4月14日、ファミリーマートから衝撃の商品がリリースされた。
その名も「ポムポムプリンは飲みものです。」だ。
ポムポムプリンはサンリオのキャラクター。
2019年のサンリオキャラクター大賞では3位。2020年の物は投票を受付中だが、速報値*1では2位。
もはや知らない人はいないレベルの国民的アイドルなのだ。
そんなポムポムプリンは1996年生まれ。
ベレー帽をかぶったゴールデンレトリバー、だと思っていたが、この度ファミマが「飲みものです」と言い切ってきたので、その実態は犬でもプリンでもなくきっと飲みものなんだろう。
買ってみた
「ポムポムプリンは飲みものです。」はファミリーマート限定で発売されている。
公式サイトでは「無くなり次第終了」だの煽ってくるが、自分が入ったファミリーマートには約10匹の犬が他のチルドカップと共に身を寄せ合っていた。
とりあえず一匹手に取る。残された、選ばれなかった犬たちはジッと動かない。
「一匹だけじゃかわいそうかな…仲間も…」という考えが頭をよぎったが、417kcalというなかなかのカロリーを見て止めといた。即止めた。一匹で軽い食事に匹敵するじゃんか。
ファミマが宣う通り、ポムポムプリンが飲みものだとするならば、このイラストに描かれている"飲みもの"が旨そうに啜っているものは何なのか。共食いか。
ファミマが急にポムポムプリンの事を「飲みものだ」と断言しだすので、当の本人はこの顔である。
完全に「実は…お前はうちの子じゃないんだ…」という宣告を受けた時の顔。今まで信じていたものが覆る瞬間。もう何も信じられない。
そんな彼が仰るには、
「ぼくにストローささないでね…」
切ない。
自らを犬だと思っていたが本当は飲みものとして消費されゆく存在だという運命を知り、同様しながらも自分の宿命を悟ったうえでの最後の願いである。
殺人鬼に人質として捉えられたときに「息子だけは…!息子の命だけは助けてあげてください…」みたいなシーンを彷彿とさせる。 ドラマだ。
ヒュッ
トンッ
…もう僕には彼を楽にしてあげることしか出来なかった。
ファミリーマートによって本当の自分が飲み物だったことを知り、アイデンティティーを揺らがされ。
サンリオは自分は犬だと言っていたのに…と育ての親に対する疑念も生まれ。
あげくカップ詰めされ、一生記憶に残ってしまうであろうイベントに複数見舞われた彼の不憫な姿をもう直視できなかった。
彼を助けるためならば、自分が殺人鬼となる事も厭わない。それが自分に出来る、最大限の正義だと言い聞かせた。正義は時として、非情だ。
というわけでいただきますね。
飲んでみた
飲みごたえのあるプリンシェイク。
ちょっとモッタリ感はあるものの、固形感は感じられない。完全に混ざり切った液体だ。
甘さでいうとスタバのそれに匹敵する。生クリームやカスタードをそのまま啜っている感覚に近い。
味はプッチンプリン的なニュアンス。言ってしまえばちょっとチープな、言い換えればどことなく飲みなれた落ち着いた味だ。
後味にカラメルのようなほろ苦い甘みも香る。
カロリー表記の割には口当たりは重くなく、甘いものが好きな人ならするすると飲めてしまうだろう。そしてその後罪悪感に苛まれる。
ただ、手軽にサッと買ってサッと飲めるかというと微妙な線。しっかりデザートとして、もしくは人によっては一食としてカウントする事になる。
もうちょっと固形感があるとシェイクっぽくて好みだな、とは思ったけど、それはそれで好き嫌いが分かれてしまいそう。
甘みが強いので、最後まで飽きることなく楽しめる。若干後味にケミカル感を感じるが、然して気にはならない。
まとめ
ポムポムプリンにストローをぶっ刺せる機会は今だけ。
*1:4/10~4/12までのweb投票のみの結果。4/14現在