ayuクリエイターチャレンジも後半戦に突入。
最近僕の事を知った人、前々から知っている人、色々だと思う。
とりあえず「こんなことをやってます」って事が伝われば良いかなぁ、と。
どうしてもソーシャルなメディアに書いても流れてしまう。それは川の流れのように。
ツイッターなんて最たる例で、僕のフォロワーでもきっと未だに僕が「100日連続で毎日アレンジをしている」って事を知らない人だって居ても不思議じゃないと思う。
僕としてはそれなりに発信しているつもりでも、きっとまだまだこの激流では沈んでしまうんだろうな。とも思うし、かと言って発信しすぎるともう既に知ってくれている人からすれば「またその話かよ」ってなる。難しい。
そういう点で、ブログって便利で。
ツイッターが川ならば、ブログはその川岸に立てている看板のようなもの。
川の水は否応なしに押し寄せるが、看板は近寄って見るも無視するも自由。
川は「さっき、さっき綺麗な魚が泳いでた!」ってなっても再び巡り合うのが難しいけども、看板ならば「あの辺に立ってたな…」と戻って来る事が出来る。
さて。
このayuクリエイターチャレンジに関して、もっと深い「なんでやってるの?」って話もちょっとずつしたいと思ってる。
今回に限らず、毎回ちょっとずつ寄り添った話を書いているので、たまに前にさかのぼると面白いかも。
僕がこのチャレンジをやっている理由のひとつに「楽しい事がしたいから」というものがある。極々純粋な動機。
前にも多分この理由には触れているけども、このアレンジは仕事ではない。ただただ僕の時間を消費し、対価も生まない作業だと思う。
それでもやっている理由は、純粋に楽しいから。
僕は楽曲制作のリフレッシュに楽曲制作をやってしまうような自己再生型の仕事人間なので、作業そのものも特に苦にならない。
その上で「毎日行う」とか「100日間欠かさない」とか「全曲やる」とかの縛りを設けて、さらにわくわく感を増した状態でのトライ。
これくらいしないとね、もうちょっとやそっとの刺激じゃゾクゾクしないんだよね。
なおかつ、それを自己完結せずに公開することにもした。
僕もクリエイターであり、かつバンドマンでもあり、エンターテイナーなので、やっぱり発表したいわけで。
というか完成したら発表するのがある種当たり前にはなっていた。完成したものを自分の中で満足して終わり、という発想が無くて。
僕は目立ちたがり屋かどうかというとそうでもないけども、僕のクリエイトしたものが誰かの琴線に触れたり楽しませたりする事を考えるとこれまたわくわくする。
別段目立ちたくは無いけど、自己顕示欲はあるし、それなりな自信と腕もある。それらがどれくらい響くかも見てみたいし、リアクションも気になる。
統計を見てると色々と気付きもある。
意外な曲の再生回数が多かったり、これまた意外な曲が高評価が多かったり。
時間を掛けて作った曲があまり伸びなかったり、逆にパパっとありもので済ませてしまったようなアレンジが伸びたり。数値は読めないね。
あ、でも全曲ちゃんと思い出せるくらいアレンジには思い入れがある。どれかで手を抜いているとかそういう事は無いし、そういう言い訳もしない。
「空き時間にパパっとやっただけですw」とか。ダサくない?いやそんなの知らないし、ってなっちゃう。
僕は全部本気。全部ガチ。それでも響かないのなら僕はその程度だし、それが響くのならば御の字。それが全て。
51日目(7/6):AUDIENCE(BPM130)
51. AUDIENCE / 浜崎あゆみ【ayuクリエイターチャレンジ】橋本ねこmix.
シンプルなバンドもの、そこに多少のシーケンス、みたいな曲が描きたくなって。
サビの頭を分かりづらくしてみた。原曲もちょっと頭のリズムで遊んでるきらいがあったので、その辺を踏襲しつつ。
特に大きなギミックは無い仕上がりにしたけども、ベーシックな部分では結構"強い"曲。聴く度に新たな発見があるかも。
52日目(7/7):beloved(BPM80)
52. beloved / 浜崎あゆみ【ayuクリエイターチャレンジ】橋本ねこmix.
