インスタ映え。良いですねぇ。
アメリカや諸外国では結構マジメに識者たちが問題視していて「このままでは食文化の危機」みたいな論文まで出ている始末なんだけど、日本ではそういう点では問題になっておらず。
まぁ日本で問題視されている事といえば「写真を撮った後に食べずに捨てちゃう」的な事とかね。特に大盛系のお店では材料も多いのでフードロス的にはかなり参ってるようで。
写真だけ撮って残す、みたいな人は決まって「お金を払ったから良いじゃん」って言うんだけど、もちろんお店とお客様としての関係はそれで良いさ。仰る通り金銭のやり取りや契約的にも成り立っている。
ただし、それをそのままロスとして捨ててしまう事に対する罪悪感や勿体なさとかは無いのかな、と。
映えること自体は悪だとは思わないけども、それをどう取り扱うかは考えなければならないポイントかなと思う。
(ちなみに冒頭の海外の論点は「どんどん映えを追及して盛り付けや食器が過剰になっている」というお店サイドの観点のもの。)
"映え"――視覚は大事な要素
さて。
こぼれるほどのイクラをこれでもかと盛り付けたり、贅沢な食材をあしらった看板メニュー。そういった視覚でも楽しめるメニューを各店趣向を凝らして取り入れている。
それ目当てに来店があれば御の字。食事に於いては味覚のみならず視覚も大切なのだ。
そもそも人間にとって視覚は他の感覚に比べて重要度が高い。
料理の見た目ももちろん大事。口に入れば何でも同じとするならば全部ごちゃまぜになった料理でも良いのか、と問えば、もちろん答えはNOである。
スーパーに並ぶ見た目が悪い野菜は買わないし、初対面の人と喋る前には見た目の情報が否が応でも先に入ってくることになる。
栄に出来た海鮮居酒屋「ネオ炉端 道南農林水産部 栄店」は、そんな映えな目玉メニューが目を惹くお店だ。
場所は栄駅から近く、アクセスも良い。
近くには居酒屋も多いが、看板も大きく目立つので迷う事も無いはず。
看板メニューの「いくらこぼれ飯」と「うにドッグ」
ここでの目玉といえば「いくらこぼれ飯」と「うにドッグ」。
今回はうにドッグをいただきました。
こちらがうにドッグ。いわゆるウニの軍艦のようなもので、下は酢飯。
注文してしばらくするとワゴンが席まで運ばれてくる。
まずはノリを炙り、その上に酢飯。わさびを乗せて、うにを手際よく乗せていく。
それをそのまま手渡し*1で渡してくれるので、そのまま頬張るという。
口の中でとろけるウニの濃厚な味。その一口一口が惜しいほど。
ウニの形は不ぞろいながらも2匹分ほどの量が盛られており、これで999円は大赤字だと思う。これだけ食べて帰る人が多くなったら値上がりしたりするのかも。
他にも色々といただいたので「いくらこぼれ飯」は頼めなかったものの、他のお客さんは結構オーダーしておりまして。
器から零れるまでよそってくれるいくら。結構お値段も張って1,990円もするのだけど、でも原価的にはかなりお得なメニューだと思われる。
いくら自体はおつまみメニューでいただきまして。
いくらおろし。いくらは鮮度が良く、粒のハリも良い。そこまで大粒では無いものの、質の良いいくらだった。
串ものは焼き鳥(豚)とラムを。
なぜか北海道では豚串も焼き鳥と呼ぶ…何でかは忘れたけども…。こちらは絶妙な焼き加減で豚の旨味も残っていてジューシー。
ラムにはクミンが乗っていてオリエンタルな風味。ラム自体の臭みはほとんど感じられない。
炉端焼きとして海鮮物の海老とホタテを注文。
こちらの海老は赤海老。赤海老は最近すっかり飲食業で流行っている海老で、それなりに大振りながらも安価なアルゼンチン産の海老。名前の通り、元々赤くて見た目が良いので重宝されている。バナメイ海老やブラックタイガーに変わって多く入ってきています。
ホタテも肉厚で美味。ホタテのウロは焼く前に先に取り除く派。貝の内臓は毒物を蓄積しがちなので、運が悪いとお腹をくだす。カキが下痢になりやすいのはこれが原因。カキは体のほとんどが内臓だからね。
奥のやかんはお通しで、中にはベビーホタテを蒸したものが。
かなり小ぶりなサイズではあるけども、充分エンタメ性もあり味も良い。
活気のある店内
海鮮居酒屋といえば活気ある店内。僕は好きなんですよ、この賑やかさ。
来店時やいくらをよそう時には太鼓を鳴らします。賑やか。
ゆえに接待や商談には不向きなお店ではあります(まさかする人はいないと思うけど)。
先述の通り、映えるメニューが多い。
その上、店員が席で何かしらの付加価値を付けるシーンが多く、特別感がある。
いくらをこぼれるまで盛るのもそうだし、うにドッグを目の前で作ってくれるのもそう。普段は出来ない体験だからこその特別感。
これらを元気に笑顔でやってくれるので、こちらも気分良く食事が楽しめる。
まとめ
基本的には北海道を味わえる海鮮居酒屋で、他にもザンギや塩辛を乗せたじゃがバターなどの北海道らしいメニューが並ぶ。
卓上で焼いたり、作ってくれたり、演出があったり…とエンタメ性も高く、栄でわいわいと賑やかに過ごしたいときにはぴったりなお店。
ショップデータ
ネオ炉端 道南農林水産部 栄店
営業時間
17:00~24:00(L.O.23:00)
定休日
年末年始
住所
愛知県名古屋市中区錦3-14-20 ヤマタケビル 1F
駐車場
無
支払い
カード可、電子マネー不可
メニュー(抜粋)
うにドッグ…¥999-
いくらこぼれ飯…¥1,990-
やきとり(豚バラ)…¥180-
サッポロ黒ラベル(中)…¥490-
※本記事の内容は2019年9月現在のものです。
*1:気にする人がいるとアレなので補足すると、衛生のために作業用手袋をしています