昨今では、別に男性が脱毛していようがそこまで眉を顰められるような世の中ではなくなってきた。ように思う。
一昔前だとそういった美容に興味があり美意識の高い男性はオカマだの何だのと揶揄されたものだった。ナヨナヨした男性、ピンク色が好きな男性、カシオレばっかり飲む男性、すぐ泣く男性・・・こういった存在はいわゆる「男性らしさ、男らしさ」の像の対極にあるため、女々しいと呼ばれてしまう。そして往々にしてオカマだのと呼ばれてしまうものだった。
しかしそれも今は昔。
今そんなことを言ったら普通に叩かれてしまう。多様性が認められ、ランドセルの色は自由になった。
とはいえアイコンとして男性が青、女性が赤、みたいなのは残した方が良いと思っていて。例えばトイレ。あれはスカートの人物ピクトグラムが赤色だったら、例えそれが海外でもすぐに女性トイレだと判るものだ。
まぁ今は男性・女性の二分割のみで語れるものでも無くなってきたから、難しいね。体がああでも心はこう、とか。
男らしい、女らしいってなんだっけ?って。体つきの話はどうしようも無いんだけど、そうじゃない部分――例えば、カシオレばっかり飲む男が女々しいとか。男性がアルコールに強くて女性が弱いんだっけ?一概にそうでもなくない?オレンジジュースやカシスに女々しさってあったっけ?とか。いろいろと話題は膨らむ。
そしてまた、固定観念や視野の狭さに気付かされるのだ。別に女性がビールでもウイスキーでも良いじゃない。そもそも「女性が」「男性が」が主語に来る必要が無い。「私はビールを飲む」で良い。
しかしながら神経質になりすぎるとそれはそれでまたあらゆる弊害が出るので、「イメージの性」についてふと振り返るくらいで良いのだと思う。
まぁそんなこんなですごいところまで話が飛躍していきそうだし、この手の話題はついうっかり地雷を踏み抜いて要らん事を言いそうなのでこの辺にして、実は僕脱毛したんだよ、って話を。
そうだ、脱毛しよう
僕のことを知っている人はかつてヴィジュアル系バンドマンだったことを知っているかもしれない。
ははぁ、確かにヴィジュアル系だとムダ毛とかあるとアレだもんね。と思いきや、実は脱毛をしたのはその時期ではない。
実は僕はどちらかと言えば人並みに毛深い方であった。まぁ当時は言えなかった話だね。
でも相応に頑張り、除毛剤やら何やらイソフラボンを配合したクリームを塗りたくったりしていた。
除毛剤も色々と試し、メンズ誌の後ろの方に載っている広告のやつを買ってみたり泥沼へとハマっていった。除毛剤の中でもVeetは結構良かったんだけど、薬品が強いので日によっては炎症が起きることもゼロでは無かった。
とはいえ除毛剤は結局「除毛」なので、根本的に生えなくなるわけじゃないんだよね。今ある毛を無くすだけで。
それゆえ、定期的にやらねばならない。イベントの前日の夜にお風呂で除毛剤を塗ったりね。デート前の女子かよ。
この除毛なりカミソリでの処理なりが非常に手間だった。
ヒゲは毎日剃らないといけないくらいだったし。もし「意外だなー」って思ったのなら、うまく隠せていたということ。企業努力。企業・・・?
しかし面倒であれど、脱毛をするほどのお金は無く。貧乏バンドマンのつらいところである。
そして月日は流れ、実は脱毛を始めたのは2020年に入ってからとなる。
そして3年間ほどをかけ完了したのは2023年という、実はそこまで遠い昔の話じゃないのだ。
医療脱毛なのか、美容脱毛なのか
ちょっと脱毛を聞きかじって興味を持っている方なら、この二つを聞いたことがあるはずだ。
医療脱毛は医療行為となる。「発毛組織の破壊」は医療行為に当たるので、資格が必要となる。
美容脱毛はエステサロンなどで行う、毛を生えにくくする施術である。
医療脱毛と比べると安価で手軽である分、効果の実感には個人差がある。
2020年の僕はもう当時の貧乏バンドマンではない。
医療脱毛以外の選択肢は無かった。レッツ医療脱毛。
男性の医療脱毛
調べてもらうと判るのだが、特に男性の場合、顔のパーツが細かく分かれている。左頬、右頬、アゴ、鼻下、等々、女性と比べると振り分けが細かい。
まぁ密度や濃さが違うから仕方ないのだが、何だか損した気分になる。
なお、僕が行ったのは顔のみだ。足とか腕とかも全身ツルツルにしてやっても良かったのだが、「いやもう全身ツルツルにしたとて今更誰に見せるのだ」と思い留まり顔のみにした。
だし、とりあえず顔の医療脱毛で様子を見たかったのもある。
脱毛は一回全部スパッと脱毛してハイ終わり、ではない。
現時点で表に現れていない毛もある。それらが生えるころにまた脱毛を行い、また今生えていない毛が生えてくるのを待ち…を繰り返していく。
12週間程度空けながら全部で12回ほど通っただろうか。
全く無くなったわけではないが、髭剃りは毎日必須だったのが週1回やれば良い程度にはなった。
これで13万円ほど。これを安いと感じるかどうかが選ぶポイントとなる。
コスト感
13万円をかける価値があるのか。
それは髭剃りの頻度にもよるが、毎日剃るレベルなら全然検討しても良いと思う。
時間や手間もそうなのだが、意外とカミソリ代もかさむのだ。
カミソリはしっかりとした五枚刃だと結構高い。それに2週間もすれば切れ味は落ちる。
なんとか騙し騙し1ヶ月使い続けたとしても、1個1,000円くらいする替え刃を買い続けるとそれなりにコストはかかる。
結局のところ、毎年1万円以上はカミソリ代に消えている。そう考えると、13万円での脱毛はそこまで法外なものでもない。
どうせツルツルにするのなら早い方が良い。だってそれだけ長くツルツルの期間が楽しめるのだから。
でもツルツルすぎても受けが悪い時があるので難しい。まぁ本当に全身ツルッと全く毛が無いと、男性ではちょっと珍しいからびっくりはされるでしょうな。
そして今
前述のとおり、カミソリ代と剃る手間の削減は随分と大きく恩恵を受けている。もっと早くやればよかったとすら思う。
ちなみに痛みは全然耐えれるレベル。まぁブリーチが全く染みないタイプなので参考にならないかもしれないけど。
他の部位の脱毛も興味がないわけでは無いので、もしかしたら低確率でやるかも。分かんないけど。
やってどうする、誰に見せるのだ、って感じではあるけど。まぁでもそういうのって自己満足だよね。