7月にニュースリリースが出てからずっと期待していた、ハーゲンダッツの蜜いも。
満を持して9月1日より発売。期待しすぎてゴリゴリに高まったハードル。超えてもらわねば困る。頼むよ。
蜜いもとは――
ハーゲンダッツの味の名前にもなっている「蜜いも」。
そもそも「蜜芋」と呼ばれるサツマイモの品種がある。
簡単に言えば、「蜜が入っているかのようなサツマイモ」が蜜芋と呼ばれる。
蜜芋と呼ばれるサツマイモ
代表的な蜜芋として「安納芋」「紅はるか」「紅まさり」等がある。
安納芋はおそらく知名度No.1。紅はるかは安納芋より甘いとも言われるほど。ハーゲンダッツの蜜いもに使われているサツマイモも紅はるか。そして関東地区で栽培されている紅まさり。
焼き芋にすると甘みが増す
サツマイモは焼き芋にすると甘みが増す。
これは簡単な科学の話で、加熱するとサツマイモの中のβ-アミラーゼが活性化してデンプンを分解し、糖分へと変換するのが理由。デンプンを分解すると麦芽糖となるのは教科書の通り。
これは日常でも容易に体験できる。唾液にもアミラーゼ*1は含まれていて、デンプンを含んでいる白米を口の中で噛み続けていると徐々に甘みが出てくる。原理はこれと同じ。
サツマイモに含まれるβ-アミラーゼが活発になる温度帯は約70度。この辺の温度帯でじっくり焼く事で甘みがどんどん溢れる。特に蜜芋と呼ばれる品種の場合。途中で蜂蜜か砂糖でも注入したんじゃないかと疑うほどの甘さを誇る。
現在、甘みを引き出す最高の調理法は長時間かけて調理する石焼き芋。逆に急速に加熱される蒸し芋ではポテンシャルを最大限に引き出す事は出来ない。とされている。
ハーゲンダッツの「蜜いも」のこだわり
焼き芋アイスクリーム
ここで、サツマイモそのままではなくわざわざ焼き芋を使用している謎が解決するわけです。
甘みを引き出した焼き芋アイスとコクのあるミルクアイスを融合した濃厚なアイスクリーム。植物由来の油脂等を一切添加せず、乳固形分17.5%を誇る。
だいたい牛乳の乳固形分が12%くらいだという事を考えると、その濃厚さが分かる。
紅はるかソース
蜜芋の蜜をイメージした蜂蜜のような色のソース。
これがアイス全体にマーブル状に入っていて、見た目でも楽しめる。
粗つぶ紅はるか
ダイスカットの紅はるかが入っている。アイスの中に食感違いの素材が入ってるの、楽しくなっちゃう。アイスの中のクッキーとか。サーティワンのアイスとか。
紅はるかピューレ
公式サイトの説明ではあまり触れられていないけど、紅はるかを50%以上使用した粗漉しのピューレがアイスの中に入っている。ダイスカットの紅はるかもこちらに一緒に入っている。
買ってみる
コンビニやスーパーに生息している。
他社のアイスよりも確実に発見できる。優遇されている感がある。
セブンイレブンで買ったんだけど、セブンイレブンにはコーンタイプの「バニラメープルウォルナッツ」も売ってるんだよね…それも気になる。こちらは去年の12月から取り扱っているらしい。
コーンタイプも気になりつつも、今回の目的は蜜いも。
食べてみる
パッケージがオシャレよね。昨年から変わったデザインなんだけど、僕は断然リニューアル後の方が好き。色彩感覚に優れているデザインで、味のイメージが分かりやすい。
わくわくしながら開けてみる。
すると予想よりもしっかりとしたマーブル模様が、スプーンを入れる前から既に見えている。
こんなしっかりしたマーブル模様、サーティワンかハーゲンダッツくらいでしか見れない。いやそれは言い過ぎか。
このマーブル模様が紅はるかソース。アイスの広い範囲に入っていて、節々で甘さのピークを届けてくれる。
このソースがかなり甘い。けども焼き芋アイスがそこまで甘すぎないのでバランスが良い。
そしてこの「蜜いも」。アイスとしてはかなり甘い部類に入るはずなのに、くどくない。
このバランス、すごい試行錯誤したんだろうな…本当に絶妙。
食べ進めると、紅はるかを粗漉ししたピューレが出てくる。それこそモンブランのマロンペーストのような素材の残り方。舌の上に存在感を残しつつも、甘さは控えめ。
そしてこのピューレの中には角切りの紅はるかが。
これが無条件に楽しく、おいしい。
サツマイモの大きさから考えても、たった1%以下のサイズのダイスカット。でもそんな小さなサツマイモでも見つけた時の「おっ」ってなる感じ。
アイスの中にこうした食感違いの素材が入っていると楽しい。そしてハーゲンダッツはその辺が実に上手い。視覚、味覚、嗅覚、そして食感。どれも大事な要素である。
まとめ
箱買いしたい。
*1:β-アミラーゼではないので、全く同じものではない。