「総理大臣ねぇ…なんかどの候補者もパッとしないなぁ…」というと、必ず一人は「じゃあ自分がやれよ!」と言ってくる人が居る。
おうおう、じゃあなってみるか、というわけで実際に総理大臣になるにはどうしたらいいのかというイフストーリーをつらつらと企ててみるなどする。
総理大臣になるには
総理大臣、いわゆる内閣総理大臣になるのは簡単ではない。そりゃそうだ。
要件
内閣総理大臣に任命されるには、国会議員かつ文民でなければならない。
文民というのは「軍人じゃない人」を指す。自衛官や軍国主義的思想に染まっている人もNGだ。
僕は既に文民であるからにして、もう半分総理大臣になれたようなものと言っても過言では無いだろう。
続いて国会議員を目指すとする。
国会議員になる
国会議員は国会の議員である。全国民の中から選挙で選ばれる必要がある。
つまり人気が無いといけない。僕の数少ないツイッターのフォロワーとかで何とか出来るだろうか。
衆議院でも参議院でもいいみたいだけど、今のところは歴代全員衆議院議員。
どちらでも良いのならば、物語の最初で一匹目のポケモンを選ぶようなものだ。
まぁ慣習に倣い、衆議院議員を目指す事にする。
衆議院議員になる
衆議院では25歳以上から被選挙権がある。つまり参政権――票を投じられる側になる権利である。
あとは「消費税をゼロにします!」とか「リツイートした人の中から抽選で100人に100万円を配ります!」とかの政策を語る事で支持を得て選挙に当選するだけである。
国会議員、ついに立候補する
さんざん美辞麗句を吐き散らした結果、晴れて国会議員になった暁には、そのまま内閣総理大臣を目指していく。
まずは議員グループ――つまり政党内で候補としてプッシュしてもらう必要がある。
信頼、支持、リーダーシップ、お酒の付き合い、黄金のお菓子、などなどを駆使して土台を作る。議員たちからの支持を得なければならないのだ。
その後、万全を期して立候補となる。
選挙、そして内閣総理大臣へ…
指名選挙内で過半数の票を得れば、晴れて内閣総理大臣となる。
なお、衆議院と参議院で別々の人が指名された場合、衆議院の結果が優先される。この点でも衆議院の方が有利だろう。
つまり、国会議員になるには国民の票が、その後内閣総理大臣となるには議員の票が必要となるのだ。
故に、多くの一般国民は内閣総理大臣を決める事は出来ない。だが、その候補となる議員と投票を行う議員は国民の票で選ばれた人たちという事になる。
指名⇒任命
議員の投票で過半数を取れば、内閣総理大臣に指名される。
その後、天皇陛下から任命を受けて、正式に内閣総理大臣となる。
任期は特に定められていないが、衆議院が4年周期で動いているので一応4年で一区切り。
前任の安倍元総理大臣は2012年から2020年までの在職だったが、第二次(96代)、第三次(97代)、第四次(98代)と三期連続となっている。
あとがき
こう見ていくと総理大臣になるのってそこまで難しくなさそうで、むしろ国会議員になるまでの方が難しそうに感じる。完全に外から見たイメージだけど。実際はどっちも難しいだろう。
いずれにしても、議員の中でもトップになるとそれだけメディア露出も増え、一挙手一投足に注目が集まる。発言も切り取られ、色んな所から色んな言葉が飛んでくる。
それらを矢面に立ち、受け止める――とてもじゃないけど、責任が重すぎる。
ちょっと想像しただけでも気疲れしそうだ。給料が多くても、もはやそういう問題じゃない程の責任感のある立場だ。
その重責を全うしきるというのは、それだけでとてつもない偉業だと思う。
様々な意見、考え方があるが、兎にも角にもお疲れさまでしたという気持ち。
この局面での次期総理大臣という重責は非常にシビアであろう。
個人的には、まずは政治に興味を持つことが重要だと思う。永田町での出来事は、どうにも自分と関係の無い世界の話のようになってしまいがち。
身近に寄り添った政治が続いていけば良いなと考える。