ハーゲンダッツの華もちシリーズ。アイスの上に大きめの餅が入っていて、アイスと餅の相性を楽しめるアイスのラインナップである。
2015年から登場。ネーミングの性質上、和風のテイストのフレーバーが並ぶ。
今までにはきなこ、胡麻、みたらし、桜餡、栗あずき等の和菓子のような味わいのフレーバーが登場している。
今までのハーゲンダッツに関する記事はこちら。
今回発売するのは2種類。
「吟撰きなこ黒みつ」と「栗あん」だ。
「吟撰きなこ黒みつ」は去年も発売したフレーバー。
深煎りきな粉を使ったアイスに黒蜜ソースを合わせ、その上には餅をトッピング。さらに黄大豆と黒大豆のブレンドを浅煎りしたきな粉がかかり、きな粉と黒蜜の最高なマリアージュを楽しめる。
「栗あん」は新作。
白あんのアイスに栗ソースを混ぜ合わせ、その上には同じく餅がトッピング。
餅の上には栗あん、粉糖が乗る。
栗が贅沢に使われ、本格的な和菓子を表現。
どちらも買ってみる事にした。
買ってみる
スーパーでも売っているし、コンビニでも力を入れて展開している。
今までの華もちシリーズも発売と同時に大人気で品薄になったお店は多い。その時の経験を活かして、そして今回も売れる事を見込んで大量に仕入れているのだろう。
近所だとファミマがハーゲンダッツ枠の横に華もち枠を設けるくらい力を入れていた。
どちらも295円。他のミニカップと価格は同じだ。
食べてみる
吟撰きなこ黒みつ
吟撰(ぎんせん)――お茶や日本酒なんかで使う表現。
吟は吟味、撰は選ぶという意味を持つ。つまり、「こだわって選んだもの」「選りすぐりのもの」というようなニュアンス。
選び抜いたきな粉。フタを開けるとたっぷりとかかったきな粉が確認できる。
黄色のきな粉の中に黒色の点も確認できる。これは黒大豆(いわゆる黒豆)によるもの。
黒大豆はよりディープで大豆らしい味わいが楽しめる。
まずはきな粉だけ食べてみたけども、きな粉には砂糖が含まれなかったのでもろに素材の味。香ばしさがすごい。
そして餅。餅自体にも甘みがあり、もうこれだけできな粉餅として充分おいしい。
さて、肝心のアイスへ。
アイスはきな粉系の味らしいけども、そこまできな粉感は無く。上から下まで一緒に食べると他のアクセントになる味に消されて何味か判別しづらい。
しかし、しっかりとミルク感はあり、まるで黒蜜きな粉のラテかのような趣きがある。ああ、この表現が一番近いかも。黒蜜きな粉ラテ。
しばらく食べ進めると、黒蜜が見え隠れ。
これがきな粉に最高に合う。もう、結婚しちゃえよ。
栗あん
こちらは新作。秋らしいフレーバー。
栗のフレーバーはバータイプのアイスでもやってたけども、ミニカップとしては今年初。
モンブラン等とは違って、和テイストで仕上げられている。
開けると、存在感のある餅。そしてその上には栗のソース、そして粉糖。
もうこの時点でパーフェクトな和菓子。
ベースとなるアイスは白あんの味。控えめで優しい味。あまり主張はなく、白あんって言われなければ「なんか甘いの」で終わっちゃいそう。
でも"吟撰きな粉黒蜜"でも思ったけど、ベースアイスの主張が強いともう全部うるさくなっちゃうんだろうな。
アイスの中には栗のソースがマーブル模様に。固まっているわけではなく、結構至る所にバランス良く入れてある。
この味の濃さや主張のある部分と引きの部分とのバランスが良く、どれがメインでどれが引き立て役か…等の役割がしっかりとしているので全体としてとても整っている。
上から下まで全部一緒に食べるともう栗に袋叩きにされているような気分になる。
まとめ
冷凍庫から出してすぐに食べようとすると、餅が硬い。
ちょっと置くと適度に柔らかくなり、商品として想定した味わいとなる。
今はちょうど満月。昨日は中秋の名月。
夜にほっと一息つきながら、夜空でも眺めて食べてみるのもまた良いかも。