ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

【すき家】暑い夏こそカレー!新しくなった「横濱オム牛カレー」

f:id:hashimoto_neko:20200901031033p:plain


暑い夏こそカレーが食べたくなる理論。分かる、分かるよその気持ち。

やっぱりスパイスが良いのかね。カレーに含まれるスパイスたちはある種インド流の漢方のような処方であり、食欲増進はもちろん整腸や消化促進等の効果もあり、体内から臓器を労わってくれる。

あとはまぁ夏にカレーのCMが多いような気がするからどちらかというと刷り込み効果な気もするけど…。夏はカレーのCM、冬はシチューのCM、みたいな。

 

ともあれカレーは国民食でもある。元々はインドの料理だけど、中国のラーメンや韓国の焼肉と同じようにすっかり日本で独自の進化を遂げて国民食となった。

カレーが日本に来た歴史

カレーが日本に伝わったのは1868年とされている。明治元年である。

イギリスの商船がカレーを持ち込んだとか。当時のインドはイギリスの植民地。インド名産の紅茶もカレーもイギリスへと浸透するための太い繋がりがあった。

もしもイギリスがインドを植民地としていなかったらイギリスではあんなに紅茶は飲まれていなかったかもしれないし、日本へのカレーの伝わり方も違ったかもしれない。

 

もう一つの説として、イギリスの商船ではなくてイギリスの海軍という説も。

ここらへんの話から、横浜や横須賀あたりの海軍のカレーが元祖と呼ばれる由縁とも考えられる。

 

当時の日本は海外の文化を取り入れる事が盛んだった上に、肉食文化も進み、さらにカレーライスにすれば野菜や肉をまとめて摂取できるという事ですっかり浸透。

その後は古き良き洋食屋さんや学校の給食でもカレーは欠かせない存在となり、生活に自然と浸透していった。さらに派生してカレーうどんやカレーパン、カレーコロッケ、カレーまんも生まれた。

現代ではカレーを避けて生活する方が難しいレベルですらある。

 

外食としてのカレー

カレーはどこでも食べる事が出来る。

これは全く大げさじゃなく、ファミレスにもカレー味の料理は何かしら用意されていることがほとんどだし、カレー専門店にカレーのチェーン店だって存在する。

 

そして牛丼チェーンでもカレーの取扱いが。

すき家は1982年の創業当初からカレーを取り扱う。松屋でも創業時から扱っているので、少なくとも1990年の時点では取り扱っている。

牛丼単体では最強の吉野家では実はカレーはなかなか定着せず。2004年に初導入、その後定着せずに消え、また復活し…を数度繰り返し、2011年からやっと定番化。

まぁぶっちゃけた話、「カレーが食べたいな」と急に思い立ったとしても中々牛丼チェーン店は選択肢に上りづらい。それはコスパだったり味だったり要因は様々あれど、牛丼チェーンにはやはり牛丼を食べに行く場所だというイメージが強い。特に吉野家はその傾向が顕著なのだろう。

その点では、松屋とすき家の方がカレーへのアプローチは強い。この2社はそもそも牛丼一本ではなくサイドメニューも充実させるようなお店作りをしているからね。松屋も先日カレーのリニューアルがあったが、今回はすき家がカレーをリニューアルした。

すき家のカレー

今回のリニューアルで、すき家のカレーは「横濱カレー」と銘打った。

横浜ではなく"横濱"なあたり、これだけでレトロ感や海軍カレー感などの"歴史"を網羅出来ているので超優秀なネーミング。

 

オフィシャルの説明によると、「やさしいコクの欧風カレー」とのことで。

様々なトッピングや牛肉に合うように、隠し味にヨーグルトを入れてマイルドに仕上げたらしい。辛い物を求める人は別売りの辛口ソースにて。

 

すき家の従来のカレーは「サラ旨ポークカレー」という名前で、これが意外と辛めだった。ピリ辛と呼ばれる辛さでも食べれないような人だと多分無理なレベルの味。

ここから恐らくかなりマイルドになっているものだと思われる。この従来のカレーとも比較しながら書いてみようと思う。

 

食べてみる

すき家へ到着。カレーを推すノボリもあって、ばっちりプッシュされている。

 

注文は横濱オム牛カレー、並盛。

トッピング無しの「横濱カレー」にしても良かったのだけど、せっかくオススメが「横濱オム牛カレー」なのでこちらにした。

 

「横濱オム牛カレー」は「横濱カレー」にオムレツと牛肉を持ったもの。牛丼屋、特にすき家ではトッピングを乗せてもらえればもらえるほど利益が出るのでトッピングを推している。もちろんそんな手の内も分かっているのだけど、分かったうえでお店のスタンダードで一押しな状態で頂く。

f:id:hashimoto_neko:20200901030622j:plain

 

まずはカレーを。

サラリとしたカレーは粘りが無い。欧風なのでもっとこってり煮込まれた固めなカレーを想定していたのだが、そうでも無いらしい。"欧風"と一口に言っても色々あるしね。

表面には油が多く見える。これは調理過程のせいかもしれないので、混ぜて頂く。

 

味は確かに辛みが抑えられていてマイルド。スパイスが絡み合った味はするが従来のカレーよりもずっと食べやすい。

辛さ追加が有料なので辛いのが好きな人にはちょっと難しい所。卓上の七味で何とかしようとする人が多そう。

悪く言えば、浅い。こだわりの高価格帯レトルトカレーの方が味には深みがある。トッピングが豊富なので、どうしてもそちらに頼ってしまっている感も否めない。

あと、具が少なめなのもちょっと寂しい。従来のカレーはジャガイモやニンジン等の家庭的な具がごろごろと入っていたのだけど、そういった具が無い。

f:id:hashimoto_neko:20200901030632j:plain

オムレツは柔らかめのたまごにチーズとほうれん草が。ほうれん草は意外と個性を失っていない状態で食感もあって良い。チーズはクセが控えめで変に主張してこないので、個人的には丁度好みの味わいだった。味は薄めなのでカレーに合う。計算されたオムレツ。したたかである。

 

牛肉は牛丼用のお肉なので甘辛い。カレーに溶かし込めば溶かし込むほど更にルーが甘くなっていくので、辛さを求める人にはあまりいいトッピングチョイスでは無いかも。

僕はそこまで辛さが得意な人ではないけども、2辛くらいまでぶち込んでもオムレツや牛肉で帳尻合わせが出来そうだと感じた。

まとめ

どうしてもカレーが食べたくなって目の前にすき家があったら食べるかも、って感じ。ちょっと我慢して同額のパックライスとレトルトカレーを買った方が幸せになれる…?かもしれない。待ってるだけでカレーが出てきて洗い物もしなくて良いのは魅力的だけどね。

 

www.sukiya.jp