ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

車と公共交通機関と僕と

ひょんなことから、最近は車よりも電車で移動することが多い。
昔は電車は大嫌いだったが、なんか慣れてしまった。

しかし電車は安い。安く感じる。さすが公共交通機関。
そう考えると急に車って贅沢に感じる。車と公共交通機関、実際どうなんだろうか。

 

電車が嫌いな理由

電車(公共交通機関)が嫌いな理由は色々あるが、突き詰めていくとこれ以上ないほどシンプルだ。

潔癖症だからだ。

 

とはいえ、"元"潔癖症と言っても良いほどに改善が見られ、さほど病的ではない。

しかし今でもつり革やエスカレーターの手すりには触りたくないし、座面に座った服では絶対に家の椅子に座らない。
心も休まるのでマスクもしていたい。最近は季節柄か咳をしている人も多いし。

 

もう一つ厄介なのが、自分のパーソナルスペースがべらぼうに広いこと。
基本的に1m以内に赤の他人が居る事が苦手なので、公共交通機関に滅法向いていない。

他人に興味は無いが、乗車マナーや使用法を冒す者はどうしても目に障るため、それも苦手だ。

 

車のメリット

という感じで一切公共交通機関に向いていない。
自分でも十分理解しているため、一駅程度でも車で移動することが多かった。

 

車移動にはメリットが多い。

1:ダイヤが無い

車にはダイヤ、つまりダイヤグラム――列車運行図表が無い。当たり前だが。

自分の好きなタイミングで家を出て車のエンジンをかけ、好きな速度*1でドライブが可能。
公共交通機関ならば、発車時刻から逆算して家を出なければならないか、もしくは駅で次の便が来るまで待たねばならない。

自分でタイミングを作れるのはメリットと言える。夜中だろうが関係無く気軽にスタート可能だ。

2:パーソナルスペースが確保できる

車の中は自分の空間だ。ある程度何をしても自由*2だ。

好きな音楽をかけるも良し。好きなグッズを並べるも良し。好きなルームフレグランスをセットするも良し。個性を出すことだって出来る。

まるで一部屋自分の空間が増えたような、そんな感覚がする。

3:荷物をたくさん載せられる

公共交通機関では、特に混雑時に大型の荷物は気まずい。
まぁ仕方ないのだけど、でもグイグイ来られても迷惑だし、遠慮しすぎると乗り降り出来ないし、という感じで板挟み。

その点、車は車載スペースさえ許せば比較的大量の荷物を積むことが出来る。

4:進行が決められる

「どの道を進むか」は選ぶことが出来る。

途中でコンビニに寄るのも良い。「あ、こんなところに新しいカフェが出来てる、今度寄ってみよ」とか。

あれこれ寄り道も出来るので、公共交通機関より柔軟である。目的地が複数ある場合も便利である。

 

車のデメリット

では、なぜ最近はあんなに嫌いだった公共交通機関を見直してきたのか。

それは車にもデメリットがあるからである。

1:ダイヤが無い

メリットでも挙げた「ダイヤが無い」という点は、メリットでもあるがデメリットでもある。

渋滞に巻き込まれると、予定時刻に遅れることがある。その点、電車は専用のレールを走るのでスカスカだろうが満員ギュウギュウ詰めだろうが定刻に発車して定刻に到着する。日本の電車は凄い。

バスは一般道路を走るため渋滞の影響を受けるが、ある程度織り込み済みの時刻表となっているため、事前にダイヤを把握していればさほどデメリットは無い。

2:駐車するとお金がかかる

うまいこと無料の駐車場がある施設を利用すればあまり問題無いが、特に都会だとどこに停めても有料になったりする。
街だとコンビニの駐車場も無く、都会であればあるほどコストがかかる。

3:ガソリン代がかかる

昨今はガソリン代の高騰が嘆かれている。
手軽に走ることが出来る分、燃料にも気を配らねばならない。

4:維持費がかかるし、そもそも車代がかかる

またしてもコストの話だが、車の保険料や税金は結構高い。
保険料も高いが、万が一のことを考えると絶対に外せない。

居住地の駐車場も、私有地で無い限り月ぎめで費用が発生することがほとんどだろう。

定期的に洗浄をしてあげたり、車検やメンテナンスも受けねばならない。

また、車を一括で買っていない限りはローン返済もあるし、毎月結構な額がかかる。

5:事故のリスク

電車の中でついウトウトしても見知らぬ駅に放り出されるだけだが、車を運転しながらついウトウトした場合は非常に危ない。

今は平気でも年齢を重ねると危険度が増すのは逃れられない事実。
常に緊張感を持たねばならないため、気を使う。

これは移動時間が長くなればなるほどデメリットとなる。

6:"ながら"が出来ない

事故を回避し安全なドライブをするために、ほかごとは行えない。

電車移動ならば、「本を読みながら」「勉強しながら」「ニュースを読みながら」でも移動出来るが、自分で車を運転している場合はそうはいかない。

こちらも日々の移動時間が長くなればなるほどデメリットとなる。

 

