ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

大阪王将のポテンシャルを思い知る

大阪王将というものがある。

名古屋市に住んでいると大阪王将に触れる機会はほぼ無いのだが、市外及び県外へ赴くとたまに目に入る「大阪王将」の文字。

餃子の王将と同じく餃子・中華をメインに据えているような出で立ち。あからさま過ぎてさすがにパクリでは無いだろうと踏む。

 

何というか名古屋で言うところの「山本屋本店」と「山本屋総本家」のようなサムシングを感じる。

もしくは「ほっかほか亭」と「ほっともっと」のような。

 

餃子の王将と大阪王将

先に言ってしまえば、両者は「のれん分け」の関係となる。

餃子の王将を運営する王将フードサービス、そして大阪王将を運営するのはイートアンドホールディングス(当時は大阪王将食品株式会社)である。

 

餃子の王将の創業者と大阪王将として独立した創業者は親族関係にあたる。

最初はうまいこと住み分けをしていたようだが、その住み分けを侵してしまい泥沼化。商標権等で争う事となった。

現在は訴訟は終了しているものの、判決内容は両者完全に納得出来たものでは無いようだ。

こちらは興味があったら各々で検索されたい。

 

というわけで、根本は同じでありつつも現在は全くの別会社であると言える。

むしろ同じカテゴリーの飲食業のため、競合関係にすらある。

 

両者の歴史について

餃子の王将は1967年に京都市にてオープン。

大阪王将は1969年に大阪市にてオープン。創業から2年で独立しているため、結構初期の段階で分裂していることになる。

店舗拡大

餃子の王将はご存知の通り全国に店舗を構える。大阪王将と対比されることも多いせいか東京のイメージを持つ人も多いかもしれないが、京都が発祥である。

故に王将を大阪王将と比較する時には京都王将と言ったりもする。

 

しかし実は大阪王将も全国展開をしており、三重県や栃木県、山梨県を除いて全国に出店を果たしている。

出店場所に特徴があるため、知らない人は存在を全く知らないという不思議な店である。

 

大阪王将の武器

大阪王将ももちろん餃子を始めとした中華が売りである。

が、それ以外にも実はネットによる通販部門が強大である。

昨今のコロナ禍に於いても、このネット通販は安定して大きく伸びている。

o-ohsho.jp

 

餃子、チャーハン、唐揚げを軸とした展開で、各種点心や丼モノの具まで揃える。

レパートリーは豊富で、ギフトセットや初心者セット等もあるため様々なニーズに応えていて優秀だ。

 

取り寄せてみる

様々なセット・目玉商品があって目移りするが、そんな僕にお誂え向きのセットがあった。

その名も「お試しセット(Ver.8)」。


 

肉餃子がこれでもかと50個ぶち込まれ、チャーハンは2種類、さらに焼売も8個付いてくるという、入門者には申し分のないセットだ。

 

時期によってセットの取扱いは大きく変わるため、内容が変わっていたりすることもある。

この年末だと福袋のようなものも売っていた。

 

 

食べてみる

肉餃子

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存在感ばっちりの肉餃子。50個入りの大袋。

袋には業務用の文字。どうやら業務用らしい。完全に個人利用だが問題無いだろうか。法人税とか取られないだろうか。

 

何はともあれ、焼き餃子にしてみる。

作り方は裏にばっちり載っている。これで焼く時間も火加減も完璧だ。

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フライパンを使って焼く場合と、ホットプレートで焼く場合の2パターンが記載。

揚げ餃子、水餃子にも出来るらしい。

 

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王道、片面焼き。

レシピ通りに作れば、カリっと良い色合いだ。

 

タレもセットになっていた。他の食品と一緒に冷凍状態になっているため、予め解凍して使用する。

しかし、まずはタレに付けずにそのままパクリと。

そのまま食べてもしっかりと味がする。これ、タレが無くても充分じゃないか。

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肉のジューシー感、そして野菜の甘味を感じる。

皮自体にも味を感じるが、これは皮にも味付けをおこなっているのか、それともタネの味が移ったのか。

 

タレに付けてももちろんおいしい。

付属のタレは非常にベーシックな味。醤油、酢が良いバランス。そして適度な甘み。

個人的にはもう少し辛みが欲しいが、万人受けのタレとしての折衷はこの辺だろう。

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タレは付属のタレの他に、即席点心タレも作った。醤油、酢、砂糖、ラー油にハリッサを溶かし入れて少しエスニックにまとめた。

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どちらのタレも良く合う。良いタレというのは、付けた食材がタレの味に支配されず、なおかつタレ自体にもおいしさがあり、互いに高め合い引き立たせ合えるものだと考える。焼肉のタレにも同じことが言える。

 

皮は薄め。乱雑に扱うと破けてしまいそうな薄さだが、特に問題無い。

ただし、水餃子や揚げ餃子にするときは破けてしまわないように注意。

 

ちなみに店舗で取り扱う餃子に比べてやや小ぶりの設計となっている。

これは公式曰く「家庭の調理器具でもパリパリに焼けるようにするため」との事。

 


 

チャーハン

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チャーハンは中華鍋で豪快に炒めるのがベストだが、なんとレンチンだけで完成する手軽さだ。中国四千年の叡智が近代科学に覆されてしまう瞬間である。

直火炒めチャーハン

1袋で230g、税込180円。他メーカーの冷凍チャーハンと比べてしまうとややコスパが悪いが、その味は果たして…。

 

