おいしいものをどんどん食べ続けると、舌が肥えてくる。
例えばグルメキャパシティーとして、おいしさが50点を越えたら合格で100点満点評価だったとする。
80点や90点あたりなんて「めっちゃおいしい」ってなるだろうし、120点のものが出てきちゃうともう理解が追い付かない。
むしろ100点以上を感じ取れないから「コスパ悪いなぁ」とすらも感じるかもしれない。
それがだんだん舌が肥えてくると、ボーダーラインが上がっていく。合格ラインが80点になり、満点も150点になったり。
こうなってくると今まで合格だったはずの70点の料理がおいしく感じない。
おいしいと感じるためには80点以上を取らなければならないのだ。いやぁ、これは大変。
確かにおいしいものを追い求めるのは楽しい。
でも、例えば出汁の味に敏感になってインスタントをマズく感じてしまったりするのは嫌だなとも思うのね。
究極のカツ丼を食べてみたいけど、かつやで満足出来るままでいたい。
最高の江戸前寿司を食べたいけど、スシローでも存分に満足したい。
かつやもスシローも好きなままでいたい。
だからおいしいものは大好きなんだけど、ツウになるのはちょっと怖かったりします。
こと紅茶と牛肉に関しては結構うるさいレベルになってしまっているので、あんまり安物では満足できなくてコスパが良くない。牛肉は「まぁこんなもんだよな…」って思いながら食べるときもあるし。
紅茶は一時期農園にこだわりだすレベルだったのだけど、ここ数年でかなり緩和されました。一番好きなのはダージリンのピュッタボン農園のセカンドフラッシュ。もう今じゃきっと利き紅茶は出来ない。。
舌が肥えるとどうしても食費がかかるのです。The・エンゲル係数の増加。
単純にコスパが悪いので、僕は現状のままでいたい。
さっきの例えで言うところの合格点~最高点の間を広げたいんだよね。20点以上なら何でもおいしいと思えて、最高点が150点、みたいな。なんとかならないですかねぇ。