ふと、たまに、不意に、日記なるものに興味を惹かれるときがある。
例えば、装丁の美しい3年ダイアリーを見かけたとき。
例えば、誰かが日記を習慣化していて、とてもその習慣が良く見えたとき。
例えば、何か人生の節目を迎えてログを付けたくなったとき。
例えば、大きな感情の動きがあり、その瞬間を記録したくなったとき。
例えば、何やら便利そうなネット上の日記テンプレートを見つけたとき。
とまぁ様々なのだが、不定期ながら年に1回は「日記、やってみるか」と思い立つなどする。
飽き性
認めたくはないが、僕は飽き性だ。
認めたくないので注釈を入れさせていただくとするが、全てに対して飽き性なわけではない。
また、純粋な飽き性ともちょっと違うと思っている。
こと、「書き物」に関しては非常に心が揺れ動きやすく、良い装丁のちょっと高いノートに心機一転何かしらの記録をし始めたとして、数ページで辞めてしまうことが多かった。
これはもう昔からずっとそう。中学生になってお小遣いを使えるようになってからずっとそう。教科別にダブルリングのエトランジェのノートを買っていた。
酷いと表紙に書く文字が曲がったせいでボツにする。1ページ目に目次を作りたいのだが、それも失敗するともうやる気がなくなってしまう。だからリングノートやルーズリーフのように痕跡無くページをカットオフ出来るノートを好んだ。
他にも、今使っているノートよりもより良いデザインだと思えるノートに出会ってしまうと乗り換えてしまっていた。
中身にしろ、より良い書き方・記述法が思い浮かぶとそれを試すために新しいノートへと移行した。
もうなんかパソコンでやるような「新規作成」を、リアルで同じような感覚で行っていたのだ。
途中使いのノートは数えきれないほどの量があり、費やしたお金で考えると本当にもったいない額になると思う。
そのくせ、記録をビチっと残すのは大好きで、●年●月●日どこでライブをしたかの記録や今までのバンド遍歴(いつ加入/結成し、いつ脱退/解散したか、等)も仔細に記録している。
この困った性分により、「何かを猛烈に書き記したくなる」⇒「でもすぐ飽きる」を繰り返してしまう。
近年の遍歴
実はネット上での発信プラットフォームにおいてもこの性分はバッチリと発揮されており、ちょっと書いて放置されたブログサービスやSNSは数知れず。
ノートと違って焼却処分も出来ないし、いやぁ困った困った。
こういった死屍累々は至る所に存在する節目を越えることが出来なかった残骸である。
3日の壁
定着させるにあたり、まずは数日間の壁がある。
いわゆる三日坊主的なものだ。
ちょっとやっては見たけど、「合わない」と感じてしまえばそこで終わり。
それはデザインや使用感だったり、なんか自分の習慣と合致しなかったり時間が取れなかったり。
逆にこの辺を越えればある程度定着が見れる。
3週間の壁
最初の1週間が経てばそれなりに定着し、習慣化する。
一度走り出した車輪の如く、あとはそのまま回り続け、動く。
…はずなのだが、3週間くらい経ったころに一度ふと立ち止まり、このまま続けるかを検討することがある。
もっと良いデザイン、サービスのところがあるんじゃないか、と他のプラットフォームを漁り出したり。
これは今使っているものが安定してちょっと手放し運転が出来るようになって余裕が出来たからこそ起こる、欲のようなものである。
3ヶ月の壁
それでも今使っているものが最良であると感じたならば、そのまま使用し続ける。
そして良い感じで動き続ける。
しかし。
3ヶ月くらい経てば季節も変わり、生活リズムも変わるなどし、自身の習慣も見直される。
その時の取捨選択ではじかれる可能性がある。いやぁ、これはちょっと合わないね、と。
まるで衣替えのように、模様替えのように、押し入れの奥深くにしまわれてしまい、もう取り出されない思い出と化してしまうことも。
3年の壁
そういった季節性の揺らぎにも耐え、数年経ったころ。
数年も経てば、以前微妙だったサービスやメーカーの物が改良して良くなっていたりする。逆に今使っているものが時代遅れで古臭く感じるようになったりもする。
そうなると「あら乗り換えようかしら」と自分の中のアンテナが周囲をダウジングしだし、他のものへとふらふらと浮気を始めてしまうのだ。
このブログについて
このブログも何だかんだ結構長いこと運用しているような気がする。
2018年に作ったらしい。なんと6周年。すごい。
とかいって毎日コンスタントに更新していたわけではなく、酷いと一ヶ月以上何も更新しないときもあった。
主に自分のことだけを書く日記のスタイルを取っていたかと思いきや、急に新商品の紹介を始めたり、グルメ食材を取り寄せてみたり、なんか解説を始めてみたりポエミーなことを書き連ねたり。
「このブログ、ごった煮すぎやしないか…?」と悩んだ時期もあったとか。ブログを分けた方が良いのでは、記事として書くべきではないのでは、と考えたこともあった。
でも、まぁこのブログに関しては自由にやろうと決めた。
振り返るとなんかもう無茶苦茶なんだけど、自分の持っているブログでひとつくらいそんなのがあっても別にいいじゃない、と許した。
調えるだけが全てじゃないし、毎回やり直さずに続きからやっていくのも良いものなのかもしれない。それはやってみないと分からないしね。
ということでこちらのごった煮ブログ、ゆるゆるとこれからも更新してまいります。
更新頻度を決めず、テーマも決めず。「誰が見るんだ、こんなの」とかも考えない。誰かに向けようと思って書くと、何だかすごいヤラセっぽくなってしまうような気がして筆が乗らなくなってしまう。(キーボードだけど)
とか言って。
明日急に更新を辞めちゃうかもしれない。
それもそれで気まぐれ、ってことでご愛敬。