ひょんなことから韓国コスメデビューを果たした。
もうずっと韓国コスメ自体は日本国内でも簡単に買う事が出来た。
10年前くらいにBBクリームが韓国から入ってきたあたりから、韓国コスメの注目は高まった。また、韓国には美意識の高い男女も多く、美容大国として見られる事も多くなったと思う。
その後も韓流グループがデビューしたり、インフルエンサーが取り上げたりするたびに話題に上る。グルメやコスメはそういった流行の波に乗る事が多い。
韓国コスメのイメージとして、安いというのがある。日本国産もしくは欧米のコスメと比較しても価格は一段下がるイメージだ。入手しやすい。
それ故、若年層が持つイメージが付いている。あとは効果が分かりやすいというか、あんまりナチュラルな物がないイメージもあった。結構コッテリしているというか。
しかし、最近見直してみると、これはこれはまた種類が豊富でリーチの幅も広がったように感じた。
もちろん今まで通りのプチプラでティーンユーザー向けな物も多いが、ナチュラル志向な物は随分と増えた。
それこそ往年のTHE BODY SHOPを見つけた時のようなワクワク感がある。
韓国コスメはかつてはソニープラザなどの一角でほそぼそとフェイスマスクやコンシーラーを取り扱う程度だったが、最近ではショップを構えるブランドも随分と増えた。
選択肢も広がりニーズも広がり、かつてのように「安くて手軽」だけではなく、普通にコスメティクスの選択肢として自然に韓国コスメも入ってきている。
元々韓国ブランドは日本人にとって相性が良い。
韓国は気候も近いし肌質も近いため、欧米ブランドよりも日本人の肌にフィットする。
いくつか気になるショップ・ブランドの中から今回は「innisfree(イニスフリー)」を選択。
ナチュラル志向の韓国コスメブランドだ。
ちょうど数量限定で「2022 GREEN HOLIDAYS」というラインナップがあったため、その辺と細かい少量の詰め合わせを中心に揃えた。
innisfree(イニスフリー)について
歴史
2000年に誕生したイニスフリー。その前身も化粧品を作成していたが、名をイニスフリーとし装いも新たに自然派ブランドとして歩み出す事となる。
リゾート地としても名高い済州(チェジュ)島の自然にインスパイアされたコスメティックを展開。その後は国際進出も果たし、日本に進出したのは2018年3月だ。東京は表参道に1号店をオープンした。
日本で公式オンラインショップがオープンしたのは2019年8月。こうして見ると、日本での歴史は意外とまだまだ浅い。
名前
イニスフリーといえば、ウィリアム・バトラー・イェイツの詩「イニスフリー湖の島(The Lake Isle Of Innisfree)」が思い浮かぶだろう。
この詩は「キャスリーン伯爵夫人および諸伝説と抒情詩(The Countess Kathleen and Various Legends and Lyrics)」に収録されている。ブランド名はこちらのイニスフリーに関する詩から着想を得たらしい。
なお、こちらの詩は端的に言えば「都会の生活に疲弊したイェイツによる、イニスフリーという平和な楽園への憧憬」が書かれている。
転じて、イニスフリーが都会の喧騒から離れて安らぎを与える存在になるような願いが込められているとかいないとか。
グリーンティーのラインについて
済州島の緑茶を活かしたグリーンティーのラインが出来たのは2008年のこと。
済州島の茶畑で無農薬で育てられた緑茶を用いている。
グリーンティーを用いたラインナップは多岐に分かれる。グリーンティーの成分を土台をしながら、効能によって多少差がある。
例えば「グリーンティーシード」はグリーンティーウォーターとグリーンティーシードオイルの相乗効果。「グリーンティーバランシング」はグリーンティーウォーターを用いたライトなテクスチャー。「グリーンティークレンジング」はグリーンティーエキス、グリーンティールートエキスによる皮脂やメイクなどを落とすことに特化したライン。
フェイスケア、ボディケアはもちろんのこと、スクラブやマスクなどのスペシャルケアやリップバーム、ハンドクリームなどもあり、もうなんかグリーンティーだけで全身丸々ケア出来てしまいそう。
限定セット「2022 GREEN HOLIDAYS」
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「2022 GREEN HOLIDAYS」は丁度グリーンティーを中心とした4商品のギフトパックとなっており、入門にもピッタリそう。
というわけでこちらから始めてみる事にした。
内容は写真左から、
- グリーンティー アミノ フォームクレンザー 50g(サンプルサイズ)
- グリーンティーシード セラム N 160mL(大容量サイズ)
- グリーンティーシード モイスト スキン 30mL(サンプルサイズ)