電子レンジよりもフライパンの方がおいしく出来るらしい。

せっかくなのでフライパンで炒めてみる。そしてせっかくなのでお店みたいにこんもりと盛り付けてみる。

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まず、パッと目を引くのが、具材の量。

玉子、ネギ、焼き豚による彩りが何ともシズル感がある。

 

食べてみると、お店のような満足いく味わいだ。

これでこの値段ならむしろ安く思えてきた。スーパーで買える冷凍食品のチャーハンたちと比較してしまえばどうしても贅沢だが、冷凍でこのクオリティの味が楽しめるのならば全然アリだ。

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冷凍チャーハンの中には味が強すぎるものもあるが、こちらは適度な濃さ。

しっかりめの味ではあるものの、調和が取れており、おいしい。

 

"パラっと感"に関しては、どうも冷凍食品の限界を感じる。

しかし、この辺はキリが無いし、もうそれはお店で食べろよって話になるのであまり深く掘らない物とする。

いつの日か更に技術が進歩したとき、中華料理屋のチャーハンは窮地に立たされる事だろう。

チャーハンたちは生き写しでありながらも異なる存在である「冷凍チャーハン」が脅威となる近い未来に震えているのである。人間がいつか人型ロボットに襲われるSF、みたいな。


 

 

カレーチャーハン

カレーチャーハンというキワモノ

キワモノと言うか、個人的には"逃げ"でなかろうか、と勘繰る。

カレーを入れればだいたいの物はおいしくなる。何故ならカレーの味になるからだ。

カレーはおいしい。つまりカレー味はおいしい。

そしてカレー味になればごまかしも利く。

 

というわけでちょっと斜に構えた感じから始めさせていただく。しかし味の予想も付く。

「だいたいこれくらいでしょ?」って感じのハードルが、既にしっかりとリアリティを持って存在する。

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食べてみると、まぁ、カレーチャーハンだった。

めちゃめちゃおいしい!という感動は無かったが、安心感がある。

期待値を飛び越えてはこないが、しっかりと期待値までは届く。

ドライカレーとかカレーピラフではなく、ちゃんとカレーチャーハンではあった。その点はチャーハンとして評価したい部分であった。

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こちらも具材の彩りは良く、ネギ、にんじん、玉子、豚肉が入っている。

豚肉が直火炒めチャーハンの使い回しではない所に好感。

 

カレーの風味は変に飛び抜けていたり個性派だったりせず、庶民的で親しみやすい味わいだ。敢えて悪く言えばチープとも言えるが、「大阪王将のカレーチャーハン」というタイトルに求める味としては満点だと思う。


 

 

大粒肉焼売

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電子レンジで袋ごと温めるだけの簡単調理。お弁当作りをされる方にはかなり強力な助っ人となってくれることだろう。

せいろでも作れるとの事。せっかくせいろを持っているので、せいろで作ってみる。

 

いずれの作り方もちゃんと袋の裏に記載されているので安心。

せいろには冷凍のまま投入する。電子レンジに比べてしまえばやや時間はかかるが、せいろの方が綺麗に蒸し上がるのでオススメ。

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即席点心タレでいただく。

醤油、酢、砂糖、ラー油を準備し、和からしをスタンバイ。

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焼売の大きさ感はこんな感じ。伝わるだろうか。

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「大粒」と冠している割には大きくないと感じるかもしれない。

これは巷で売られている焼売の巨大化が進んでいるせいもあると考える。大きな焼売に見慣れていて、そのサイズを平均的な焼売だと思っている、という説だ。

トラディショナルな焼売はもうちょっと小ぶりだったように思う。

 

とはいえ、1パック7個入りで500kcalを超えるので、そういった面では十分に大粒かもしれない。

 

中はみっちりとタネが詰まっている。さすが肉焼売。

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味もしっかり付いているので、タレが無くても充分。それこそお弁当にそのままぶち込んでもおいしく食べる事が出来るだろう。

 

豚肉がメインだが鶏肉も入り、鶏肉のねっとりとした食感が若干のつくねっぽさを醸す。

香味のおかげで嫌な臭みは無く、肉の味わいを存分に楽しむ事が出来る。


 

 

まとめ

大阪王将というブランド力

いずれも揺るぎない安定感を誇っていた。

冷凍食品を掘り込めば、同価格でもっと美味しい物も探し出す事が出来る。

だが、大阪王将のブランドに裏打ちされた安心感。「大阪王将だから大丈夫っしょ」みたいな価値と安定感が非常に強固だと感じた。

 

確かにどこの何か分からない冷凍食品を買ってみるのはギャンブル性が強く、支払う対価と比べて満足できるかどうかは実際に食べるまで不明である。

それに引き換え、大阪王将の商品には安心感が最初から織り込まれている。これはブランド価値と言えるだろう。

 

このネットショップで買える食品たちは、実店舗の物とは似て非なるものだという事も付け加えておきたい。

ネットショップの商品でも大阪王将らしい味付けと雰囲気は味わえるが、実店舗はまたメニュー展開も異なるため、別物だと捉えた方が良いかもしれない。

 

冷凍庫にストックしておきたい

今回紹介した以外に唐揚げ等もあるが、ほぼ全てがレンジに放り入れるだけで完成する。

冷凍庫に忍ばせておけば、料理を作る気が起きない時やあと一品何か欲しい時に重宝する事請け合いである。