ねこらぼ( 'ω')

名古屋でこそこそと活動っぽいことをしている橋本ねこのブログ( 'ω')

橋本ねこ、ベッドを買う


ふと、ベッドを買った。

そこそこに拘りつつ、拘りすぎないような絶妙なバランスにした。

 

睡眠と寝具

平均的な人間の睡眠は1日に6時間~8時間程度。

つまり1日24時間のうちの1/4~1/3を睡眠に費やしている。

 

一生を80年とすれば、睡眠は20年以上となる。そう考えると非常に長い時間をベッドないし布団で過ごす事となる。

そうなれば、ある程度寝具には拘りたいところだ。

 

しかし寝具に拘るとなると、本当に天井が無い。

寝具メーカーは超一流のブランドから個人店、全国展開している家具メーカーまで様々。値段は本当にピンキリ。選び放題である。

 

そして寝具は絶対的な正解が無い。

ただでさえ家具はデザイン性があり、人によって「良い」と感じるかどうかは千差万別。

そのうえ直接身体の触れる寝具ともなれば、それはそれはもう凄まじい数の選択肢と正解がある。

 

高級ブランドと汎用メーカーの差

ベッドには高級ブランドが多数ある。良く知られているシモンズを始めとしてサータ、テンピュール、マニフレックス、レガリア、シーリーなどがある。

ニトリなどの全国展開するメーカーの生産するベッドを汎用メーカーという言い方をさせてもらうが、そういった知名度のあるメーカーのベッドと高級なブランドのベッドはいったい何が違うのか。

例えばサータのベッドフレーム(土台)は軽く100万円を越えるが、ニトリのベッドフレームは安ければ1万円台である。

さすがに値段が違い過ぎでは無かろうか。サータのベッドフレーム1つでニトリのベッドが100個買えるのだ。

ここまでの価格差に至るまでに何があったのか。

 

また、高いブランドになればなるほど、ベッドフレームは家具に近いものとなり、それ以外のものは寝具という考え方になる。

確かにベッドフレームは木材がメインだから家具に近い。寝具は羽毛や繊維だから木材メーカーとはちょっと違うのも想像出来ると思う。

高いブランドほど、「豚骨ラーメン一本でやっている」みたいな感覚だ。あれこれ色んな味を出さないラーメン屋さんだと思ってもらえれば分かりやすいかもしれない。

それゆえ、高級ベッドメーカーにもベッドフレームが得意なブランドと寝具が得意なブランドがある。なので、このふたつは分けて考えねばならない。

 

ベッドフレーム

ベッドフレームのメインの材料である木材。この木材に拘るとどんどん高くなる。化粧合板より集成材、それよりも無垢材の方が価格は高くなる。

廉価なものだと、外側に木目のプリント紙(壁紙のようなもの)を貼って一枚板のように見せるものが主流となる。見た目、質感、耐久性に劣るため、気になるならば拘った方が良い。

木材に拘っているほど、価格変動が大きい。市場の木材供給量により大きく変動がある。

 

また、革張りのものもある。革と一口に言ってもピンキリだ。ステアハイドやカーフスキンなど、何かしらの革製品に拘った事のある人ならこれらの呼称を聞いたことがあるかもしれない。

詳細は省くが、その加工法や使用する革によって価格は大きく異なる。

 

マットレスと寝具

高いマットレスというものはだいたいデカい。分厚い。

比例するといえば暴論だが、まぁだいたいの関係性はある。

「マットレスはふかふかで高いやつにするんだ!」という腰痛持ちのあなたは、最終的なベッドの高さに気を付けなければならない。

マットレスを純喫茶のたまごサンドみたいな分厚いものにするつもりなら、ベッドフレームの高さは低めが良いだろう。

 

値段の違いは素材の違いというよりもテクノロジーや細かい部分や仕上げへのこだわりが反映されているような気がする。

布団などのマットレス以外の寝具に関しても、羽毛などの品質が価格に反映はされるが、最終的にはやはり丁寧さだったりテクノロジーや細かさが価格に結びついていると感じた。

 

橋本ねこ、選ぶ

様々なブランド、メーカーを隅々まで見た。

とはいえ、僕はベッド初心者。全部一から買い揃えるのは初めての経験だ。

大学生になったときや社会人になったときに一人暮らしをしていたらそこがファーストベッド購入体験になったのだと思うが、残念ながら大学生にも社会人にもなっていない僕にはその機会は訪れなかった。

 

高級を知るにも、まずは一般品を知らねばその恩恵をフルに感じる事は出来ない。

一流の品に触れるのは大事だが、何を以てして一流かを知るには標準を知っていた方が近道だ。

 

というわけで、今回は全部ニトリで揃える事にした。

「ニトリは避けよう」とも思っていたが、他メーカーと比べれば比べるほど「ニトリのコスパってやべーな」と気付かされるのだった。

 

何を買うのか

ベッドに必要な道具って多過ぎて何が何だか分からなくなってしまう。

家具メーカーを検索すれば載ってはいるが、「それ本当に要る…?」みたいな物も載っているし、僕のように心の捻じれた者が見ると「不要なのについでに買わせたいだけでは」と勘繰ってしまう。

