ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

トイレを買い替えた話

(自分で使っているトイレを映したくないので、写真はイメージ)

 

そういえば先日トイレを買った。

今の型が随分と旧式になってきたため、買い替える。
まぁ実のところ、故障とまではいかないが「ん?」と思う挙動を示すようになってきたのが一番の原因だ。

トイレの拘り

トイレに関しては、こと拘りがあるわけではない。

日に何度も使用するので快適で便利であるに越したことはないが、機能モリモリの最新機種やフラッグシップモデルには興味が無い。

機能面では最低限ウォシュレットは欲しい、ってくらい。
逆に自動洗浄はナシで良いし、もし仮にあってもオフにしておきたい。世の全てのトイレが自動洗浄式なら良いのだが、そうではない以上、ボタンなりレバーなりでの流す習慣動作が薄れてしまうのはリスクがある。

 

拘りは性格やライフスタイル、収入・資金、そして価値観にも紐づくため、"正解"は無い。
とはいえ、時代の流れや流行、そして"主流"が存在する。それらに前述の要素をどれだけ擦り合わせていくかで決まるのだと思う。

 

ハイエンドなトイレ

10年前くらいからだろうか。「リノベーション」「リノベ」という言葉が出始めた。

リフォームよりも大規模で、ダイナミックな改造を指すことが多いようだ。中には原型を留めていないような魔改造大改造もちらほら。

 

デザイナー物件、なんて言葉も出だしたりして。

そして、そういう拘り満載のお宅向けとなるのが、やはり拘りのあるトイレ。つまりハイエンドモデルとなる。

タンクを隠し、配線を隠し、宙に浮かせてみたり、曲線美を強調してみたり、ダウンライトが仕込まれていたり。
探してみると、中々奇抜でぶっ飛んだ発想のトイレが結構出てくる。まぁしかしお値段もぶっ飛んでいるため、ブルジョワ階級で無いと即断即決できるようなモノではない。
ちなみにハイエンドモデルやフラッグシップモデルとなると、施工代や壁紙・床材なんかを省いて本体価格のみで70万円~あたりの価格帯となる。

 

逆に、リーズナブルなトイレ

最近は手洗い台が別になったモデルが多い。まぁ確かにもし故障した時なんかにメンテナンスをするってなったら独立していた方が楽なのかも。

 

僕としては、トイレルームに居住性は求めていない。

例えば好みの漫画を置いたり、色々飾り付けたりして、トイレを自分好みの空間にカスタムするって方も少なくないのでは。
しかし、僕は元潔癖の民。漫画をトイレに持ち込みたくない。紙媒体って消毒しづらいし。とか考えていくと、やっぱりトイレはなるべくシンプルにしておきたい。最低限の機能さえあればそれで良い。

 

最安値であれば、タンク、便器、便座と揃えて10万円台後半あたりとなる。

工賃

ここに工賃が乗る。例えばトイレ便器と下水の接続部の場所が微妙にズレているとか、大きさが違うとか、そういう部分での追加工事も必要かもしれない。

「ついでに壁紙も張り替える?」とか「床材も替えるか」とか色々と追加工事が出てくると更にプラス。まぁ確かにトイレを外したタイミングでこの辺もついでにやっちゃうとラクではあるし、バラで行うより最終的なコストもお得になるはず。

 

だいたい5万円~10万円くらいか。水道をいじったり、棚や手洗い場を増設したりすると更に上乗せ。

メンテナンス性

自分好みにカスタムしてオリジナルなトイレにするのも良いが、万が一壊れてしまったときの事も考えたい。

「壊れたら買い替える」くらいの潔いアンチSDGsな方なら良いんだけど、多くの方は修理を選ぶと思う。どうだろう、途中で修理を入れつつ何だかんだ5~10年くらいは使うんじゃないだろうか。

その時にあまりに見た目を重視しすぎているとメンテナンスがしづらかったり、ちょっとした工事をするだけでもまず配線や水道管を露出させるために掘ったりしないといけなくなるという。

何を重視してどういうバランスにするかはよく考えておかねばいけない。

 

うちの場合

見積もり

うちの場合は管理会社の提携施行会社があったため、そこに依頼することにした。

数社見積もりは取ったけど、結局用意されている業者が信頼出来るし安かったし、ってことで。

 

ちなみに戸建てかマンションか、等でも付けられる機種が変わるらしい。水圧の関係とかあるんですってよ。タワマンとか大変そうね。

 

便器・便座・タンクを合わせた総入れ替え。

若干便器がサイズダウンするので、今まで見えていなかった床材が見えてしまうらしい。そのままでも良いんだけど、ついでだし変えてもらうことに。
壁紙はそのまま。でも壁材と床材の間の巾木も替えることに。

 

あとは工賃を入れて、税込み総額27万円ほど。

ちなみにその提携会社がTOTOしか扱っていなかったので、LIXILやPanasonic等の他メーカーの選択肢は無し。

ここに関してはメーカーに特に拘りが無かったため問題無し。

 

着工

「当日数時間トイレ使えないのでご了承を」という話があり。まぁ当たり前の話だけどさ。でも急に「うわ、やば、トイレ行きたい、どうしよ」ってなっちゃう人もいるんだろうね。

 

こちらはコーヒーでも啜りながら2~3時間ほど待っていたら完了。

動作確認をし、簡単な説明を受け、書類にサインをして、終わりだ。

 

新しいトイレになって

新しいトイレにしたが、使用感はある意味変化が無い。

ハイテク過ぎて使わないボタンがあるわけでもないし、居心地が良すぎるわけでもない。

普段の生活の一部分として、取り立てて特別ではないものとして、新たなトイレが存在している。

まるでアニメに於ける違和感のないスムーズな声優交代のようだ。エンディングクレジットを見て、「あれ?あ、そうか、声優変わったのか」ってなるくらいの。僕にとってはトイレはこれくらいで良い。

 

トイレに何を求めるかによって、何を選ぶかは違う。

これだけトイレのメーカーがあってカタログに色々な品番も載ってるんだもの。きっと色々な需要があるのだろう、と想像に難くない。

僕の場合、トイレはQOLを損なわないならばそれで良い。特別な付加価値を与えてくれるものでなくても良い。

とはいえ、どうしても自宅のトイレは使用回数が多いものだし、QOLが下がるようなものであってはいけない。どこでどう折り合いをつけ、何が必須で何なら妥協できるか。じっくり検討してほしい。
もし知り合いに設備屋がいると、より参考になる意見が聞けるかもしれない。

 

ちょっと実際のトイレの写真を上げるのもアレなので、そこはイメージ図でなんとか補完してもらって。

特に拘りが無かったとはいえ、"新しいもの"はテンションが上がる。