚える。
それは、例えば新しい世界に触れたり、素晴らしいモノを目にしたり。
もしくは同じくらいだと思っていたのに、実は距離を離されていたことを実感したときだったり。
はたまた周りに比べて自分に劣等感を見出してしまったときだったり。
焦燥感が手を動かさせる。
でもきっとそこに意味は無い。
焦燥感がもがかせる。
でもきっとそこに意味は無い。
いっその事、焦燥感と共存する。
拭い去る事も、感じないようにする事も難しい。
今後断ち切り続けられる自信も覚悟も明言しがたい。
ならば共存の道を選びたい。
まずは彼の事を知ってみるところから始める。
意外と悪いヤツじゃないのかもしれない。
例えば人生におけるスパイスだと考えてみたり。
まだまだ燃える事が出来るんだなとバロメーター代わりにしてみたり。
そもそも他と比べたりする必要だって、実は無いのかもしれない。
平均値がどうだろうが、同世代の誰それがどうだろうが、それが己の人生を脅かすわけでも奪うわけでも無い。
むしろそんな事で自分の人生を揺らがせてはいけない。
焦燥と踊る。
こんな夜には。