ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

睡眠を削るのは全くオススメ出来ない件

f:id:hashimoto_neko:20180830214515j:plain


「仕事が終わらない…睡眠時間を削ろう…」

みたいな話。特にフリーランスの方でよく耳にする。

 

自営業の中でもフリーランスな方々には「定時」という概念がある人はほとんどいない。始業も終業も日ごとに変動するし、不規則になりがち。

どのタイミングで今日の仕事を終わりにするかを決めるのも自分自身なので、その気になってしまえば無限に仕事をし続ける事だって出来る。光をも通さない程の超ブラックな働き方も出来る。

 

逆に言ってしまえば自分でリズムを作る事だって出来るんだけど、どうもなかなか難しいみたいで。特に締め切りがたくさん立て込む月末や期末・年末年始はバタバタしている人が多い。

そうなってくると普段以上に時間を捻出しなくてはならなくなる。こういう人たちは元々食事の時間やその他娯楽の時間なんかも極限まで切り詰めている人が多いので、時間を削る対象になるのが睡眠となる。

 

 

睡眠を削ったら本当に時間を捻出できるのか

睡眠時間を削れば、削った分と等しい時間が作業や仕事に充てられる。

とはいうものの、睡眠を犠牲にすると作業能率が下がる。眠い目をこすりながらテスト勉強をしても効率が悪いのは身を以て体感している人が多いと思う。

もし仮に栄養ドリンクなんかをドーピングしつつ頑張ったとしても、翌日にボーっとしてしまったり反動が来たりするのでは?

 

作業量を「時間×作業速度」で求めるのならば、睡眠時間を犠牲にすると作業速度が下がってしまうので、計算解としての作業量も減ってしまうと考える。

例えば2日間の作業だとして、「1日あたり14時間+睡眠3時間」で仕上げるよりも「1日あたり11時間+睡眠6時間」で仕上げた方が効率が良いと僕は思う。

睡眠を削った前者の効率を後者の0.8倍速だとすると、前者と後者での総時間数と作業量はほぼ一致する。となれば、睡眠を確保できる後者の方が健康的

このケースでさらに言えば、睡眠を犠牲にした時の作業速度が0.8倍速未満になるのならば、睡眠を犠牲にした上で仕上がりも遅くなってしまっているので何らメリットは無い。

 

 

なぜ睡眠を削らないといけなくなるのか

f:id:hashimoto_neko:20180830214635j:plain

きっと原因は色々とあるものの、一番思い当たりそうなのは「自分に対するスケジューリングが上手く出来ていない」というもの。

 

こういう人たちは意外とマメにスケジュール帳を使って取引先や仲間とのアポイントを管理したりしている。

しかし逆に自分に対するスケジューリングが曖昧になっていたり、していない場合もある。

 

改善するには、自分のスケジュール――つまり「休憩時間」や「趣味に充てる時間」「睡眠」等を先にスケジューリングしてしまう。要は自分自身とのアポイントとして、用事の優先順位を上げておく。

こうすれば、他の用事や作業が入りそうになった時に視覚的に自分とのアポイントと比較することが出来る。他の人との用事や締め切りのある作業を埋めていって、気付いたら自分の時間が無くなってしまっている――って人にはこの手法がオススメ。素早く効果も出るし。

 

もちろん自分に対するスケジュールは他の締め切りのある用事よりも優先順位は低くなると思う。緊急でもないし。

でも、あらかじめその自分に対するスケジュールがそこに存在している事が重要で。新たな用事と天秤にかけて、自分で取捨選択をする。こうすれば、いつの間にか用事に押しつぶされていた――なんて事が無くなるはず。

 

 

でも、そんな余裕すら無い人もいる

それすらも叶わないのならば、そもそもその用事や仕事を受け入れる体勢が自分自身に備わっていないって事になる。

つまりオーバーワークであるか、スキル不足。自分の能力を過信せずに、ちゃんと自分自身を自己管理する必要がある。

 

 

せっかく才能やスキルがあったとしても自分自身の睡眠や健康を犠牲にしてしまっては本末転倒というか、それは勿体ないなと思う。

 

最後に、「ガチョウと金の卵」の寓話を用いて、これを結びにする。

貧しい農夫が居た。ある日、飼っていたガチョウが金の卵を産み、農夫はそれを売る事で金持ちとなった。しかし一日一個しか金の卵を産まないガチョウがじれったくなってしまった農夫はガチョウを殺してお腹の中の卵を一度に取ろうとする。でも、そこには卵は一つも無かったうえに、ガチョウも殺してしまったので、また貧しくなってしまった。