マックのキワモノ、ごはんバーガーが帰ってきた。
どうなんですか、実際。
いくら日本人だからって、何でもごはんにしてしまって良いのですか。
これは海外の番組で「日本のマックには日本ならではのローカルトンデモメニューが存在する!」みたいに嬉々として取り上げられるのではないか。
色々と言いたい事はある。
ごはんバーガーとは何なのか、何だったのか
いきなり哲学的な見出し。
ごはんバーガーとは、バンズが特製の「ごはんバンズ」に変わったもの。
今年の2月に発売。その後大人気となり、すぐに早期販売終了となった。
バンズがごはんに変わった事以外は全て同じ。具材も味付けも変わらない。
ただ、パンだったはずのバンズがごはんに変わっている。
しかしこれが想定を上回る大好評となった。
公式の発表によると「非常においしい、ごはんの境界線を越えたと思った」「今まで食べたマック商品の中で一番ハマった」「ぜひレギュラーメニューに」というような感想をいただいているらしい。ちょっと熱狂的過ぎやしませんか。
僕は穿った見方をするタイプなので、こういうマーケティングの中には「敢えて初期販売数を絞り品切れとし、話題性を集めたのち、満を持して正規リリースをする」という二段構えの策略がある事をもちろん知っている。
サイゼのラムの串焼きもそんな感じの印象。コロナ禍のせいでちょっとすべってしまったけども…。
僕はそれをやや疑っている。最初に数を絞って話題性を集めて、今回のリリースへと繋げているのではないか、と。
まぁその戦術がどうであれ、結果としておいしければそれで良い。
料理なんだもの、味が全てである。小手先のマーケティング、理論上のデータ。そういったものは味や価値には関係が無い。数値で味を判別するんじゃない。五感を以て判断するわけで、それが全てである。
行ってみる
マックのドライブスルーを利用する。一時期よりも店内が賑わっているように思う。
このコロナ禍においてマックはドライブスルーやデリバリーを駆使して生き延びた。元々そういったシステムを組んでいたから対応速度はすさまじく、ヘタすると数年前よりも業績は良いのかもしれない。
店頭のメニューでは「ごはんバーガー」が左上に。"推し"と呼べるポジショニングだ。ちなみに月見バーガーも継続して販売している。
買ってみる
ごはんバーガーは「ごはんてりやき」「ごはんベーコンレタス」「ごはんチキンフィレオ」の3種が発売中。
ごはんてりやきは390円*1、残りの2種は410円。
ちなみに17:00~翌4;59の取り扱いとなり、朝マックの時間帯や昼には取り扱っていない。
それぞれ通常のバンズのバージョンよりも50円ずつ高い仕様となっている。
例えば「てりやきマックバーガー」は340円だが「ごはんてりやき」は390円、という具合。
食べてみる
実は前回ごはんバーガーを発売したときには食べていない。
早期販売終了してしまったのもそうなんだけど、そんなに食指が動かなくて。
食べれていないとも言えるし、食べていないとも言える。
2度目のリリースだしちょっと食べてみるか、となった次第。
3種類のごはんバーガーを全て買ってみた。
ごはんてりやき
てりやきマックバーガーのごはんバージョン。
てりやき自体が日本オリジナルとのことなので、このごはんてりやきは海外メディア的にも食いつきがあるんじゃないかと思っている。
この甘辛いてりやきソース。良いよね。クセになる味。
ごはんのバンズに対してポークパティが大きい。いや、ごはんバンズが小さいのか。
てりやきソースにはほんのりと生姜の香り。まさに生姜焼きをごはんとともに食べているようなイメージ。マヨ風ソースもよく合う。
ごはんベーコンレタス
ベーコン、レタス、チーズがビーフパティとよく合う。
もうパンのバンズで食べるものだという先入観があるせいで、脳が混乱する。
ちなみにごはんバンズはもっと焼きおにぎりみたいに焼き固められているかと思ったら、おこわくらいの硬さ。
醤油の味も付いてはいるが、ほんのりとした風味。
こちらはごはんてりやきの画像だけども、ごはんバンズに関しては3種とも共通のもの。
ごはんバンズの主張が強くても味がぼやけてしまいそうだけども、このごはんベーコンレタスに関してはもっと焼きおにぎりのような感じの方が合う気がする。
ごはんのバンズと具材が独立しているような感覚。敢えてごはんとして食べなくても良いかな、とか。マズいわけじゃないけど。
ごはんチキンフィレオ
さくさくなチキンフィレオにオーロラソースがよく合う。
チキンフィレオ、結構大ぶりでおいしいんだよね。これだけでサイドメニュー化してほしいくらい。
これは揚げた鶏肉ではなく焼いたものとかの方がごはんバンズにマッチしそう。マックのオペレーションじゃ難しいかもしれないけども。
いや、唐揚げ丼感覚でいけなくもない…でもチキンフィレオが強い。チキンフィレオが独り立ちしている。
まとめ
やや奇を衒った感覚を覚えたので、意図通りの「晩ごはんにお米を食べたい」というメンタルを満たすために使うかどうかはどうでしょう、というところ。
マズくは無いけど、個人的には次から普通のバンズにするかなぁと思ってしまった。お米がもっと存在感があっても良いかな、とは思う。何というかパンのバンズの代替というか下位互換感を感じる。どうしてもいまいちプッシュするには弱い。
一回食べてみるのもアリかも。良いかどうかは各々の舌でお試しいただきたい。
*1:税抜価格。以下価格表記は同様に税抜。