ハンバーガーに1000円以上出すのって、高いと思います?
今日はその辺から始めてみようかと。
ランチ、って事で考えるとやや高い。
いわゆるファストフードと考えてしまっても高い。「ハンバーガー」と言われてしまえば、大体の人はアメリカンダイナーよりもファストフードのチェーン店を思い浮かべると思う。
そこで、ぜひ一つの食事だと考えていただきたい。
ファストフードや軽食、ジャンクフードとしてではなく、一つの立派な食事――もっと言い切ってしまえばディナーとして捉えても良いかもしれない。実際はそこまで肩肘張るようなものでも無いので、あくまでイメージだけども。
ハンバーガーをメインとして扱う飲食店はアメリカのダイナーのような外観、そして内装をしていることが多い。
それは60年代だったり80年代だったり様々ではあるが、リアルタイムで知らない時代、そして知らない土地での文化であるからにして、非日常感がありとても良い。
当時、ダイナーは手軽に立ち寄れる若年層向けのレストランだった。
チェーン店のようなファストフードではないが、高級レストランでもない。そんな絶妙なフランクさとカジュアルさのある飲食店。
ラフな感じでふらっと立ち寄ってサッと食べる――って使い方が良いんじゃないかな。
「THE RISCO」。
オープンしてまだ数年で、立地やアクセスもそこまで良い場所では無いながらも、ハンバーガー好きの間で割と話題のお店である。
一応大通り沿いではあるけども、人通りの多い場所では無く。金山駅から大津通りを北へ上った所であり、専ら車で通る場所である。
ちょっと飲みたいときには、公共交通機関で。最寄り駅「東別院」から100mほどで着く。
ハンバーガーの種類は豊富で、店名を冠したバーガーから変わり種まで。イチからトッピングを選んでいくことも出来る。
他にもアメリカン~テクスメクス系まで一通りの料理が揃う。クラムチャウダーやホットドッグ、そしてナチョスやタキートスなんかも。
店内のインテリアにはかなりのこだわりを感じる。店主の趣味なんだろうなぁ。
お金も時間も掛けてそうな内装には、愛情が感じ取れる。
今回のチョイスは、
・ハンバーガー「THE RISCO」
・クラムチャウダー
の2つ。
クラムチャウダーはすぐ出そうだったし、暖まりたくて。
このアメリカンな感じのお店だと、キャンベルのスープの味がふわりと頭の中をよぎる。あれ、うまいんだよね…。
ハンバーガーだけの予定だったけど、ついつい頼んでしまった。お店の策略にやられている。
ハンバーガーは初回だったので、店名を冠した「THE RISCO」で決まり。
しかし中身が意外と攻めてるんだよね。
・レタス
・トマト
・パティ
・チェダーチーズ
・チリミート
・パイナップル
・グリルドオニオン
・BBQソース
という構成。チリミート、パイナップルあたりはベーシックでは無いと思うんだけど…。
まずはクラムチャウダーが到着。
木のプレートにも店名が。本当に細かい。店内のインテリアにも店名やロゴが入っている物が多い。
木のスプーンで飲むスープってなんで一気に暖かみが出るんだろう。
スープで体を暖めていると、バーガーも完成したようで到着。
バンズには焼き印が。別に味にはほとんど関係ない部分なんだけど、料理ってこういう見た目も大事だなって思う。
僕の中でハンバーガーは上品にフォークとナイフで頂くものではない。ボリュームにもよるけど、なるべくペーパーで包んでガブリといきたいところ。
バンズもパティももちろんこだわり有り。
注文後に改めて鉄板の上で暖めているバンズそのものにも甘みが感じられる。硬さやパリッとした感じはなく、細やかでふんわりとした口当たりのバンズ。
パティはオージービーフと飛騨牛の脂と飛騨豚をブレンドしているそう。ビーフ100%至上主義みたいな界隈もあるけど、僕はそうは思わんね。豚には豚の良さがあるし、牛には牛の良さがある。まろやかさや甘みは豚の方が出しやすい。牛100%だと肉感が強くなり、コクとワイルドさが出る。
早速バーガーを持ち上げ、ペーパーに挟み、ピンを抜く。
まずは一口。おいしい。
もう何と言うか「おいしい」だけで良いじゃんとも思わなくは無いけども、もう少し突っ込んでみる。
具材のトータルバランスが恐ろしいほど高い水準で整っている。これ、なんだろ、恐ろしい。
だって、前述の通り、デフォルトのバーガーとしては珍しいパイナップルやチリミートが入っている。パイナップルは酸味も甘みもあるし、チリミートはメキシカンな辛さがある。どちらもクセが強い。
しかし、全部の具材の存在感がほぼ均一で、どの具材も欠けることなく口の中に感じる事が出来る。レタスでさえも。
ここでもしもパティが牛肉100%だったらとしたら、きっとパティの独り勝ちになってしまっていたな、とも思う。豚が入っていることで馴染みが良くなってる。
BBQソースは甘みも酸味も感じるもので、チリミートと口の中で合わさる事でほどよく辛みがプラスされてバッファローソースのような味になる。
パイナップルはグリルされていてまろやか。決してトリッキーではなく、バーガーの中でしっかりと納まっている。
玉ねぎはそのままオニオンフライに出来そうな円の形で、バーガーのトップに。こちらもしっかりとグリルされていて、甘みが充分に出ている。
パティだけで見れば、全然もっとおいしいパティのハンバーガーもある。
しかし改めてハンバーガーはバランスやハーモニーが重要だなと気付かされた。個人演技じゃない。団体演技なのだ。
そして、店名を冠したバーガーにパイナップルを入れ込んできたお店の自信を感じる。覚悟のようなものすら見える。
ポテトフライやサラダは至って普通でシンプル。サラダは新鮮だった。
バーガーの箸休めに(箸じゃないけど)丁度良い。
ショップデータ
THE RISCO
営業時間
平日,土曜日…11:00~22:00
日曜日,祝日…11:00~17:00
定休日
火曜日
住所
愛知県名古屋市中区平和1-16-6
メニュー
ハンバーガー「THE RISCO」…¥1,330-
ハンバーガー「DOUBLE CHEESE」…¥1,080-
バーガーランチ…¥880-~
駐車場
無し
公式サイト
※本記事の内容は2019年12月現在のものです。