ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

麻婆豆腐を極めたい

中華料理(中国料理)*1は華やかで豪快、そしておいしい。僕も大好きだ。

日本料理も良い、フランス料理もイタリア料理も好きだし、スパイスを大量に使ったような料理も好き。

 

そんなスパイス狂の僕だが、中国料理はあまり守備範囲ではない。

大きく言えば二点。火力の問題と道具の問題がある。

火力が強いのがポイントの中華。もちろん家庭ではそんな高火力は出せない。しかも火力が強いだけじゃなく、実は火と鍋の距離が遠いのもポイント。
さらに中華鍋の底にピッタリとフィットする形状の五徳となっていて、中華鍋全体に均一に高火力を与えることが出来る。

そして、道具の問題。一番は中華鍋が無い事。中華包丁も無いが、まぁこれは気合いできっと何とかなる。中華料理用の丸いまな板もちょっと欲しいが、別にこれも必須じゃない。

 

高火力無し、中華鍋無し、の将棋で言うならば飛車角落ちのような状況でガチの中華を作るハードルは非常に高い。

というわけで、拙ブログでも実は現時点までに中華料理が一つも出てきていない。

kitchen.neko-labo.work

 

しかし作りたい。
しかしどうやって。

そんなあなたの味方がスーパーには存在する。
そう、「Cook Do🄬」だ。

www.ajinomoto.co.jp

 

Cook Do®がすごい

工程の無駄に多い中華料理の手順を極限まで簡略化し、基本的には材料と付属のタレを絡めるだけで完成するお手軽さ。
まぁ"お手軽"って言ってもこれは歴とした料理だ。その上、味はしっかりおいしい。凄まじい発明だよ、Cook Do🄬。

 

パッケージもエビチリって言えばいいのに、カンシャオシャーレンなどと言いやがって。

(画像は公式サイトより)

調味料も本当はそれぞれ適したタイミングでバラして入れたい物もあるけどそれもワンセットになっているので、合わせて工程もアレンジ。基本的には簡略化。

でも、「いったん鍋から出して」とか「下茹でして」とかどうしても外せないポイントは残っており、これがまた素晴らしい。
美味しくするために重要だけどハードルの上がる工程はPOINTとして分けられており、こだわりたい人向けに選択できるようになっているのも良い。

まさに忙しい現代人の味方である。

 

麻婆豆腐を作りたい

さて、本題。

僕は麻婆豆腐を作りたいのだ。シンプルながら奥が深い料理だ。
子供から大人まで愛され普通に食卓に上る身近な料理でありながらも、イチから作ると調味料が多く必要になるという不思議な料理である。

 

というわけで各メーカーから麻婆豆腐の素がすごい量出ている。
特にPB*2を除けば業界最安であろう丸美屋の麻婆豆腐の素、あれはすごい。
あの価格で豆腐と一緒にフライパンにセットして加熱するだけで麻婆豆腐が完成するなんて。
しかも2回分。いやもう十分。

Cook Do®ももちろん負けていない。こだわり過ぎて、四川式・広東式の二種類がある。
四川式は唐辛子が引き立った味付けで、広東式はオイスターソースを使ったまろやかな味わいらしい。

 

麻婆豆腐を作るなら、これらの市販品を参考にするのが近道であろう。

中華に関しては正直プロを真似ても同じにならない。前述の通り、道具も違うし火力も設備も違う。

 

Cook Do🄬が本気を出した

先日(といっても結構前だが)Cook Do🄬が新たな麻婆豆腐の素を出した。

その名も「(プレミアム) 麻辣麻婆豆腐」。

(画像は公式サイトより)

目を引くブラックのパッケージに、金の文字。

他社を含めて他の商品は完成品(いわゆる調理例ってやつ)がどーんとパッケージに載っていて、なんとも食欲をそそる。

しかしこちらはなんとスパイスのみ。しかも写真ですらなくイラスト。意味分かんない。完成形が見えない。いったいどこの層にぶっ刺そうとしているのか。

 

というわけで買った。
多分こういう僕みたいな奴が買うんだろうな。
このパッケージのスパイスが並んだイラストを見て「おお、これは」と思える奴にのみ手に取られる。いつもの麻婆豆腐を求める人には視界にすら入らない可能性がある。
ある意味すごいマーケティングだ。

辛さレベルは。今までの商品では5までしか無かったのに、ブチ越えている。その上、6ですらない。2段階進んで7。

ちなみに前述の広東式麻婆豆腐は辛さレベル2、四川式麻婆豆腐でも辛さレベルは4である。

この時点でターゲットが狭すぎる。尖り過ぎている。

 

原材料はそこまで目を引く特殊な物は入っていない。
どこのご家庭にもありそうなものがほとんどである。
強いて言うなら"辛味"を担当する原材料が多岐に渡り、複雑な辛さを演出していそうなところがポイント。

パッケージの中身はシンプルで、素と花椒が一袋ずつ。
ここを素①素②…とかやっちゃうと合わせ調味料じゃなくなっちゃう。

作ってみる

実は豆腐の他に挽き肉が必要となる。ネギもあると良いらしい。
こういった材料を素から省くことで、限られたコストを調味料のクオリティアップに回せるのだろう。
確かに中途半端なミンチとネギが入っているくらいだったら、ちゃんとしたミンチとフレッシュなネギを使いたいところ。

 

ネギは無かったが都合よくミンチはあったため、このまま調理続行とする。

 

まずは豆腐を茹でる。豆腐を茹でる工程は必須じゃないけど地味に重要。
予め温めておくことで、フライパン上で豆腐に熱を伝えるために必要になる余計な時間をカットできる。冷たいままの豆腐だと、麻婆豆腐が温まる前に素が焦げてしまったりする。

 

挽き肉を炒め、火を止めたら素を入れて混ぜ合わせる。

豆腐の下茹で⇒湯切りが終わったタイミングでこれらと合わせられるとベスト。

あとは3分煮立てるだけで完成。楽ちん。

作ってるときもずっと良い香り。そして刺激的で辛そう。

 

食べてみる

食べてみると、結構辛い。さすがレベル7。

でも食べれないほどじゃない。体感の辛さだと例えば蒙古タンメン中本や台湾ラーメンより辛くない。

でも汗がすごい出る。イヤな辛さは無く、スパイスの香りが鼻に抜け、口の中で踊る。

ストレートパンチ!ハイ、辛い!みたいなのじゃない。色々な種類の"辛さ"がさざ波のように押し寄せる。

 

別添の花椒が良い。
結構な量が入っており、これなら花椒マニアもにっこり。

この花椒をかけることでさらに奥行きが増した辛さ。まさに"麻"と"辣"の共演。

 

中華料理屋で食べられるようなクオリティがこんなに手軽に食べられるなんて、という感じ。

「別にわざわざ僕がイチから作んなくても良いのかな」と思うなどするには十分な一品であった。

やっぱり中華料理はCook Do🄬におまかせだな、と。

*1:中華料理・中国料理の表記ゆれがあるが、大目に見てほしい。今回の記事では両者を区別する意図はない。

*2:プライベートブランド