
この前も松屋に行ったので、松屋大好きな人みたいになってる。
前回の「牛と味玉の豚角煮丼」から2週間。今度は「豚キムチ丼」が出た。
前回の牛と味玉の豚角煮丼はこちら。まだ店頭で食べる事が出来る。blog.neko-labo.work
牛と味玉の豚角煮丼にしろ豚キムチ丼にしろ、とてつもなくパワフル。
夏と言えば涼しい部屋でそうめんをちゅるちゅる啜る――なんてまどろっこしい事は松屋では選択肢にすら上らない。溢れ出る男気。きっと企画部も柔道部の部室みたいな感じなんだろうな。
豚キムチ丼について
豚キムチ丼は字の如く、豚肉とキムチを合わせた丼。
豚肉は肩ロース肉を使用。合わせるキムチは自家製の「富士山キムチ」。さらにニンニクの芽も入って、スタミナは申し分無し。
さらに生玉子か半熟玉子を選ぶことが出来る。
豚肉
肩ロースという部位は豚肉の中でもっとも汎用性が高いと言っても良い。
豚肉らしい味が楽しめ、脂身と赤身のバランスも適度。
名称に"ロース"と付いているが、普通のロースよりも脂身は多く、赤身肉の感覚で料理に使うと結構こってりとしてしまう。
バラ肉よりは脂が少なめ。モモやカタ、ロースよりは脂が多め。という具合。
キムチ
富士山キムチは松屋フーズの富士山工場で生産されているキムチ。つまり国産・自社製キムチと言える。
確かにここまで全国規模のチェーン店だと、キムチを他社から買い付けるよりも自分たちで作ってしまった方がコストカットになる。
市販のキムチたちの中ではどうしても"国産=辛くない・甘め"のイメージが強い中、果たして…。
ニンニクの芽
名脇役。スーパーでほとんど見かけないのは、そもそも日本の農家でニンニクを"ニンニクの芽"を目的として栽培している所がごく僅かだから。
ニンニクの芽はほぼすべてが中国産。そもそもニンニク自体、全世界の生産量の8割が中国産である。
よって、スーパーでもしも国産のニンニクの芽を見掛けたらめちゃめちゃラッキー。なお、旬は梅雨前。
ちなみに"ニンニクの芽"と言うが、厳密には茎である。
行ってみる
がっつりボリュームメニューな豚キムチ丼。
夏を乗り越えるために食べに行く。
ぶっちゃけ別に夏バテも何もしていないのだけど、まぁスタミナをつけておいて損は無いでしょう。
「スタミナと信頼は多ければ多いほど良い」って近所のおばあさんも言ってたし。
食券を買って、しばし待つ。
ただ温めたものをご飯に乗せるだけではなく、鉄板で都度焼き上げる。
松屋って結構鉄板を使って料理するメニューが多いのね…もっと調理工程が簡略化されてると思ったら、意外と手間がかかってる。
とはいえ、ほどなくして完成。
食べてみる
デフォルトで玉子もみそ汁も付いているのでお得感がある。実際そうでも無いんだけど。

まずはそのまま豚肉を。
かなりしっかり目に味が付いている。豚肉やキムチ、ニンニクの芽とともにキムチ風味のタレを使って仕上げるのだが、これが結構味が濃い。あと意外と辛い。
豚肉自体にも塩胡椒の下味が感じられ、味はかなり強め。「繊細さ?なんだそれは!ガハハ!」と笑われた気分になる。
まぁ豚キムチ丼を掻っ込みに牛丼チェーン店へ来ておいて、味わいの奥深さだなんだとつらつら書き連ねるというのは確かにややもするとナンセンスなのかもしれない。

キムチはしっかりと熱を帯び、熱いし辛い。国産キムチって肩書きのせいで見くびっていた。辛い。
なんか一瞬かつおだしみたいなものが香った気もするけど、もうよく分からん。
逆にニンニクの芽がオアシス。ニンニクの芽ってニンニクの風味は味わえるのにニンニクほど臭くないから優秀。
さて、ここで玉子を乗せる。
半熟玉子をチョイス。半熟玉子って家だと食べる機会が無くてさ。わざわざ買うのも作るのも…って感じだし。
乗せたら割って、キムチの辛さと上手い事混ぜ込む。黄身がマイルドに包み込む。

豚キムチと玉子が合わないわけが無い。前々から分かってた。相性ピッタリすぎる。もう結婚しちゃえよ、豚キムチと玉子。良かったら保証人になるよ。
とは言え、半熟玉子では中々辛さを包み込み切れない。辛さが苦手な人は生玉子にした方がよりマイルドになるかも。
この豚キムチ丼。鉄板で混ぜ合わせて作るのでアッツアツである。熱が辛さを増幅させ、よく言われる"ピリ辛"をゆうに超えた辛さ指数を叩き出している。
まとめ
夏にぴったり。しかし意外と辛い。あと味が濃い。これでさらに卓上の調味料を使いだしたら健康診断で何かしらの数値がひっかかる恐れがあるので気をつけた方が良い。
しっかりとしたスタミナ増進メニューとしては最高。単純に、豚肉・ニンニクの芽・玉子をごはんと一緒に摂取できるのは、バランスは完璧では無いかもしれないけども、夏バテの予防には良い。