
杏仁豆腐やカレー、さらにはあの犬ですら飲みものになる時代。
ついにアレまで飲みものになってしまった。
あのポップな棒付きキャンディ「チュッパチャプス」だ。
チュッパチャプス
絶対みんな一度は食べた事があるはず、「チュッパチャプス」。
レジ横にあると買ってしまう手ごろなサイズ感とお値段。スーパーのお菓子のコーナーにもあるし、ガチャガチャみたいなマシンに入っていることもある。
いかにもアメリカンなお菓子でヴィレッジヴァンガードがよく似合う。実際はスペイン発祥だけども。
現在は日本ではクラシエが販売している。そうそう、あのクラシエ。
名前について
日本では発音のしやすさから「チュッパチャップス」と呼ばれることもしばしば。しかし実は表記的にはチュッパチャプスである。まぁどっちでも良いけど、このブログでもチュッパチャプスと表記する。
チュッパ(chupa)はスペイン語で「舐める」、チャプス(chups)は舐める音のオノマトペ。
もともとの商品名は「チャプス」だったらしいんだけど、「舐めよう!チャプス!(Chupa! Chups!)」というCMでの謳い文句を使った結果、「チュッパチャプス」として浸透。60年以上前の話である。
ロゴについて
チュッパチャプスといえば、あのポップなデザインとロゴも目を惹く。
あれ、実はスペインの画家として有名な奇人サルバドール・ダリが原案。
ダリさんに興味が沸いたら詳しくは各自調べてもらうとして。
ダリさんはメディアの前ではおどけていたけど、実際は繊細な常識人だったと聞く。
これぞエンターテイナーだなという感じ。本人としては不本意かもしれないけど。
そんなダリさんがデザインしたポップなロゴ。シュルレアリスムなイメージの彼からちょっと作風が離れているような気もするが、多彩さを感じる。
ストロベリークリームという味
チュッパチャプスを語る上で最もオーソドックスであり有名なフレーバーはストロベリークリーム、いわゆるイチゴ味だろう。
世界各国様々な味展開があり、日本でもチロルチョコの如く限定フレーバーも多く出た。そういえば最近チュッパチャプスもチロルチョコもあまり昔ほど味の展開をしていないような…。
そんな数多くの味の中でも最も印象的であり看板的でもある味こそが「ストロベリークリーム」。チロルチョコで言う「コーヒーヌガー」的ポジションだ。
味は甘みを強く感じるストロベリーの味。いわゆるお菓子のイチゴの味。果物のイチゴの甘酸っぱいフルーティーなアレじゃなくて、どこか作られたようなあの味。ポッキーとかアポロとかのあの味。
"クリーム"と付いているだけあり、まろやかな味わい。だからといってくどくはない。このキャンディがもっと大きければ飽きちゃうだろうし、「このサイズでこの味だからおいしい」という絶妙なバランス。
チュッパチャプスが飲みものに…?
そんなチュッパチャプスが飲み物に。
手掛けるのはトーヨービバレッジ。
あまり意識したことは無いかもしれないけど、コンビニで見かけるチルドカップを色々と手掛けるている会社だったりする。
デイリーヤマザキのコーヒー関係のチルドカップが多いけども、最近だとファミマのピスタチオオレ、色々な所で見かけるコメダ珈琲店のチルドカップも手掛けている。

見た目はまさにチュッパチャプス。
あのポップなデザインのキャンディと同じロゴ、同じイラストをあしらったカップ。
ストローを刺して飲んでみると、まさにあの味。
キャンディをそのまま溶かしたような、まぁ実際に溶かすともっとクドい味になるだろうけど、でもそんな印象を覚える味。
あのいかにもお菓子、って感じのストロベリー味が押し寄せる。しかしちゃんと果汁も入っていて、完全な作り物ではない。どことなくイチゴのシルエットはちゃんと感じる。

チルドカップが透明じゃない限り中々確認する機会の無い中身だけども、ご覧の通りちゃんとしっかりストロベリークリームカラー。
ここまで踏襲しているのもすばらしい。
夏場には比較的さっぱりとした飲料が多くリリースされる印象だけど、完全に逆行するチュッパチャプス。いいね、漢(おとこ)だね。
なんかこってりとしたストロベリー風味の飲み物を摂取したくなったときはぜひ。