ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

今年の漢字、2024年は「金」


12月12日、2024年の一年を表す漢字が発表された。

今年は「金」が選ばれた。

そうかなぁ。もっと良く一年を表す漢字があるんじゃないかなぁ。と批判めいたことを考えてみるも、じゃあ他に良い字が連想されるかと言えば別段何かが浮かぶわけではない。結局この一文字がベストなのだ。

 

今年の漢字の決まり方

それもそのはず、今年の漢字は応募数が最も多かった文字になる。つまり、世間の大多数が納得している一文字が選ばれているのだ。

昔は清水寺で揮毫(きごう)する住職?和尚さん?あの人が考えているのかと思っていたが、そうではないらしい。

 

漢字検定の主催で11月から募集を開始し、一番多かったものがそのまま今年の漢字に選ばれる。というもの。
漢字検定が主催してるの、知らなかった。

一般投票で選ぶ性質ゆえ、やはり災害があるとそういった関連の「震」「災」が上がり、消費税やら増税があると「税」、オリンピックで盛り上がると「金」といったように、ある程度"分かりやすい"選ばれ方をする。

過去の今年の漢字

"今年の漢字"は今回で30回目。1995年に始まり、毎年公開されてきた。

一度使われた漢字でも再度登場することがある。多数決ということもあり、見るだけですんなりと意味が伝わる文字が選ばれる。

あんまり幸福度が高くないときはそれっぽい漢字が選ばれる。希望に満ちた漢字が選ばれてほしい所だが、終末時計にしろ今年の漢字にしろどちらかというと先見は暗い。

1995年「震」

阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件など、いまだに語り継がれる事件があった年。

1996年「食」

食中毒や狂牛病が話題になり、食への関心が高まった。

1997年「倒」

企業、銀行の倒産が相次ぐ。いわゆる不況、不景気というやつ。

1998年「毒」

カレー毒物混入事件が話題になり、反町隆史の「POISON」が流行った年。

1999年「末」

世紀末。日本経済も末期と呼ばれる。この一文字には末広がりを期待する意味もあるとかないとか。

2000年「金」

オリンピック、(今となっては旧だけど)新500円玉、いまだに廃止されず金融システムに爪痕を残し続ける二千円札などがあり、金が選ばれた。

2001年「戦」

アメリカで同時多発テロが発生。狂牛病、炭そ菌等も話題に。

2002年「帰」

日本経済がバブル前の水準に戻った。とある国に拉致されていた5名が24年振りに日本へ帰国した年でもある。

2003年「虎」

別に干支が虎だったわけではない。この年の干支はひつじ。
18年ぶりに阪神タイガースが優勝し、活気付いたため。

2004年「災」

記録的災害が多かった年。
10個もの台風、新潟中越地震、21年ぶりの浅間山の噴火、記録的な猛暑。人災事故も多かった。

2005年「愛」

21世紀最初の万国博覧会となった愛知県での「愛・地球博」の影響が大きい。

珍しく明るい漢字。

2006年「命」

悠仁さまの生誕、児童や高齢者の自殺が社会問題化、飲酒運転での人身事故、虐待での殺人、と何かと命に係わるニュースが多かった一年。

2007年「偽」

産地偽装、賞味期限偽装、耐震偽装、年金記録や政治活動費の偽装などなど、何も信じられなくなった気持ちの表れ。すっごい後ろ向きな漢字。

2008年「変」

アメリカではオバマ大統領に、日本でも首相が変わる。

リーマンブラザーズの倒産による世界経済の大変動、そして世界規模の気候変動。

2009年「新」

裁判員制度やエコカー減税などの新制度が始まる。

新型のインフルエンザも世界的流行。イチローやウサイン・ボルトの新記録なども。

2010年「暑」

猛暑日が続き、熱中症も相次ぐ。農作物の不作による野菜の価格高騰もあった。

この字が選ばれるということは、裏を返せば情勢としては平穏だったということでもある。

2011年「絆」

東日本大震災の発生。地域、そして世界との絆の大切さやありがたさが再認識された年となる。

2012年「金」

東京スカイツリー開業。ロンドンオリンピックの開催。

932年ぶりとなる金環日食など様々な天文イベントが起こる。

2013年「輪」

昨年も上位だった「輪」が選ばれる。

日本での2020年五輪開催が決定。そして震災による東北復興の支援の輪が続く。

2014年「税」

17年ぶりの消費税率引き上げ。(5%⇒8%)

税金への注目が集まり、増税前の駆け込み消費もあった。

2015年「安」

安倍政権の動きに注目が集まる。

パリでの同時多発テロや邦人人質事件等もあり、安全が揺らいだ。

とにかく明るい安村がブレイクした年でもある。

2016年「金」

リオオリンピックの開催。4年後はいよいよ東京での開催。だが、五輪開催費の大幅な増額や築地市場の移転問題、政治と金の問題もクローズアップされた。

2017年「北」

あの国の数度の弾道ミサイルの発射、そして核実験の強行。

2018年「災」

北海道胆振東部地震、大阪北部地震。西日本での豪雨、最も早い梅雨明けと記録的猛暑。

北海道では電力供給が止まりブラックアウトも起こった。防災への意識が高まった年でもある。

2019年「令」

新元号「令和」となる。

2020年「密」

新型コロナウイルスが猛威を振るい、「密」を避けることを意識するようになった。

2021年「金」

1年延期となった東京五輪が開催。新500円硬貨も話題に。

2022年「戦」

ロシアのウクライナ侵攻、北朝鮮のミサイル発射などで不穏な情勢に。

2023年「税」

税金に関する議論が盛んに。所得税やたばこ税の増税、逆に住民税の定額減税、そしてインボイス制度やふるさと納税も話題に上がった。

複数回選ばれた漢字

「金」は五輪のたびに選ばれがち。30回のうち5回選ばれている。

今年の漢字も「金」となった。

「税」は増税があると話題に上る。過去2回選ばれている。

「戦」は世界情勢が傾いたときに選ばれる。過去2回選ばれている。

世界的スポーツに関連する(させる)こともあるが、理由がそれだけならば「勝」が選ばれるだろう。

こちらも過去2回選出。天災・人災問わず未曾有の災害が起こると選ばれる。

今年の漢字

正直、まぁ「金」が選ばれるだろうなとは思っていた。五輪あったし。

特別なサプライズ感はないが、でも「災」とか「偽」とかみたいな陰鬱な字よりは全然マシ。「金」には希望がある。

むしろ変わり映えを求めず毎年こういうポジティブな文字で良いよ、とすら思う。

来年も良い字でありますように。