ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

【ファミマ】全米シェアNo.1のソーセージ――「ジョンソンヴィル オリジナルスモーク」

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全米シェアNo.1*1ですってよ。

まぁ僕はあんまりそういうのはそそられないというか。モンドセレクションもあまり参考にしないし。

しかしながら、何かしらの賞やランクインは全部が出来るわけでは無い。そういう面では一つの指標にはなるかもね。

ジョンソンヴィルとは

始まり

1945年にウィスコンシン州の小さな集落でステイヤー夫妻が始めた精肉店。そこで作られた商品のうちのひとつだったソーセージこそ、ジョンソンヴィルの始まりとなる。

ソーセージは徐々に評判も高まり看板商品へ。1950年代には他店への卸売りも開始、1970年代にはウィスコンシン州全域へ販売を拡大する。

 

ウィスコンシン州はアメリカ合衆国の中央北部に位置。自然豊かな場所であり、酪農も盛ん。ビール工場も多い。アメリカの中でも比較的のどかな州である。

その面積は14万km²。日本で言えば長野県よりデカい面積を誇るウィスコンシン州全域への販売拡大は、小さな精肉店から始まったジョンソンヴィルとしては快挙である。

その後

ジョンソンヴィルは未だに創業家一家が所有する非上場会社。

 

2000年に入ると時代はファストフードの消費のピークを迎える。古き良き手法を貫くジョンソンヴィルには逆風だったが、2000年代後半には大量生産・大量消費の時代が下り坂に突入する。

そして、人々はより健康的で信頼できる商品を求めるようになった。

 

2010年代には世界の隅々の小さなショップから直接商品を購入できるようなネットワークが整い、個人個人が自分の価値観に応じた選択を出来るように。

それによって、クラフトビールや無添加・こだわりの製法の食品がブームとなる。大手の卸しを介さずとも個人で買えちゃうので、売り手側も買い手側も随分風通しが良くなった。

そしてこれはジョンソンヴィルのブランド理念ともマッチ。こういった考えを持つ消費者に支持され、追い風となった。

日本において

現在では世界40ヵ国ほどで流通するジョンソンヴィル。すっかりモンスターブランドとなった。

日本ではプリマハムが販売・加工を行う代理店となっている。日本は既に日本ハム、伊藤ハム、丸大食品と大手が多いからね。なお、プリマハムは業界3位となっている。

プリマハムは同業他社と比較して、フラッグシップであるウィンナーに掛ける比率が高い。他のメーカーはハムや加工品(ピザとか)にも力を入れるが、プリマハムは「香薫」が好調である。

 

ジョンソンヴィルはスーパーでも売っている所と売っていない所があり、比較的高価格帯なスーパーや輸入食品店等で見かけることが出来る。同じプリマハムの販売だが、販路は分けて競合しないようにしているものと思われる。

 

ソーセージについて

さて、ソーセージを知らない人は居ないと思うが、簡単に言うならば「挽肉を腸詰めしたもの」がソーセージである。

ソーセージは名称としてはパスタのようなもので。パスタの種類としてスパゲッティやファルファッレがあるように、ソーセージの中に「ウィンナー」「フランクフルト」「サラミ」等の種類がある。

 

ウィンナー・フランクフルト・ボロニア等の差は太さ腸詰めする腸が何の動物かによる。

牛の腸を使えば必然的に太くなる(=ボロニア)し、羊の腸なら細め(=ウィンナー)になる――と言った具合。なお、フランクフルトは豚の腸である。

 

その中に何を詰めるかは挽肉であれば自由で、裏を返せばその分ブラックボックス的でもあると言える。

低コストならそれなりなもの、ただし高コストでも実際は何が入っているのか見えづらい。

原材料

基本的には豚の挽肉。だが、挽肉100%は結構コストが掛かる。

そこで鶏肉を使ったり、軟骨を入れたり、レバーなんかをペーストにしたり…と色々な材料を使ったりする。畜肉としか記載が無かったりするともう何が何だか。

ただし、一概に混ぜ物が必ずしも悪いとは言えない。

添加物

有名なのが着色料と発色剤、そして保存料。体への影響も懸念されたりされなかったり。

 

着色料は見た目を美しくするため。これが無いと見慣れたピンク色にならないから違和感があるかもね。ハムにしろベーコンにしろ、着色料を使わないとくすんだ茶色になるものがほとんど。

 

発色剤(だいたい亜硝酸ナトリウム)は肉内部の物質と化学反応を起こして赤色に発色する。体の影響が懸念される側面、有害な菌の増殖も防ぐ。ボツリヌス菌やサルモネラ菌とかね。

現在は使用量に厳格な規定があるし、よほど加工肉食品をボコボコ食べない限り問題は無い。それより無添加で保存状況が悪くて有害な菌が繁殖している方が怖い。僕はね。この考えは人による。

気になる人は「無塩せき」のものを選べばいい。つまり発色剤不使用、という事だけども、ただし他の添加物については不使用かどうかは分からない。あと、賞味期限が早く、保管状況によっては他の商品よりもリスキーとなる。

 

保存料は字の如く。元々ウィンナーやベーコンは保存食として作られているものだけど、そのままだと塩分や余分な成分が多い。それらを最低限にし、かつ保存期間を延ばすために添加されている。これもまぁ人によって考え方が違う。

 

いずれも賛否の分かれる添加物だけども、どうしてもハムやウィンナー等の加工食肉食品には色々な種類が使用される。

ジョンソンヴィルのソーセージ

ジョンソンヴィルのソーセージに使用される肉は豚挽肉のみ。冷凍もせず、豚以外の肉や内臓は使用しないという。

また、創業当時から受け継がれる独自の配合のスパイスを使用している。

 

それらを踏まえて、食べてみようと思う。

食べてみる

ファミマで取り扱いを開始した一本入りパック。

時代だね。そのうち食パンも一枚単位で売り出すんじゃないかな。いや、もうお店によっては売ってるか。

 

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ちなみにこちらは分類上「フランクフルト*2」となる。

 

このまま食べれなくもないけど、温めた方がおいしい。

昔は「ソーセージの電子レンジ調理は良くない(加熱ムラが出来ておいしくない)」と言われていたけど、最近じゃメーカー公認となっている。

 

購入してそのままレンジで温めてもらえば、もうレジ横のホットスナックと同じ感覚で頂ける。

 

 

お店で買ってレンジで温めてもらった感覚で頂くため、ボイルやグリル等ではなくレンジで温めて頂く。

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パリッとした食感でジューシー。肉の味わいがちゃんとする。スパイスはそこまで強くなく、過剰な味付けは為されていない。素朴でシンプルな味。

多少甘みは強いけども、スモーク香もしっかりと移っていて完成度が高い。

 

なお、発色剤と酸化防止剤、調味料を使用している。

僕は別段気にしないけど、こだわりの強さを語る割には意外と使っている原材料が多いなという印象。 

もちろん"こだわり=原材料の少なさ・シンプルさ"ではないけども、ちょっと意外だったという話。

 

まとめ

一本158円。ホットスナックと考えれば妥当な価格、市販のソーセージと比較するとかなり高級。デイリーユースにはちょっとハードルが高いかな。

しかしその分、味は確か。ちょっといいおつまみとして、スモーク香をウイスキーと合わせて。ポトフに入れても脂が溶け出していい味に仕上がりそう。 

 

www.johnsonville.co.jp

*1:IRI社調べ。2019年9月現在。

*2:太さ20mm以上36mm未満で豚腸を使用したもの