スタジオの常設キーボード横のこの猫のシルエットと週に1回会う。
今日はEnder Silenceの練習だった。
先日のReNY limitedでのライブを以てサポートベースが抜けてしまったので、現在ベースレスで活動している。まぁ厳密にはライブがしばらく無いので地下に潜っているとも言える。
バンドマンが減っているだの何だのと囁かれる昨今。ベーシストともなると更に数は減る。だってベースって一人で完結する楽器じゃないじゃん?その時点で人口は当たり前にボーカルやギタリストよりも減少する。
同じ理由でドラマーも少なめだし、キーボーディストは何故か少ない。
ちなみに「バンドマンが減っている」というのは一理はあるものの、それは「自分の同世代を見て話している事なんじゃないかな」とも思ったりする。
同世代のバンドマンだったら確実に人口は減っていく。減るに決まってる。家庭環境の変化、親の事情…色々あるが、基本的には新規参入者は年代が上がっていけば少なくなる。
自分の年齢がだんだん上がっていき、その界隈でのバンドマンの数を数えるわけだからね。冷静に考えればそりゃそうだ。数は減っている。
若い世代だったらちゃんと無事に増えてる。とは言っても、やっぱり1~2世代前くらいよりは全体数は減った感じはするけどね。。
前述の通り、ベーシストは決して多くはない。
"人の巡り合わせ"は運任せな部分が大きい。時間やお金をかければ必ず見つかる、というものでも無く。よってプランニングもしづらい。
人が見つかるまでの動き方にも2通りある。
「代替案を使って動き続ける」か、「一旦立ち止まる」か、だ。
これはどちらが良いかを論議するものではない。どちらも正解になり得る。
そしてEnder Silenceは動き続ける方を取った。
ただし、ベーシストが居ないので、代替案を取る必要がある。
バンドのメンバーが居ない場合の代替案はいくつか選択肢がある。
・欠けたパートを全く無視して動く
一番自然かつ負荷の少ない手法ではある。デメリットとして、全体像の把握は難しい。
・欠けたパートを誰かが補って動く
パートを誰かが、もしくは複数人に分担させて補う。補う負担はあるものの、穴は効率よく塞ぐことが出来る。
・欠けたパートを機材で補う
いわゆるシーケンス(同期)として制作してパソコンで流すもの。人に左右されずに変わらない活動を維持できる一方、機械による違和感やトラブルのリスク・機器の導入コスト等の新たな問題も生まれる。
Ender Silenceはシーケンスを入れない生演奏のバンドなので、3番目の「パソコンや新機材の導入」は選択肢になかった。
かといってベースパートが欠けた状態ではアレンジも煮詰める事が出来ない。
よって僕が鍵盤でベースパートを弾くことにした。
低音が欠けるか鍵盤が欠けるかならば、低音が欠ける方がダメージがデカいと僕は思う。
鍵盤のアレンジは、ベーシストが入ってからでも遅くない。それよりも他のパートの人が曲の完成形が見えない方がマズい。ベースが無いとそれが起こりやすい。
というわけで、Ender Silenceにベーシスト入ってくれないですかねぇ。
ベースパートを弾くのも楽しいけど、ライブまでには鍵盤のアレンジも練りたさがある。
ロックでブルブルした音を出すベーシストに向いていると思います。
アットホームですがギターの山助がスベり散らかす凄惨な職場です。よろしくどうぞ。