早速の表題回収だが、ロブスターってあんまり日本じゃ食べない気がする。
そもそも取り扱う店舗が少なすぎる。そして身近じゃない。
ロブスターというとアメリカ的だが、いわゆるオマール海老と言われるものである。
エビというよりカニのような身のプリプリ感で、それでいてエビのような濃厚な味がする。
オマール海老としては西洋では高級食材、日本でも高級食材として知られている。
フランスはかつてブラジルの海域までロブスター漁に行ってしまいブラジルに怒られ戦争一歩手前の外交問題に発展させるほどの貪欲さを発揮したことでも知られる。*1
アメリケーヌソースやビスク等、様々な料理に愛される一方で、「ロブスターを生きたまま茹でる調理法の禁止」がスイス、ノルウェー、ニュージーランドに続きイギリスでも可決されるかどうかの論争が巻き起こっている。
食材として愛するが故に残忍な殺し方をしないように、という配慮のようだ。動物福祉の一環だそうだが、日本人の感覚からすると「あら、そうなの?」って感じかもしれない。実はロブスターも痛み・苦しみを感じるらしい。
そんな、人類の歴史に常に寄り添い続けたロブスターをおいしくいただけるのが、BigBoyってわけ。

今だけ限定でロブスターグリルを食べられる。
この大きく載っている「ロブスター&大俵ハンバーグ」にしようじゃないか。
そしてロブスターを見るたびに毎回思うんだけど、ロブスターをこう…縦半分に割るこのスタイルはかわいそうじゃないのかね?

タッチパネルでさくさく注文。もうタッチパネルでも何とも思わなくなったし、むしろタッチパネルじゃなくて「すいませーん」って店員を呼ばねばならない形式がすっかり古風に感じてしまう。
飲食のDXは止まりませんな。個人的には歓迎(せざるをえないとも言う)。ただし、代わりに失われてしまうものがあるのも事実。でもDXの背景には相応の事情もあるので、この失われる感情はノスタルジーとして受け入れるしかないのでは、と思う。
感傷に浸っていると、店員が料理を持ってきてくれた。
昨今は料理提供もロボットが稼働していることが多いが、とはいえBigBoyの場合は鉄板だから危ないし、最後にハンバーグを目の前でカットして焼くというイベントもあるので。
流石にここが省略されたりロボットアームか何かでウイーンとやられても感動やシズル感は薄くなってしまう感じがする。しかしそう遠くない将来、それも受け入れられていくのだろう。今、まさにノスタルジーの狭間に揺られる。
そんなことより、グリルの到着である。
とりあえずノスタルジーは横に置いておく。

ロブスターはフランス産のものを使用しているとの事。大俵ハンバーグはBigBiyの看板メニューと言って良い。
ハンバーグの上のグリルの焼き目、すごく良いよね。この焼き目をつけるためだけに、この太さの網か格子状の鉄板が家に欲しくなる。

そこまでサイズの大きくないロブスターではあるが、「甲殻類はデカすぎると大味」という持説がある。
ウニやマッシュルームの豊かな風味を感じられるグラタンソースとエダムチーズを使用しているらしい。濃厚な甲殻類の味わいとウニの味わいがマッチして、リッチな味わい。鶏のエッセンスも感じた気がする。
食べてみるとプリプリでおいしい。エビのようでカニのようでもある身がおいしい。このエビとカニのいいとこ取り感こそがロブスターの最強の武器である。

大俵ハンバーグは牛100%だろうか。豚を感じない。
ただ、中まで良く火を通せと書いてあるし、店員にもそう説明されたので従う。なお、牛100%だとしてもミンチとして表面に出ている部分には加熱が必要である。

肉感がおいしく、雑味も無い。外食で食べられるハンバーグの中で一番コスパ良くおいしいのが、実はBigBoyかもしれない。
卓上には、ミルに入った岩塩とブラックペッパー。

何の変哲もない岩塩とブラックペッパーだけど、使っちゃうんだよね。
ハンバーグやステーキについてくるソースもおいしいんだけど、塩・胡椒もおいしい。
ごはんおかわり自由も385円から付けられる。スープもカレーも付いたレギュラーセットは429円。これさえ付ければビッグなボーイだってお腹いっぱいである。
こういうところのカレーって一回は食べちゃうよね。ホテルのビュッフェのカレーも一回は食べちゃう。

想像通りの味のカレーなんだけど、なんか一回は食べちゃう。
通過儀礼みたいな。通過儀礼というとカレーに失礼だけど。
「ああ、これこれ、この味」ってなって安心したい、みたいなところがある。
満足感のあるロブスターだった。
ロブスターの単品価格は1,639円。大俵ハンバーグ150gと合わせれば2,409円。
ちょっと贅沢したい年末年始。たまにはロブスターのグリルも良いのでは。
*1:ロブスター戦争(1961-1963)。最終的に合意締結にて平和的に終結。