ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

なぜトイレットペーパーやティッシュは無くなり続けるのか――そこに潜む心理

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最近トイレットペーパーが不足しているらしい。

 

紙製品が品薄というネットのデマが発端であるが、やはり不安は煽ってしまったのか購入する人は少なくないようで。

改めて「潤沢に在庫があり、枯渇する事は無い」とアナウンスはしているものの、一度付いてしまった火は消え切っていない。ドラッグストアの店員はマスクに加えてトイレットペーパーやティッシュの対応でてんやわんやらしい。

「あ、買っておこう」という心理

そもそも、殆どの人がトイレットペーパーもティッシュもストックはある程度は持っていると思うのね。

 

すぐ近くでティッシュやトイレットペーパー等を買うことが出来る環境下にある――つまり近くにドラッグストア等がある人は、残り1箱とかになってからティッシュを買う人も居るかもしれない。

しかし、基本的にはバラ売りをしていないもの。よっていくつかストックのある状態になりやすい製品だとは言える。

 

まぁしかし「無くなったら買おう」みたいな人は今回みたいな事があるからちょっとはストックした方が良いよ。

今こんな事を言うと"購買を煽ってる"と見做されて良くないのかもしれないけど。

 

 

さて。しかしながら、ティッシュやトイレットペーパーが全くない陳列棚の写真を目にする機会が増えてしまうと、不安になる方もいるとは思う。

トイレットペーパー等よりも前から品薄になっているマスクの事例とともに考えてみる。

 

マスクの場合

マスクは実際の所、転売ジョブの方々の足が速かった。

転売を生業とするには、「何に需要があるのか」のアンテナを常に張っておく必要がある。

武漢で新種のウイルスが蔓延しだしたときにはもう既に行動を始めていたと考えられる。年明け、早い人ならば年末から。

 

中国全土で広まったときにはマスクの買い占めが加速。

クルーズ船、そしていよいよ海外由来ではない国内発症者が出始めた頃にはもう店頭にはマスクを見つける事が難しくなった。

そして現在ではマスクを見る事は無くなってしまった。

 

なお、現在は更なる増産体制を敷く事が決定していて、3月中旬までに新たな生産ラインを稼働させる計画となっている。

今現在で3つのメーカーに政府が補助金を出す事も決まっている。引き続き援助をするメーカーは増える予定。医療機関から優先的に供給され、おそらく今月末までにはスーパーなどでも見る事が出来るはず。

 

トイレットペーパー品薄はデマ――にも関わらず…

本記事の枕でも書いたけど、トイレットペーパーの品薄はデマである。ガセだよ、ガセ。

 

まず、紙製品(トイレットペーパー・ティッシュ等)は国内年間消費量の二倍ほどの量を毎年生産している。ある程度輸入もあるが、逆に日本からも輸出しているくらい潤沢。

しかも、かつてのオイルショックや東日本大震災と、2度の品薄を乗り越えてきている紙製品は生産ラインも屈強。そう簡単に在庫は尽きない。食品じゃないからある程度長期の保存も出来るし。

 

じゃあなぜどんどん店頭から無くなっていくのか。いくつか考え方というか心理に基づく行動が考えられる。

 

議題設定効果

これはメディア効果論と呼ばれるメディアが与える影響に関する心理学の中の一つ。

メディア等で何度もトイレットペーパーの無い棚が映されたりすると、だんだんと頭の中に無意識下に忍び込んでしまう。

そうなると「お店にトイレットペーパーが無い」⇒「早めに買わなきゃ」という関心が頭の中で大きなウエイトを占める。

ヒューリスティック

そんな品薄のニュースも最初はたった一部の話だったはず。それがニュースやSNS等で報告される回数が増えて目に触れる機会が増加すると、あたかも全国すべてそうだと錯覚してしまう。要するに身近な事例だと思ってしまう。

特に不安感・恐怖感に対しては思い込んでしまいがち。例えば「県内で殺人犯が逃走中」ってニュースを見たら、県内って言っても広いのにもう一歩も外を出られなくなっちゃうような感じにも近い。

ゴーレム効果

マスクの品切れも相まって不安になり、「今買っておかないと買いそびれちゃう」と思ってしまう。いくら潤沢に在庫があるとニュースで聞いていても、実際に品薄の棚を目の当たりにしてしっかりと自制出来る人も意外と多くないのかもしれない。

群集心理

まぁこれはあるあるなんだけど、「みんな買ってるから買おう」ってやつ。

例え家に在庫があっても、みんな買ってたら買いたくなっちゃう。特売品的な。

落ち着いて

オイルショックの時にはトイレットペーパーが爆発的に売れたんだけど、その時のトイレットペーパーをまだ使い切っていないって人もチラホラいるんだってさ。

ちなみにオイルショックのピークは1980年。実に40年前である。40年前のトイレットペーパーが未だにあるのだ。ヤバい。

 

ちなみにトイレットペーパーの一日の平均使用量は8m(女性12.5m、男性3.5m)だそうで、1ロール60mなのでだいたい1週間程度で使い切る計算。そう考えると全然使わなくない?いる?そんなに。

災害時の備蓄でも一人あたり6ロール、つまり半袋が目安と言われているのに。

 

というわけで、落ち着いてほしい。

つい半年前くらいに増税前の駆け込みでトイレットペーパーの棚が品切れになっていたのを見たばかりですし。ちなみにその時は、増税後のセール時の方が消費税10%を加味しても安かったというオチ。

 

 

あと、マスクに関してやいのやいのとドラッグストアやスーパーの店員を問い詰めるのは可哀そうなので控えてください。いや、そんなん毎日発注掛けてるに決まってるじゃん。売り手は何も悪くないし、無いものは売れない。

そうやって押し寄せる人たちの方が、正直ウイルスよりも怖いしタチが悪い。異常だよ。

困ってるのも分かるし、花粉だの風邪を発症してるだの事情もあるとは思う。このマスク問題は早いうちになんとか収束してほしいところ。

 

 

転売目的は泣きを見る

マスクの教訓を受けて、後れを取ってしまった熱心な転売家諸兄はトイレットペーパーやティッシュのニュースを見たときにごっそりと大量に仕入れた事だろう。

ただ、残念ながらその巨大な在庫は売れる事は無く、生活スペースを蝕み、そして最終的には半値くらいで手放す事となるのだ。

 

マスクも近い将来増産されるので、今ほどの需要も無くなると考えられる。

転売業が成り立つのもこの短い期間だけ。そんなウマい儲け話は簡単には転がっていないもの。

そう考えると転売も楽じゃないんだなぁと感じる。お疲れ様です。

 

 

普段と違う状況だからこそ、冷静に

色々と普段と違う状況が続いています。

連日コロナがどうだの、新たな感染者だの、気が滅入りそうなニュースが続く。

 

だからこそ、正しい情報を正しい情報源から仕入れ、自衛をすることが大事。

何かに対して不平不満を言うのは簡単。だけども、結局はその与えられた環境で動いていくしかない。

もちろん、泣き寝入りやただ耐えるだけだったりも違って、声を上げるべき所では上げるべき。

つまり正しい方向へ意見を伝え、かつ冷静で落ち着いた行動をし、何かに頼り過ぎずに自己防衛を、という事。

 

気が滅入りそうになることもあるかもしれないけども、"病は気から"とも言いますし、ご自愛ください。