
今週も作成したオルゴール曲を解説してみる。
今週のBGM
今週upしたのはこちら。
grace / 藤井 風
今回は藤井 風のgraceを追加。
公式からMVが上がっているのでそちらも上げておく。
graceとは「恩恵」とか「祝福」とかそういう意味合いを持つ。そこから派生して「思いやり(=無償の恩恵)」「魅力(=与えられた恩恵)」とかの意味も持つ。
重厚なコーラスサウンド
曲全体を通して美しいコーラスが何重にも重なり、重厚な雰囲気を醸し出している。
ハモりとしても深いエフェクトを掛けた音を使っていて、これだけで荘厳さが出ている。
基本はダンスビート
全体を通して、ずっとバスドラムが4拍子で刻み続けている。
途中から2拍目と4拍目にクラップも入り、ダンスビートっぽいリズムに。
ずっと鳴っていたバスドラムが要所要所でフッと消える事で場面展開をよりドラマティックにしている。
ちょっとタメのあるメロディ
場所によって、歌唱はリズムと丁度ではなくややレイドバックされている。
もしもリズムゲームならばexcellentが付かないような、敢えてジャストタイムではない含みのあるリズム感での歌唱もある。
この揺らぎがまた"味"となっている。一時期はガチガチにリズムも補正した音楽が増えたが、ここ最近の風潮としてはまた自然なリズム感も重視されてきたように思う。
シンプルな楽器構成
用いている楽器は非常にシンプル。
ピアノとアコースティックギター、そしてベース。小編成のストリングスにハープなどを少々。あとはビートを構成する音たち。
楽器がシンプルな分、それぞれの楽器の個性が光る。
ミニマルに繰り返すビート、その上でくっ付いたり離れたりするベース。艶っぽいアコースティックギター。全体を引っ張るピアノに、空間の広がりを醸すストリングスたち。
サビでの転調
基本的にはGのキーで進行するが、サビだけはGmのキーで進行。
サビで明らかに転調した感はあるが、GのキーとGmのキーはメジャーとマイナーの違いだけなので切り替えは比較的楽に行える。
サビから帰ってくるときは、Gmから一旦A♭を経由し、Adim⇒Dという流れで、Gまで帰ってくる。
Gmから半音ずつ上がってAdimまで行ってDで折り返すのはスマート。Dの時点で既にキーがGになっていると解釈できる。
あとがき
純然たるJ-pop以外の影響を非常に多く感じるアーティストであり、今回の曲もやはりJ-popらしからぬ要素を感じる。
しかし聴きやすく耳にも残るのは才によるものだと思われる。
今回も耳コピしていて非常に楽しい楽曲だった。