 

絶対必要なのは、

  • ベッド本体(ベッドフレーム)…土台となるもの
  • マットレス…体の下に来るもの
  • 掛け布団…体の上に来るもの
  • 枕…頭を乗せるもの

となる。

さらにマットレス・掛け布団・枕は頻繁に洗濯が出来ないので、カバーが必要になる。

それぞれ「シーツ」、「掛け布団カバー」、「枕カバー」が対応する。

 

他にもあった方が良いのは「ベッドパッド」。

ベッドパッドはシーツとマットレスの間に挟み、汗や汚れなどがマットレスに付着するのを防ぐ。地味なアイテムだが揃えておきたい。

 

余裕があれば、「毛布」「除湿シート」「敷きパッド」なども用意。この辺は無くても何とかなる。

「ベッドスロー」とか「ベッドスプレッド」はキリが無いので省く。興味があったら各自で調べて勝手に買ってくれ。

 

橋本ねこ、買う

全てニトリにて購入。目星をつけて、実店舗で購入。ベッドフレームだけはネットで買って設置していただいた。

 

①ベッド本体(ベッドフレーム)

非常に種類が多く、かといって他のパーツと違い頻繁に変える事が出来ないため、重要な買い物である。最初のポケモンを選ぶ並に慎重を期すべきシーンである。

「ベッドの下の収納量はどれくらい欲しいか」「ベッド自体の高さはどれくらいを目指すか」あたりを軸にして候補を絞ると良いだろう。

 

僕の場合は収納がたくさん欲しいのと、脚の安定感が欲しかった。なんか折れそうなベッドの脚のやつ、あるじゃん?あれ不安になるんだよね。ガッシリしたやつが良い。

ニトリには「跳ね上げ収納タイプ」のベッドがある。これにするか、と決める。

僕はそこまでベッドの高さには拘りが無かったため、結構素早く決定した。

(※画像はニトリ公式サイトより)

 

選んだのは「OPグランCヨコ 深型/DBR」というもの。

www.nitori-net.jp

収納は浅型(深さ23.5cm)と深型(深さ30cm)があり、色々ぶち込みたかった僕は深型をチョイス。もちろん深型の方が高い。

サイズはゆったりとしたセミダブルを選択。ダブルはちょっと持て余しそうだなと思い、見送り。高いし。

 

 

そして購入。後日、届く。設置作業員は明るい人で丁寧。

自分の事を「おじさんはねぇ~」って言うタイプの人だった。

 

まだ何も乗っておらず、シンプルなベッドフレーム。

 

奥のケーブルはモニターとかプロジェクターの配線なので見なかったことにしていただき。配線はそのうちスッキリさせる。

奥にある金属の何某はドラムのスタンドですね。シンバルとかを付けるやつ。こちらも無視していただく。

右にあるパーツはキーボードスタンド。音楽家たるもの起きてすぐさま楽器が触れないような環境に身を置いてはならない。その一瞬の遅れがインスピレーションを妨げるのだ。

 

②マットレス

マットレスどうする問題。拘りたいが拘り過ぎるとベッドから出たくなくなってしまう。

ひとまず低価格なものでトータルコストを抑えていきたい。幸いな事に腰痛や不眠などのバッドステータスが無いため、選択肢は多い。

 

選んだのは「腰を支えるマットレス SD M2201」

セミダブルサイズでなんと8,690円。お安い。

硬めのマットレスでノンコイル。ウレタン製だ。高さは8cm。

 

www.nitori-net.jp

 

このマットレスで物足りなくなったら、徐々に良いものへとクラスチェンジを行う。

さすがにマットレスの見た目はいささか物足りなさがある。快適さを追求するならマットレスには最も投資すべきだと思う。

 

 

③ベッドパッド

汗をマットレスへ伝えず、長持ちさせるアイテム。「ここは俺が抑える!俺が抑えているうちに、早く…!」という盾役。ゲームのパーティに一人は欲しい盾役。

僕はゲームスタイルが脳筋なので心のどこかで「ベッドパッド、要ります?」とは思っているが、買っておく。

 

「多機能ベッドパッド Nクリーン2 SD」というものにした。

価格としてもそこまで高いものでは無い。4,790円。

www.nitori-net.jp

 

消臭加工、防ダニ加工、抗菌、防臭、抗アレル物質となんかバフが凄い。

見た目はイマイチだが、どうせこのあとシーツで隠れるので問題無し。

 

④シーツ

マットレスとベッドパッドをまとめて覆っちまうため、ボックスシーツにする。

伸縮性のある「マルチすっぽりシーツ」なるものが便利そう。価格も手ごろ。

www.nitori-net.jp

 

ベッドフレームがダークカラーなので、合わせた色味でコーディネートしていく。

 

シーツは洗濯中も考えると予備があると良いのかもしれない。

乾燥機があるならぶち込むも良し。タンブル乾燥は不可のため、長持ちさせたいならば乾燥方法は考えなければならない。

 