- グリーンティーシード モイスト クリーム 20mL(サンプルサイズ)
となっている。
なお、スキンケア時の使用順もこの順番だ。クレンザー(洗顔料)⇒セラム(導入美容液)⇒スキン(化粧水)⇒クリーム(美容液)となる。
通常は80mlであるセラムが倍の量になっているという、セラムを中心としたギフトセットだ。
クレンザー、トナー、クリームはサンプルサイズとして通常よりも小さめではあるが、それでもお得なセットである。通常のセラム単品は¥3,190-で、倍量のセラムの入ったこちらのセットは¥4,235-。値段バグが起きている。
グリーンティー アミノ フォームクレンザー
茶葉エキスに3種のアミノ酸(アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸)をプラス。潤いを与えるらしい。
アルギニンはプロテインとともに摂取されたりするアミノ酸。しっかりジムに通っているようなハードトレーニーのイメージ。
アスパラギン酸はなんかエナジードリンクに入っていたりする。アルギニンも入ってるか。
グルタミン酸はうまみ成分として有名なアミノ酸。こんぶ出汁。
なんかまるで料理みたいな配合だけど、これがまた潤いを与えるのに一役買うらしい。
実際使ってみたが、確かに"つっぱり感"は少ないように感じた。敏感肌でも比較的対応出来そうな、モイストな感覚。
テクスチャーは比較的ゆるめ。クリームみたい。
水を加えるとトロトロになってしまうので、手で泡立てるのは難易度高め。ごく少量ずつ水を付けて丁寧に泡立てよう。泡立てネットがあった方が格段に便利。
150gで1,320円なのでデイリーユースにも向いている。
グリーンティーシード セラム N
セラムだが導入美容液、いわゆるブースターである。
セラムという言葉はローションとクリームの間の質感を指すことが多い。メーカーによってはローションとクリームの間に使う場合もあり、その立ち位置の解釈は様々。
いずれにしても必須アイテムではない事が多い。ヘアケアで言うところのトリートメントみたいな。
こういったブースターは最近では当たり前になりつつあるが、まだまだ比較的新しいテックである。
ブースターと一口に言っても、顔全体に吹き付けるスプレータイプ、それこそトナーのように液体のもの、そしてこういったセラムのようなタイプ、と様々である。
こちらはグリーンティーシードのライン。
名前の通り、茶葉エキスにプラスして種子オイルが入っている。5種のヒアルロン酸と3種のうるおい成分が配合されており、うるうるなセラムである。
テクスチャーはゆるいジェル状。傾けると流れていく。
伸びが良いがヘタりづらく、肌の上でも摩擦は感じずにスムース。
たかがブースター、されどブースター。導入美容液は一度使うと手放せなくなってしまう。
このセラムも、次に使うトナーやクリームのノリが格段に変わるのが如実に分かる。
通常価格は80mlで3,190円と、イニスフリーにしてはややお高め。
そう考えるとこのセット価格の割引率は凄まじい。これでリピートしてくれればそれで充分回収できる、という事なのだろうか。
グリーンティーシード モイスト スキン
ライトなテクスチャーのトナー、化粧水だ。
化粧水はケチらずバシャバシャ使いたい。
セラムと同じくグリーンティーシードのライン。
茶葉エキス、種子エキス、そして5種のヒアルロン酸を配合している。セラムもそうだが、緑茶由来の乳酸菌も配合しているようだ。乳酸菌ってだけでなんか良さそうに感じてしまう。モンドセレクションってついているだけで良さそうに感じてしまうのに似ている。
160ml入りで2,750円。決して破格ではないため、各自自分の肌やお財布と相談して決めると良い。毎日使うものだから妥協はしない方がいいし、かといって背伸びしすぎると続かない。
グリーンティーシード モイスト クリーム
こちらもグリーンティーシードのライン。
茶葉エキス、種子エキス、ヒアルロン酸、そして茶葉由来の乳酸菌を配合。
乾燥しやすい冬場は保湿クリームまでしっかりと行い保湿をした方が良い。
Tゾーンは人によるが、せめてUゾーンくらいは保湿を。皮膚は思っているよりも乾燥しているものだ。
クリームのテクスチャーはそこまで硬くない。クリーム、って感じ。
伸びが良く、肌馴染みも良い。
あとがき
何やらしっかりイニスフリーの泥沼へと足を突っ込んでしまうセットだった。
もっと大味な感じかと思ったが、品質は良い。個人的に肌に合ったのもあり、公式サイトを漁って何やら追加で買い足すかもしれない。
今回のグリーンティーのラインは、清潔感のある香り。
緑茶っぽい匂いでは無いけども、なんとなくグリーンを感じるような、ちょっと落ち着いていて、それでいて気分も良くなるような香り。
ちょっと試すと他のも気になっちゃう。こういう部分では僕の収集癖の悪い部分が見えてしまうような気がしている。