KURANDの酒ガチャで出たお酒を味わい楽しみながら、もう最後の16本目となった。
ラストは「白那 Rose」。レジェンドレアだ。
「白那 Rose」について
白那というお酒の「Rose」バージョン。
ロゼの見た目が美しいスパークリング日本酒だ。
「ロゼ」とは
ロゼ(rosé)はフランス語であり、「バラ色」を指す。
バラと似ているが、フランス語のバラは「rose(ローズ)」、バラ色は「rosé(ロゼ)」となり、綴り方と発音が異なる。
日本では、単に「ロゼ」と言えば、ロゼワインを指す事が多い。それ以外の「ロゼ」を用いる単語が浸透していないからである。
余談だが、ロゼワインは赤ワインと白ワインを混ぜて作っているわけではなく、ロゼワイン独自の作り方がある。ただし、シャンパンは赤と白を混ぜてロゼのシャンパンを作っているものもある。
ロゼの日本酒…?
さて、ロゼのワインやスパークリングワインは分かる。しかしロゼの日本酒とは…?
通常白~黄みがかった色をした日本酒だが、そんな日本酒をバラ色にするにはいくつか手法がある。
①古代米(赤米)を使う
古代米のうち、赤米という皮部分が赤い米がある。この赤色はタンニン系の色素によるもので、これらを用いることで割と綺麗な赤色が出る。
②紅麹を使う
赤色の麹。中国の紹興酒に使われたり、沖縄の豆腐ように使われたりしている。
一部の焼酎、日本酒などでも用いられ、これまた鮮やかな赤色が付く。
③赤色酵母を使う
赤色の酵母。他の酵母に比べて弱く、緩やかな発酵を行うため、扱いは繊細。
「白那 Rose」で用いられたのはこちらの赤色酵母だ。
赤色酵母でロゼな日本酒を
赤色酵母は酵母そのものに色素が存在しているので、酵母を取り除き切ると発色はわずかになってしまう。
そのため、敢えて粗めに漉してオリを残しているようだ。
滝澤酒造
白那 Roseを作るのは、埼玉県で1863年から続く酒蔵「滝澤酒造」。
極力機械に頼らない醸造を行い、昔ながらの造りのレンガ製麹室で日本酒を造っている。
そんな古き良き技を受け継ぐ酒蔵が出す、個性的なロゼの日本酒なのだ。
スペック
白那 Roseはスパークリングタイプの日本酒。
アルコール度数は12%。
原料米は「さけ武蔵」「五百万石」。埼玉県産のものを100%使用している。
精米歩合は60%。純米吟醸酒となる。
日本酒度は-45とかなりの甘口。酸度は4、アミノ酸度は2.4。
飲んでみる
グラスに注ぐと綺麗なロゼ。
華やかでラグジュアリーな見た目である。
シュワシュワと発泡する音に耳を傾けながら香りを嗅ぐと、何とも甘い香り。
フルーツエキスか香料でも入ってるんじゃないかってくらいの甘美な香りが漂う。
飲んでみると、ふんわりとした喉ごしで飲みやすい。
後味は酒臭くなく、爽やかでありながらも華やかな余韻が尾を引く。
しかし、飲み進めていくと確かにテイストは日本酒らしさを感じるものだった。
日本酒初心者でも飲みやすい口当たり。そして後味。
しかし日本酒好きでも納得できるようなコクが共存している個性的な日本酒だった。
複雑な味わいではなく、フレッシュさと飲みやすさとコクが良いバランスで調和しているイメージ。
合わせるのは…何が良いかなぁ、食前酒とかに使うと良いムードが出せそうな一本だなとは感じた。
敢えて合わせるなら、それこそおつまみ系。塩辛い物は良いマリアージュを生みそう。いかの塩辛とか明太子とか。ブルーチーズも良さそう。