⑤毛布

いよいよウワモノ。冬なので掛け布団+毛布とする。

 

吸湿発熱アクリル混毛布」なる毛布を発見。レーヨンとアクリルを混ぜているらしい。

洗濯できる毛布は便利。直接肌に触れるものはこまめに洗濯したくなるので、洗濯可はありがたい。

www.nitori-net.jp

 

なお、ウワモノはベッドサイズよりワンサイズ上のものにした。

これは「ちょっとデロっと垂れる感じにしたい」という僕のこだわりによる。

よってこちらはダブルサイズのもの。こうすると重力で自然とピシッとするしね。

 

 

⑥掛け布団

マットレスの次に拘る部分では無かろうか。非常に選択肢も多い。

こちらも考え方はマットレスと同じだ。睡眠に快適さを追求するなら惜しみなく投資すべき部分であり、さほど拘りが無いのならばしっかりと絞る部分である。

 

これから冬真っ盛りですし、ということで羽毛布団を購入。

ニトリの寝具のラインナップである「N-sleep」の「スタンダード 軽量 羽毛掛ふとん」。ダックダウンを50%使用した羽毛掛け布団。

www.nitori-net.jp

薄く軽いため頼りない見た目だが、しっかり暖かい。暖かさランクも6がMaxの中で4だ。羽毛って凄いんだな。

僕の住んでいる地域はそこまで寒冷地ではないし、僕自身もそこまで寒がりではないし、毛布もあるからこれで充分。

こちらも毛布と同じくダブルサイズで購入。価格は20,900円。

 

寒冷地の方や拘りたい人はグースダウンを90%以上使ったPremiumLuxuryを推す。値段は5万円近く跳ね上がるが、その価値はあるのかも。

 

⑦掛け布団カバー

掛け布団カバーには機能性よりデザイン性を求める。一番上に来るのだからそりゃそうなんだけど。

なおかつ、例えばシワになりづらかったりと機能面でも優秀だと最高。

 

着脱が容易でデザインも良かったのが「ひもなしラクラク掛け布団カバー N GRIP」

www.nitori-net.jp

掛け布団に合わせてダブルサイズだが、6,490円とそこまで高額ではない。

こちらも洗濯して使う事を考えると2枚欲しいところ。気分を変えるため、柄を分けるのもアリだ。

今回はボックスシーツと合わせたデザインで。

 

⑧枕

マットレス、掛け布団と並んで拘りたい寝具では無かろうか。

何と僕はこちらにも特に拘りが無い。寝具全般に言えるが、拘りが無いというか拘り過ぎると延々と寝てしまうため、拘り過ぎないようにしている。

 

「HOTEL STYLE SELECT」の枕にした。

高そうな名前だが、2,790円。硬さは普通。洗濯機にぶち込めるのも良いポイント。

www.nitori-net.jp

 

結構沈み込む感覚の枕だ。

僕の中では「良いホテル=ふかふかの枕」のイメージがあるため、普段は寝過ぎないように割と硬めの枕を使っている。

既に枕を持っている状態のため、セカンド枕として導入。まぁ合わなかったら別にいいや、くらいの感じで買った。なるほど、標準めの枕でも割とふかふか。自分がいかに普段硬い枕を使っていたのかを知る。

 

素材はポリエステルの極細繊維のわた。分解しなければギリ羽毛だと騙せるくらいのふんわり感。

 

 

⑨枕カバー

枕カバーは、掛け布団カバーやボックスシーツに合わせたものを購入。

999円。まぁそんなもんか。

 

www.nitori-net.jp

当たり前だけど、枕のサイズに合わせたカバーを買わねばならない。

今回選んだ枕は標準サイズだから良いけど、高めの枕だったり幅広枕だったらカバーの寸法もチェックするように。

トータルコーディネイトしてから思ったのは枕カバーは白でも良かったな、という。

 

 

まとめ

そして完成。シックめにまとめた。

差し色などは追々。いきなり攻めた色やビビッドな色にしても、と思ったので。

 

お値段は…?

果たして「お値段以上」になったのか。

価格としては以下の通り。

 

ベッドフレーム:セミダブル…84,900円

マットレス:セミダブル…8,690円

ベッドパッド(N CLEAN):セミダブル…4,790円

ボックスシーツ(N HOTEL STYLE):セミダブル…3,990円

毛布:ダブル…5,592円

掛け布団(N-sleep Standard):ダブル…20,900円

掛け布団カバー(N HOTEL STYLE):ダブル…4,490円

枕(N HOTEL SELECT)…2,790円

枕カバー(N HOTEL STYLE)…999円

――――――――――

ベッド本体:84,900円

マットレス~枕:52,241円

――――――――――

合計:137,141円

 

となった。

セミダブルベッドの一式購入としては安いのではなかろうか。

色々と端折ったものもあるため、それらをもうちょっと買い揃えるともう少し金額も伸びるだろう。だが、それを加味しても充分に安い。

 

 

こうしてますます高級家具からは遠ざかって行ってしまうのだった…。まだ高級家具の価値を理解するには時間を要しそうだ。