ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

中日ドラゴンズ応援歌「サウスポー」自粛によせて

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野球ではそれぞれのチームごとに実に様々な歌がありまして、超有名な曲ならば「燃えよドラゴンズ」とか「六甲おろし」とかがある。

 

そんな中で中日ドラゴンズが優勢な時に使われる、いわゆるチャンステーマの歌の一つに今回問題となっている「サウスポー」がある。

原曲はピンク・レディーの「サウスポー」で、歌詞をアレンジしたもの。その歌詞の中の「お前」という表現が不適切とされた。らしい。

 

ちなみに歌詞としてはこんな感じ。

オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!
(Let's Go ●●、Let's Go ●●)
みなぎる闘志を奮い立て お前が打たなきゃ誰が打つ
今、勝利を掴め (オイ!オイ!●●)

 内容としてはよくある応援歌だと思うんだけども。

 

意見元は明らかにしていないものの「そういうご意見があった」らしく、サウスポーの使用を当面自粛するらしい。

 

 

自粛は妥当なのか

どこからのご意見かは分からないものの、肯定の意見を受け入れるよりも否定の意見(いわゆるクレーム)を飲み込んだ方が波風は立たないもの。

そう考えるとどうしても押し切って使用し続けるよりも自粛した方が穏やかに収まるはず。それは確かに理解できる。

 

 

自粛のムーブメント

数年前、「公園の遊具は危険だから」と撤去されていったのは個人的にはまだ記憶に新しいところ。

さすがに死亡例があると危険は排除せざるを得ない。そこは一理ある。
とは言っても、すっきりと広くなった公園はどこか寂しく見えたものだった。

 

単に何でもかんでも自粛や規制をしてしまう事は、考える機会すらも奪ってしまっている。
それが「危険かどうか」「どういう影響を与えるか」「どう思われるのか」――そういう一旦立ち止まって考えてみるようなシステムを構築しなければならない。

 

それは人任せにするものではない。

ちょっと否定されたらすぐシャッターを下ろしてしまう…そういう発想を断たなければいけない。それは個人の範疇の話。
そしてその個人が集まって社会となり、文化となる。

 

相手が違う意見を出してきたら、相手の意見を飲んで波風が立たないように合わせる。それは「譲り合いの精神」なんて言葉で美化してはいけない。反射的に蓋をしているだけ。

 

一石を投じる

もしかすると「当面の間は自粛することにしました」という発表を公にすることで、潜在的な肯定派を掘り起こしているのかもしれない、とも考える。

だって、考えようによってはこのままひっそりと自粛することだって出来たはず。それを敢えて、ともすれば大々的なニュースになり得る形で発表したのは、もしかするとある種の「抵抗」でもあるのかもしれない。

 

肯定派が大多数であるにも関わらず、少数の否定派の方が声が大きい事も往々にしてある。

これをきっかけに自粛が取り消される可能性だってあるかもしれない。単純に多数派が優遇されるわけでは無いだろうけども、考える一つのきっかけにはなったはず。

 

今回の件で応援歌の肯定派がしっかりと声を上げていたのを見て、少しホッとした部分もある。
「自粛も仕方ないよな」と流されたくはない。それも、流されるのを自分の意志じゃなくて時代や社会のせいにして。

 

「時代のせい」って言うけれど、逆に今は誰でもメディアを持つことが出来るし、発信だって出来るじゃん。
KIMONOの件だってそう。個人個人が意見を持って、ネット上で署名も集めて、それが大きな一つのオピニオンとなったわけで。

一人一人の力って、想像しているより小さくないと思う。どんどん声はあげれば良いと思う。