昨日唐突に、譜面を公開した。
昨年、「ayuクリエイターチャレンジ」としてオケ音源100曲が公開されたときに、僕も参加し、公開された100曲全てを100日に渡ってアレンジし続けた。そんな100曲の中の1曲を公開した。
譜面公開
公開したのは45日目に作成した「terminal」。
100曲の中で最も難解なアレンジとなり、個人的にも譜面としてアウトプットしたさがあった曲である。
なんせ変拍子のオンパレードである。原曲が4/4拍子なのに、このアレンジには4/4拍の所の方が少ないくらいのレベル。
しかし、僕は狙った変拍子が好きじゃない。「変なリズムにしよう」と思って変にするのはいくらでも出来る。「個性的」はどこまででも突き詰められる。
その中でも整合性が無ければ作品としては破綻してしまう。
節々を見ればちゃんと4/4に戻って来るギミックになっていたり、譜割を変拍子としているだけで実は4/4だったりもする。
前者はソロのセクション、後者はAメロ、サビが該当する。
ソロは11/8+11/8+11/8+13/8の繰り返しになっている。この周期的な繰り返しが、回を重ねるごとに昂っていく感覚をイメージしている。
Aメロは6/8+6/8+4/8+6/8+6/8+6/8、6/8+6/8+4/8+6/8+8/8でひとまとまり。
足していくと、34/8と30/8。64/8なので、4/4に換算すればちょうど8小節。
サビはもっと分かりやすく、6/8+6/8+4/8=16/8=4/4だと2小節分、の繰り返し。
基軸はあくまでも歌モノ。サビでリズムを惑わすのは楽器隊の自己満足に他ならない。
譜面作成について
実は今回、新たに譜面制作ソフトを購入した。
購入したのは「finale」。譜面制作ソフトとしては有名過ぎる。他にも有名なのが数種あるが、いわばポケモンの最初に選ぶ一匹のような立ち位置と言える。
自由度がある程度高く、細かなオーケストラアレンジも制作できそう。
ただし、自由度が高いという事は「自分で作り込まないといけない部分が多い」とも言い替える事が出来る。
自由度が低いソフトは、半自動的にひな形を作ってくれたりする。そういった部分に不満を覚えた時、乗り換えていくのが良いだろう。いきなりここにたどり着くと難解過ぎて習得に時間を要するかもしれない。
少し話は逸れるが、いきなり最上位モデルを買わない理由についてはこちらでも触れている。
これがソフトの評価が分かれる由縁でもある。
自由度が高いので、操作性は良くない。スムーズじゃない部分もある。
その代わり、細かな調整も可能。「シャープの位置をもうちょっと音符寄りにしたいんだけどなぁ」とか、「左手と右手の音を同じ連桁に収めたい」とかも可能。
そういった部分の習作も兼ねて、作ってみたのが今回の「terminal」。
おそらく譜面を起こす難易度としては100曲中で最高クラスだったと思う。良い練習になった。
そして見返してみるとまだまだ粗い。個人では納得できるが、まだ製品として納品するレベルの出来では無いな、という感じ。
何故このタイミングだったのか
何の前触れも無く公開したかのようだが、実はayuクリエイターチャレンジに取り掛かってから丸々一年が経過した。
言うなれば、一周年記念のようなものである。
もしかすると、気が向いたら他の作品の譜面も掲載するかもしれない。
気が向いたら、ね。