ギターが年季がある感じのアルペジオ。コードがまた良い感じに刺さった。
僕の作るバラードとしては意外かもしれないけども、鍵盤楽器を使わずに仕上げた。
曲後半からは卑怯にもクワイアを使って盛り立てている。
落ちサビではイントロのフラグを回収してギターのアルペジオに回帰。
サビのそれぞれの後半部分のコードも切なさを盛り立てる。
53日目(7/8):Born To Be…(BPM約118=約236)
53. Born To Be… / 浜崎あゆみ【ayuクリエイターチャレンジ】橋本ねこmix.
カントリーっぽさのある4ビート仕立て。
ギターのコードワークは若干のジャズっぽさも香らせつつ。
意外とこういう感じもハマる。歌詞的にも。ザ・自由、って感じで。
アコーディオンは本当に自由に欲しい音を通過していったらこうなった、みたいな感じ。
「コードがこうでメロがこう来てるから、ここにはこの音がほしい」ってなるじゃない?そこを埋めていくような。
何も難しい話じゃなく、「ちょっと胡椒を掛けよう」とかそういう感じ。ただし、その時に使うスパイスの種類や分量には詳しいつもり。
54日目(7/9):Daybreak(BPM132)
54. Daybreak / 浜崎あゆみ【ayuクリエイターチャレンジ】橋本ねこmix.
6/8拍子。4拍子と違ってアレンジが難しいんだよね。幅が狭くなる的な意味で。
今回はAメロでは4拍子のように錯覚させるビートを使用。4拍子のバウンス*1として捉えれば、6/8拍子と最小公倍数で小節内の拍数は違和感無く一致する。
「違和感無く」と言ったけど、パズルのように「こういう錯覚を使おう」という意志が先行してしまうと違和感が生まれる。わざとらしさというか。「結果として錯覚が生まれてしまった」くらいのニュアンスが一番美しいと思う。
というわけで、結果として錯覚を生みつつ。なんかオシャレなビートになった。King Gnuっぽい。ヒップホップ系ビートというか。
サビでは真っ当な6/8。むしろ原曲のサビの方が意外とひねくれた6/8の取り方をしていて。
曲後半の勢いに任せたピアノがスリリングで気持ちいい。
コードをちょっとひねっているので何とも言えない浮遊感がある。
55日目(7/10):decision(BPM93)
55. decision / 浜崎あゆみ【ayuクリエイターチャレンジ】橋本ねこmix.
定期的に重い曲が作りたくなる。無性に辛い物が食べたくなる気分に似ているかもしれない。
特にベースの音作りを頑張った。ギター・ベースともにドロップC。
サビのコードが普通なようで全然普通じゃない。キーがEmなのにサビで毎回Fのコードを通る。理論から入るタイプの人なら発狂しながら修正したがるかもね。
ちょっと話はそれるけど、単一なアレンジから抜け出せない人には理論で武装しすぎて自らもその殻が割れなくなってしまっているような人が多い。コードがマンネリ化しちゃったりね。勉強熱心で真面目な人に多い。
打破するならとにかく耳を育てるに尽きる。耳コピじゃなくて。耳を育てる。
アウトロではサビのコードのアレンジ型が出てくる。そのままイントロのリードフレーズも出てきて、フラグを全部回収してフィナーレ。
いつの間にか蝉が鳴き始めていて、夏の到来を感じている。
5月の新緑の頃に始めて、梅雨に入り、今は晴れた日に空を見れば夏らしいもくもくとした雲を見ることが出来る。
終わる頃にはまたもう少し、季節が移ろう。もうちょっとお付き合いください。
*1:16分音符がシャッフルするビート