MOWのキャラメル味が帰ってきた。
MOWの今までの期間限定フレーバーの中でも一番人気だったのがキャラメル味。2018年の秋冬に販売され、惜しまれつつも販売終了した。
当時は「ソルティーバターキャラメル」という名称だったが、さらに磨きをかけてリニューアル。「クラシックソルティーキャラメル」という名前になった。
"MOW"とは…
MOW(モウ)は森永乳業のアイスブランド。
森永乳業のアイスはピノやパルムがあり、その知名度やクオリティはご存知の通り。チルドカップではマウントレーニアが有名。
かつては業界一位、その後深刻な事件*1があって雪印乳業や明治乳業に抜かれたものの、現在は業界二位まで持ち直している。
そんな森永乳業が手掛けるアイス、MOW。
牛の鳴き声から由来したであろう商品名からは、完成品・完成した状態の製品というよりは原料・原材料が連想される。そこには原料へのこだわりも垣間見える。
現在の標準ラインナップは「バニラ」「宇治抹茶」「エチオピアモカコーヒー」。
素朴な味わいを特徴とし、乳化剤と安定剤の不使用を謳う。
価格はフレンドリーながらも味わいにも優れる。
乳化剤と安定剤の不使用について
MOWは乳化剤と安定剤の不使用を前面に押し出している。パッケージにも記載があるし、もちろん公式サイトにも。
乳化剤と安定剤を使用しない事が"良い"のかどうか、ちょっと掘り下げてみる。
まずは、そもそも乳化剤と安定剤って何なのか、ってところから。
乳化剤
名前の通り、"乳化"させるための添加物。
本来混ざり合う事の無い水と油。これが混じり合う事を乳化と呼ぶ。そしてその手助けをするのが乳化剤。
例えばマヨネーズ。お酢と油は本来混ざらないけども、卵黄に含まれるレシチンが乳化剤として働くため、分離せずに均一なマヨネーズとなる。
パスタで茹で汁をパスタソースに入れるのも乳化。茹で汁には小麦のデンプンが溶け込んでいるので、オリーブオイルと水分を乳化させる働きがある。
乳化剤は上記の例のように自然由来の成分を使う時もあるし、化学的に合成して得る時もある。
ただし、乳化剤に限らないけども一概に「合成したもの=危険、自然由来=安全」とは言えない事もある点も補足しておく。例えばフグ毒、毒キノコ、大麻は自然由来ですし。要はケースバイケース。
意外と様々な食品に使われている乳化剤。アイスに添加する場合、食感や品質保持のために使用される。
安定剤
形が崩れないようにするために添加する。もしくは成分を均一に保つ目的で使う。
品質保持の役割もあり、賞味期限も長くすることが出来る。
安定剤が何由来で作られているかによって全く問題無かったり神経質な人は忌避したりと変わってくるので、一概に安定剤だダメとも言い難い。
感じ方は人それぞれ
乳化剤・安定剤の不使用がメリットだったりプラスに感じるか否かは人それぞれ。
例えば色々と無添加にした結果、カビが生えやすくなったり細菌が増えてしまったりするならば本末転倒。よって、"添加物"と聞いた瞬間に反射的に「体に悪い!」と思ってしまうのはちょっと早計。
しっかり知識を付けて良い付き合い方をしたいところ。
僕としては乳化剤・安定剤の不使用そのものが決め手で購入する事はないけども、「ああ、拘ってるんだな」とは思える。
買ってみる
本題からちょっと逸れつつも、買ってみる。
コンビニ、スーパー、ドラッグストア等で幅広く扱われていて、比較的遭遇率は高い。
パッケージの本体としてはただのカップなんだけど、外装として紙スリーブが付いているのが何かちょっと高級感があるよね。
高級感がありつつも実際はお手頃価格だから優しい。
この外装のコストを省いてアイスに還元した方が…と言うのは野暮。
開けるとライトブラウンのアイス。思いのほか色は薄め。
食べてみる
食べてみると、しっかりとキャラメルのコクと甘味が感じられる。
後からビターな苦みが追いかけてくるのだけど、他のキャラメル系アイスに比べると結構強めなビター感があるように思う。
名前の通り、塩が散りばめられていて良いアクセントになっている。
岩塩を使用しているようで、まろやかなしょっぱさを節々に感じる。
キャラメルとの相性は言わずもがな。
強いて言うならばミルクの脂肪分よりも植物油脂の舌触りが目立ってしまっていて、舌に感覚が残る感じがする点だけが微妙なポイント。簡単に言えばコーヒーフレッシュが舌の上に残り続けるような、あの感覚がある。
総合的に、キャラメルフレーバーのアイスとしての完成度はかなり高い。
濃すぎず薄すぎないキャラメル味で、しっかり満たされる味わい。
デイリーアイスにも、ちょっとしたご褒美にも。
*1:長くなるので割愛、各自検索してくださいませ。