比較してみる

というわけで、主にコスト面と安全面で車はデメリットが多い。

最近は市をまたいで移動することが増えてきており、車の恩恵を感じづらくなってきている。特に朝のラッシュ時に移動すると車は遅い。夜中は早いんだけど。

 

コストを考える

車を考える上でデカいのはコスト。

僕の場合は以下の通りとなる。

車両価格

275万9千円

車検

3年後の車検が9万2千円
5年後にも同額、7年後にも同額…と2年ごとに車検費用が掛かる。

駐車場代

毎月1万3千円

ガソリン代

燃費は良い方で、だいたい毎月5千円くらいだろうか。
あんまり乗っていないというのもある。

保険料

年間6万6千円

税金

年間3万500円

年ごとのコスト

さて、これらをもとに年間のコストを計算する。
車両価格は乗れば乗るほどお得になるが、毎月及び毎年コストがかかるものは年月に比例して高くなる。

  • 1年乗った場合・・・307万1500円
    275万9千+(1万3千+5千)×12+(6万6千円+3万500円)×1=307万1500円
  • 2年乗った場合・・・338万4000円(1年あたり119万2000円)
    275万9千+(1万3千+5千)×24+(6万6千円+3万500円)×2=338万4000円
  • 3年乗った場合・・・378万8500円(1年あたり126万2833円)
    275万9千+(1万3千+5千)×36+(6万6千円+3万500円)×3+9万2千=378万8500円
  • 4年乗った場合・・・410万1000円(1年あたり102万5250円)
    275万9千+(1万3千+5千)×48+(6万6千円+3万500円)×4+9万2千=410万1000円
  • 5年乗った場合・・・450万5500円(1年あたり90万1100円)
    275万9千+(1万3千+5千)×60+(6万6千円+3万500円)×5+(9万2千)×2=450万5500円
  • 6年乗った場合・・・481万8000円(1年あたり80万3000円)
    275万9千+(1万3千+5千)×72+(6万6千円+3万500円)×6+(9万2千)×2=481万8000円
  • 7年乗った場合・・・522万2500円(1年あたり74万6071円)
    275万9千+(1万3千+5千)×84+(6万6千円+3万500円)×7+(9万2千)×3=522万2500円
  • 8年乗った場合・・・553万5000円(1年あたり69万1875円)
    275万9千+(1万3千+5千)×96+(6万6千円+3万500円)×8+(9万2千)×3=553万5000円
  • 9年乗った場合・・・593万9500円(1年あたり65万9444円)
    275万9千+(1万3千+5千)×108+(6万6千円+3万500円)×9+(9万2千)×4=593万9500円
  • 10年乗った場合・・・625万2000円(1年あたり62万5200円)
    275万9千+(1万3千+5千)×120+(6万6千円+3万500円)×10+(9万2千)×4=625万2000円

比べてみる

10年乗ると随分とお得になり、毎年62万円くらいのコストとなる。

さて、その分しっかりと乗り倒しているだろうか。活用できているだろうか。恩恵は受けているだろうか。

 

逆に考えれば、10年間乗り続けても年間で62万円もかかる計算である。

毎月5万2千円分の活用が出来ているだろうか。日割りだと一日1713円くらいか。

 

あとは先ほどのメリットとデメリットを加味して比較する。
例え車の方がコストが高くても、享受するメリットが大きければバランスは取れる。

 

僕の場合

自分の場合は、まだまだ車があることのメリットは大きそう。
挙げたメリット以外にも、そもそも所有することがステータスだと感じる人もいるだろう。

もっと東京の都心に住んでいたら車を手放した方が良いのかもしれないし、逆にもっと公共交通機関が不足した地域ならば車は必須となるのかもしれない。

現状、しばらくは乗ってみようかなぁと思う。

 

こちらでも車について触れているので、良ければ。

blog.neko-labo.work

 

*1:常識の範囲内で

*2:常識の範囲内で