先日５月１日は誕生日でして。
この歳になると(とか言って年齢非公開ですが)、誕生日ってものはそんなにレアリティの高いイベントでは無くなってきます。
そりゃあもちろんそうなんだけどさ。例えば１０歳の子にとっては誕生日ってまだ自分の人生で１０回しか巡ってきてないわけじゃん。しかも意識してるのなんてせいぜい７回とかでしょ。
それがだんだん大人になるにつれて誕生日を体験する回数が増えてくるわけ。毎回しっかりと誕生日を噛み締める事が出来ない年だって出てくる。普通にいつもと変わらずに仕事な一日だったり。寝てる間に日付が変わってたり。ヘタすると終電で帰ってる最中にフワッと「あ、日付が変わった…誕生日じゃん…」なんてことも出てくる。そうなってくるといくら誕生日とは言え普通の平日である事実に気付く。
他の特殊な日――例えばクリスマスとかと違って、誕生日は人ごとに日が異なるオリジナルな日。自分の誕生日は他の人にとってはただの一日に過ぎないし、例えば今日だって誰かにとっては特別な一日となる。
だからこそ、他人とともに生きる中で、さらに自身の誕生日というものが「ただの一日」であることを痛感するときだってある。そう、誕生日は祝日では無いからね。
今年の誕生日はライブの翌日で。
「ライブを終えた後の帰宅途中に車の中でバースデーを迎える感じかなぁ…」と予想してたんだけど、ライブ後にハコで打ち上げがありまして。そのまま流れで日付が変わり。
そうそう、ちょうど元号が平成から令和に変わった瞬間でもあったんだけども、まぁ僕はあんまり自分から「実は誕生日で…」とか切り出すのが好きじゃないし言わなかったのよ。今風の言葉で言うならば「プレゼントハラスメント*1」になりそうで。
故にそのまま「平成から令和へと移り変わった日」として終わらせるつもりだったんだけど、一緒にいた御唄屋邑咲氏が気を利かせてかお節介か「なんと皆様！今日はうちのキーボードの琴羽の誕生日でもあるんです！」と宣うではないですか。
どういう顔をしていいのか分からなくなっちゃうんだよね。もちろんおめでたい事だし、お祝いの言葉をかたがたいただきまして。
なんかこの元号が変わった日という認識のこの空気の中に「自分の誕生日」が横から入ってしまって良いものなのか。とか考えちゃうのね。先にも言ったように、僕にとっては特別な日ではあるものの、他の大多数の人にとってはただの一日だからさ。
そんなことを言いつつ、なんだかんだ祝われると嬉しいものです。
誕生日前日がライブだったこともあり、プレゼントもたくさんいただいてしまいました。
誕生日当日に活動していないことが多いというジンクスがあるのだけども、破りつつあります。
ちなみに、
2009年…活動していない(バンド未加入)
2010年…活動していない(4月にバンド解散)
2011年…活動している
2012年…活動していない(12月にバンド脱退)
2013年…活動していない(活動休止中)
2014年…活動していない(解散後、ふらふらしてる時期)
2015年…活動していない(1月にバンド解散)
2016年…活動している(メトホロ)
2017年…活動している(メトホロ)
2018年…活動している(メトホロ)
2019年…活動している(DDDD)
といった具合で、誕生日当日の活動している率は50%を切っています。が、ここ数年は４年連続で活動しているという。来年活動していれば誕生日に活動している率がちょうど50%に。
プレゼントをたくさんありがとうございます。
モノが全てじゃないんだけど、でもこうやって何かしらを準備するときって僕の事を考えてくれてるわけじゃん。もしも戴いたものが好みじゃなかったとしても、その思ってくれている時間そのものも貴重だよね。
「時間をも戴いている」ような感覚になる。人生の有限な時間の一部を切り取って僕にくれたわけだ。これは貴重ですよ。
誕生日を迎えたからといって、特別何かが劇的に変わるわけでも無い。
でも、年に一回巡ってくるその日を迎えるたびに、こうして思いを巡らすことが出来る。
今年もまた一年、宜しくお願い致します。
*1:つまり、「誕生日だから何かしらのプレゼントを用意しなきゃ」とか、他の人が誕生日プレゼントを渡しているのを目撃してしまったから「自分も何か渡さないと…」とか半ば強迫観念的に意識してしまう事を指す
