ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

夜の自分時間に大人のプリッツを――「Smoky PRETZ」

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プリッツから「スモーキープリッツ」なる新シリーズが出た。

燻製した素材を使ったプリッツで、「燻製ベーコン味」と「燻製チーズ味」の2種類がデビュー。

もう名前からしておいしそう。そして完全におつまみ向けであり、大人を対象とした出で立ち。

これはいいおつまみの予感。

プリッツ今昔

プリッツといえばグリコのお菓子の代表格。お偉いさんだ。販売から今年で59年目らしい。ヤバい。もうすぐ還暦じゃん

 

そんな大御所のプリッツ師匠。実は当初はさっぱり売れなかったらしい。

1960年台の発売当初はおつまみ路線で販売していたが、これがスベった。そこで甘めのお菓子路線として「バタープリッツ」をリリースしたところ、子供を中心に広まっていった。方向転換まで1年とちょっと。決断の速さに驚く。

その後、1969年には「サラダプリッツ」、1973年には「ローストプリッツ」を販売し、世間に浸透した。

そして1984年には当初目指していた"おつまみ系プリッツ"へと返り咲くこととなった、ビールに合うフレーバーの「ビアプリッツ」を発売することとなった。

 

その後はバブル期、イタリアンのブームがあったために「トマトプリッツ」と「ピザ味のプリッツ」がナウなヤングたちに大ヒット。おったまげーって感じに。

しかし2000年を前にして急ブレーキ。様々な味やバリエーションでなんとか凌ぎつつ、大御所としての貫禄を振りまきながら現在に至る。

おつまみ系プリッツ

さて、ここで出てきたビアプリッツ。今回出た「スモーキープリッツ」はそういった思考に近い、おつまみ系プリッツとなる。

もちろん今までもおつまみとしてプリッツを食べていた人も少なくは無いと思うけども、最近はおつまみ向けとしてリリースされた濃い味の専用スナックも多く、プリッツよりも先にそういったものが選択肢に上がってしまうだろう。

そこで改めておつまみスナック界隈に殴り込みを掛けた大御所。大御所になっても忘れない勝負の心。さすがっす!

 

 

手軽なおつまみとして

パッケージは通常のプリッツよりやや小さめながら、デザインは凝っていて大人向け。シズル感のあるベーコンとチーズのイラストが使われ、箱の裏面も気分を盛り上げるようなデザインが施されている。

グリコ的なコンセプトは「夜の自分時間にしっとりとお酒を飲む、そのおともに」といった感じ。つまり夜の自分だけの自由な時間を充実させるためのアイテムとして楽しんでもらうことを想定している。

 

価格もお手頃で120円程度。

中身は細め、短めのプリッツが40本。内容量はやや少なめではあるものの、おつまみ系プリッツとしてはこれくらいが適量だろう。なお、長さは「二口で食べきれるサイズ」という想定らしい。

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2019年よりプリッツ全商品に採用されている「らくたべポケット」も見逃せない。

箱の裏側には穴が開けられる機構があり、そこにプリッツの袋を差し込む事で丁度良い角度で自立させることが出来る。ノーベル賞あげたい。ノーベル平和賞。

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これはシーンによっては地味に便利かもしれない。

逆にシーンによっては全く使わないかも。必要に応じて使ったり使わなかったり、とりあえず穴だけ開けてみたり、と好きに活用すると良いと思う。

食べてみる

せっかくなので、おつまみとして食べてみることに。

燻製ということでワインやウイスキーが合いそう。特にウイスキーは最高だろう。

燻製ベーコン味

開封した瞬間からしっかりとしたスモーク香。

食べてみるとしっかり味も濃い。同じくグリコが手掛けているCRATZ(クラッツ)ほどではないにしろ、しっかりと濃い。

カリカリとしたプリッツの食感も相まって、これは確実に晩酌が盛り上がるアイテムだ。

 

ベーコンエキス、ポークエキス、そして"燻液"でこの味わいを出している。

燻製チーズ味

こちらも開封した瞬間からスモーク香。燻液が良い仕事をしている。

チーズの風味・クセは控えめであり、キツくない。リアル志向のチーズだと開封時の香りがキツ過ぎたりするけども、こちらは穏やか。個性が強いと燻製の風味が負けちゃうかもしれないしね。バランスが難しいところ。

 

燻製の風味が良い仕事をし、ウイスキーがついつい減っていく。

 

 

しかし、この味だったらグリコのCheeza(チーザ)で良いのでは?とふと思う。

チーズのリアル感や味わいの濃さならば完全にチーザの方が上だ。

しかし価格帯としてはチーザがやや高い。コスパではプリッツに軍配が上がるかもしれない。

 

おいしかったけど…?

燻製ベーコンも燻製チーズもどちらもおいしかった。どちらも優秀。

 

しかし、それぞれに社内に既に似た味わいの商品がある。

ベーコン味はクラッツ、チーズ味はチーザ、とそれぞれグリコがおつまみ向けの商品を出している。これらの製品が他社ならまだしも、なんでわざわざシェアを分けてしまう"同士討ち"のようなことをしたのか…。

 

僕の予想としては、クラッツやチーザの味わいを敢えてプリッツで再現する事で、「クラッツやチーザを食べた事はあるけど、今は買っていない」という層をプリッツで再発掘しようとしているのではないかと考えている。

この再発掘に成功し、おつまみ系のラインナップに興味を持ってもらえたとしたら、あわよくばチーザやクラッツにも御利益が回ってくるかもしれないしね。

 

確かに、単純にクラッツやチーザの新味としてリリースをするよりもプリッツの新ラインナップとしてリリースする方がインパクトもある。

 

 

ふむふむ、とグリコの思惑を勝手に妄想しながら進める晩酌。そんな考え事をしながらの晩酌も悪くない。

晩酌のお供に丁度良いサイズ感とコスパのスモーキープリッツ。お試しください。僕は燻製ベーコン推し。

 

jp.glico.com

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